「ハングル検定」はどんな試験?

ハングル検定

ハングル検定を受けてみましょう!

アンニョンハセヨ?

今回は、韓国語単独の試験の中で、最も歴史が長い「ハングル検定」についてご紹介しましょう。正式名称は「ハングル能力検定試験」ですが、「ハングル検定」の略称が一般的に使われているので、この記事でもそちらを使います。

ハングル検定は1993年から実施されている、日本初の韓国・朝鮮語検定試験です。

私が韓国語の学習を開始したのは1990年代中盤。今のようなインターネットの発達した情報化社会ではなかったので、韓国語学習関連の情報も少なく、孤独な気持ちになりながら学習していた頃、このハングル検定を受けました。合格通知が届いたときには本当に嬉しかったことを覚えています。

その後、韓国政府が「韓国語能力試験(TOPIK)」を開始し、今では「ハングル検定(を受ける)か、TOPIKか」という環境になりましたが、ハングル検定の日本での地道な活動や貢献度は高く評価できると思います。

それでは早速、試験の概要や各級のレベル、攻略法などを見ていきましょう。

ハングル検定の試験概要(2018年5月現在)

公式ホームページ「ハングル」能力検定試験

主催:ハングル能力検定協会(協会概要

開始年:1993年(2017年までに49回実施)

実施頻度:年2回
春季:6月の第1日曜日
秋季:11月の第2日曜日

実施国会場:日本のみ(北海道から沖縄まで。詳しくはこちら

評価基準:5級・4級・3級・準2級・2級・1級(1級が最上級)
各級レベルと合格ライン

試験内容:「聞き取り」と「筆記」のマークシート式
※5級~準2級の設問は日本語/2級・1級の設問は韓国語
※1級のみ記述式問題あり。1次試験合格者は2次試験(面接)あり
※「聞き取り」と「筆記」試験の間の休憩はありません(詳しくは、「2018年春季第50回ハン検からの実施要項変更のお知らせ」をご覧ください)

試験時間:5・4・3・準2級…90分/2・1級…110分
 (2018年春季第50回試験より、上記に変更になりました。詳しくは、「2018年春季第50回ハン検からの実施要項変更のお知らせ」をご覧ください)

願書受付オンライン郵送、書店、生協など

合否判定
5級・4級:100点満点中60点以上で合格。
3級:100点満点中60点以上で合格(筆記24点、聞き取り12点以上必須)
準2級:100点満点中70点以上で合格(筆記30点、聞き取り12点以上必須)
2級:100点満点中70点以上で合格(筆記30点、聞き取り16点以上必須)
1級100点満点中70点以上で合格(筆記40点、聞き取り16点以上必須)※1次試験合格者は2次試験に進む

それでは、次に「私は何級を目指したら、受けたらいいのかな」にお答えします!

 

各級のレベルと受験級の目安

ハングル検定の各級は、どれくらいの学習時間とレベル設定になっているのでしょうか。公式ホームページの「各級レベルと合格ライン」より抜粋します。

5級:60分授業を40回受講した程度。韓国・朝鮮語を習い始めた初歩の段階で基礎的な韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。

4級:60分授業を80回受講した程度。基礎的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。

3級:60分授業を160回受講した程度。日常的な場面で使われる基本的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。

準2級:60分授業を240~300回受講した程度。日常的な場面で使われる韓国・朝鮮語に加え、より幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。

2級:幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。

1級:幅広い場面で用いられる韓国・朝鮮語を十分に理解し、それらを自由自在に用いて表現できる。
とあります。

ざっくりとした計算になりますが、
・大学で週に2、3回韓国語の授業を受けている人は半年以内
・社会人で週に1回授業を受けている人は1年以内

で最初の5級を受けることができそうです。

画像

私は何級を受けたら……?

これまでの学習時間で、大体の目安を見てみてください。独学の方は、「試験問題サンプル」(ページ下にあります)をご覧になり、「これなら解けそう」「この級は分かる問題がないな」など、参考にしてみると良いと思います。


ハングル検定は日本語で受けられるので初心者向き

韓国政府関連のTOPIKは世界共通の試験なので設問も韓国語。また、初級レベルの1級・2級は共通問題であるため、学習したての方は少しハードルが高い印象を受けます。一方、ハングル検定は初級が5級・4級に分かれ、しかも準2級までは日本語による設問なので、初級者がチャレンジしやすい試験だと言えるでしょう。

2級から一気に合格ラインがはかりにくくなる!

