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給料の何%を貯蓄にまわせばいい?平均額は【2017年】

給料をもらったら必ず行いたい貯金。ただ、毎月どれくらいの割合、金額を貯蓄にまわせばいいかは、家族構成などによって変わります。実際の家計調査の結果から、年齢や家族構成別の貯蓄の平均額を紹介します。2人以上世帯では、平均貯金額は毎月の給料の17%前後となっているようです。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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毎月の貯金の金額と割合の目標はいくら?年代や家族構成で違う

給料から必ず行いたい貯蓄。ただ、どれくらいを貯蓄にまわせばいいかは、家族構成などによって変わります。とはいっても、だいたいの目安は知りたいところ。実際の家計調査の結果から、年齢や家族構成別の貯蓄の平均額をみてみましょう。更に、どれくらいの貯蓄を目標にしたらいいかも考えてみます。

シングル男性 手取りの3分の1は貯蓄!

単身世帯(勤労者)の収入と貯蓄の状況(男女・年齢層別)。貯蓄率は1か月の可処分所得に対する1か月の預貯金増額分の割合 性別や年齢によって、貯蓄の割合が変化していることがわかる ※家計調査(平成28年 家計収支編 総務省)より筆者編集。預貯金には有価証券や保険は含まれない

単身世帯(勤労者)の収入と貯蓄の状況(男女・年齢層別)
貯蓄率は1か月の可処分所得に対する1か月の預貯金増額分の割合 性別や年齢によって、貯蓄の割合が変化していることがわかる
※家計調査(平成28年 家計収支編 総務省)より筆者編集。預貯金には有価証券や保険は含まれない

上の表は、単身勤労者の男女別、年齢層別の収入と貯蓄の状況です。男性をみると、平均の可処分所得(手取り収入)は27万3180円。そのうち9万9059円を貯蓄しており、貯蓄率は36.3%。なんと、手取り収入の3分の1以上は貯蓄にまわしています。

35歳未満でみると、更に貯蓄率が42.2%と上がっており、手取り額26万1396円に対して、11万264円の貯蓄。35歳未満の独身男性がかなり貯めているようです。

シングル女性の貯蓄率は21%

独身女性のほうは、少し貯蓄率は下がります。全体では手取り収入22万6795円に対して、4万8281円の貯蓄。貯蓄率は21.3%と、男性よりは大きく下がっています。

35歳未満でみると、手取り額22万円6095円に対して、7万3364円の貯蓄で貯蓄率は32.4%。ただ、35歳以降になると、手取り額25万672円に対して、4万3017円の貯蓄、貯蓄率17.2%とぐっと減っています。

35歳までは結婚資金などの名目で貯めている人が多く、35歳以降になると生活の質などにこだわりがでて、貯金にまわるお金が減ってきているのかもしれません。

2人以上世帯の平均貯蓄率は16.6%

二人以上勤労者世帯の収入と貯蓄の状況(世帯主の年齢別)。貯蓄率は1か月の可処分所得に対する1か月の預貯金増額分の割合 世帯主の年齢によって、貯蓄の割合が変化していることがわかる ※家計調査(平成28年 家計収支編 総務省)より筆者編集。預貯金には有価証券や保険は含まれない

二人以上勤労者世帯の収入と貯蓄の状況(世帯主の年齢別)
貯蓄率は1か月の可処分所得に対する1か月の預貯金増額分の割合 世帯主の年齢によって、貯蓄の割合が変化していることがわかる
※家計調査(平成28年 家計収支編 総務省)より筆者編集。預貯金に有価証券や保険は含まれない

上の表は、2人以上勤労者世帯の収入と預貯金、貯蓄率などの表です(世帯主の年齢別)。全年齢の平均貯蓄率は16.6%と、シングル時代からは大きく下がっています。

結婚後20歳代 貯蓄率26%で貯め時

ただ、世帯主の年齢別にみると、20歳代は手取り収入32万5962円に対して8万5498円の貯蓄で貯蓄率26.2%。世帯人数も3.18人ですから、子どもが1人いるファミリーといったところでしょうか?

独身時代とまではいきませんが、しっかり貯めている様子がわかります。結婚後の貯蓄率はこの年代が一番高く、貯め時というのがわかります。

40歳代 貯蓄率17%前後

40歳代になると、手取り収入が45万円から49万円とかなり上がってはいますが、実際の預貯金は8万円前後と以前の預貯金額から下げています。

これは、教育費がピークにさしかかるころ。収入は増えても、それ以上に教育費がかかっていると予想されます。これらは、子どもがいない世帯も含んでの平均ですから、実際の子育て真っ最中の世帯では預貯金があまりできていないところも多いのではないでしょうか?

ここまで、調査結果より平均貯蓄をみてきました。では、実際どれくらいの貯蓄を目標としたらいいのでしょうか?

シングル:家賃負担なし4割、1人暮らし1~2割

シングルの目標は、住まいによって大きく変わります。同居や会社の寮など家賃負担がいらない場合、手取り収入の4割は貯蓄をしたいところ。実際、シングル男性35歳未満の平均貯蓄率は42.2%でした。家賃の負担がない(少ない)分、しっかりと貯蓄が出来そうです。

賃貸住宅に入居をしているなど住居費負担がある場合は、貯蓄割合も大きく下がってしまいます。地域によって家賃相場などは大きく変わりますが、手取り収入の2割は貯蓄をしたいところ。東京などの家賃が高額なところでは2割は厳しいかもしれませんが、それでも1割の確保を目指しましょう。

夫婦2人:手取り収入の2割(共働き3~4割)

結婚後は働き手の数によって貯蓄目標は変わってきます。専業主婦世帯のように働き手が1人の場合は、手取り収入の2割から3割を目標にしてみましょう。子どもが生まれる前は貯め時です。

共働きの場合は、手取り収入の3割から4割は貯めることができるのではないでしょうか? 経済的に余裕ができてお金を使ってしまいたくなるでしょうが、ここはがまんをして、貯めていくようにしましょう。

子育て中:手取り収入の1~2割

子育てが始まると教育費の負担が大きくなります。一番高負担なのが、高校から大学あたり。この時期は預貯金にまわすお金が少なくなります(ゼロという家庭も)。その時に備えて、子どもが小さい間は貯め時と心得ましょう。

子どもが中学生までの間は手取り収入の2割を、高校生以降は1割を目標にするといいでしょう。

ただし、これら目安の貯蓄ができないからといって子育てができないということもありません。特に、平均データは金額が上にでる傾向があります。支出もコントロールできるわけですから、それぞれの環境で出来る範囲で貯蓄をしたいところです。

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