しかし、当然のことながら級が上がるにつれて難易度も上がり、合格率は下がります。

公式ホームページ「前回試験状況」、中ほどの「第49回 出願者・受験者・合格者数など」をご覧になるとお分かりのように、第49回試験の合格率は、5級が78.9%、4級が76.5%、3級が54.3%、準2級が30.6%、2級が23.0%、1級が19.7%です。

当ページ冒頭の「各級レベルと合格ライン」をご覧になると、準2級までは大体の学習時間で合否の目安が図れることが分かると思いますが、2、1級はこれがはかりにくくなります。

実際、TOPIKの最上級である6級合格者でも、ハングル検定の2級に合格できない人は少なくありません

合格率を見ても分かるように、2級と1級の難易度はグンと上がります。ハングル検定とTOPIKをどのように受けたら良いのか知りたい方は、「TOPIKとハン検の受ける順番を大公開!」(アイケーブリッジ外語学院、スタッフブログ)を参考にしてみてください。

次に、ハングル検定に向けて「どうやって勉強したらいいの?」にお答えします!

 

ハングル検定、試験に向けての勉強法

  • 1.過去問題集を解いてみる

どんな試験でも、まずは「過去問(過去問題集)」が命です。5級~準2級に関して言えば、大学や語学学校での学習、独学の場合も韓国語の一般教材で「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を、その級に応じた内容で学び、万遍なく習得できていれば、試験のために過去問題を何回か解いてみるだけで充分な試験対策ができるでしょう。

・『2017年度版 「ハングル」能力検定試験 過去問題集(CD付き)』
※詳細、購入は、「ハングル」能力検定試験「書籍購入」ページへ

  • 2.試験対策本で学ぶ

 「過去問だけでは不安」という方は問題集にも挑戦してみましょう。

 

 

・『「ハングル」能力検定試験 完全対策』(5、4級)
・『ハングル能力検定試験 実践問題集』(5~準2級)
・『はじめてのハングル能力検定試験』(5~3級)

※上記リンクはAmazonの各5級書籍のページにリンクが飛びます。該当級を、関連図書一覧からお選びください。

※改定版が出ている場合は、改定版を購入してください(2011年にハングル検定の試験形式が修正されました)。

  • 3.ハングル検定公式書籍でじっくり学ぶ

「普段これといったテキストを使っていないし、どうしたらいいか分からない」という方は、ハングル検定公式のテキストで勉強してみてください。公式テキストには2種類あります。


・『「ハングル」検定 公式テキスト ペウギ』(5~3級)

 本文、単語、文法、練習問題、という一般的な構造の学習書です。その級で必要とされる単語や文法が網羅されているので、普段の韓国語学習に充てながら、試験対策ができます。


・『「ハングル」検定公式ガイド トウミ』(5~1級)

 初級編(4・5級)、中級編(準2・3級)、上級編(1・2級)の3冊があります。特長は豊富な「語彙リスト」。各級で覚えておきたい単語や文法、級によってはことわざや慣用表現などもたくさん載っています。


各級の出題基準が詳しく解説されているのもポイント。ハングル検定は韓国語の音変化の知識を問われる問題が出ますが(例:「연락」と書いて[열락]と読む、など)、各級でどんな音変化の知識が問われるかなども解説されています。

※詳細、購入は、「ハングル」能力検定試験「書籍購入」ページへ

上の級を目指す方へのアドバイス

以上をご覧になり、2級と1級に合格したい場合は、どうしたらいいの?! とお思いかもしれません。過去問とトウミ以外は、これといった書籍があまりないのが現状です。市販の2級の対策本もありますが、2011年にハングル検定の試験形式が修正されたため、内容がやや異なっています。

これは、「どうしたら上級者になれるのか」という問題に発展しますので、また別の機会にお話しします。

まずは前ページでご紹介した「TOPIKとハン検の受ける順番を大公開!」内の図表のように、まずはTOPIK最上級の6級に合格してから(※参考:TOPIKはこんな試験~「各級のお薦め教材と対策事項」)、ハングル検定2級以上を目指すと良いでしょう。当然ながら、受験の際は「何回分かの過去問を解いてみる」「過去問に出てきた単語は覚える」等のことをお薦めします。

それでは、ハングル検定を受験される皆さんの健闘をお祈りしています。ファイティン!

※関連記事:「新・韓国語能力試験(TOPIK)の攻略法」(All About 韓国語)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。