自分に合った保険選びを知って、万全のスタートを!

自分に合った保険選びを知って、万全のスタートを!

就職などをきっかけにして、自分の人生をあらためて長い目で考えることは多いもの。特に新社会人は環境変化をきっかけに、医療保険を検討することが多く、その保障内容をどうしようかと悩む声を多く耳にします。

今回は、そんな新社会人の素朴な悩みをスッキリすべく、医療保障の選び方を整理していきましょう。

<ご相談者 女性 Hさん>
  • 1994年9月14日生まれ、22歳女性。この4月から中堅電機メーカーに入社
  • 毎日、まだまだ慣れない仕事に緊張の連続。土日は家でグッタリ過ごしている。今は不安だけが先行
  • 周りの同僚複数人が「社会人になったから保険は入っておいたほうが……」と言い始め、十分な貯蓄もまだできていない状態だが、ひとまず何か保険に入っておこうと考えている

人生これから! 長期間、保障内容を固定する必要はない

Hさん:朝の通勤ラッシュに始まり、慣れない仕事の連発で疲れがたまり、正直自分の健康に自信がなくなっています。もともと、そんなに体力があるほうではないので、もし体調を崩して入院や手術という事態になったら、どうなるのかと。まだ貯蓄もまったくなく、不安だけが先行しています。

ガイド:なるほど……。勤務中や通勤途中のケガなどは「労災保険制度」という公的保障が用意されていますが、当然それ以外の病気やケガなどで医療機関にかかることはよくありますよね。貯蓄が十分にあれば不安に思うこともないのですが、社会に出て間もない今は、負担にならない金額で加入できる医療保障を考えたほうがいいでしょう。

Hさん:さすがに、この年になって親に面倒はかけたくないし、何かしらの医療保険に入っておこうかと考えています。周囲の同僚も加入を考えているようですし……。

ただ、私自身まだ先々を見通せておらず、これ!と決まったライフプランがないなかで、「なんとなく加入しても大丈夫なのかな?」と正直考え込んでしまっています。ずっとこの会社で働き続けるのかもわかりませんし、働き続けても出産して休むことになるかもしれません。それに最近、実際の仕事でも人工知能やAIが活用されているのを目の当たりにすると、「これは医療や介護の世界もどんどん変わるかも」と感じて、保険内容も変わるのではないかと。

ガイド:情報通ですね。おっしゃる通り、医療技術の進歩は速く、最近ではAIを利用した新たながん医療システム開発の動きもあります。このような環境の変化はもちろん、Hさん自身の人生もこれから大きな変化を迎えるため、「こうじゃなきゃだめ!」と考えを固定せず、柔軟に対応できる素地をつくっておきたいですね。

Hさん:それを聞いて、ほっとしました。調べてみると「一生続く終身保障」が多く、現段階で向こう数十年のことを決めなければならないかと思うとちょっと憂鬱で、なんだかまだ早いんじゃないかなと。

ガイド:人によって安心できるポイントは違いますからね。Hさんは途中で見直しをしながら、必要な保障を続けていくのがよさそうですね。

Hさん:たしかに自分の性格を考えると、柔軟に対応できるのがよいかと思います。たとえば、今は最低限の保障内容でいいので保険料が安く、生活への負担感が少なく、5年後、10年後、生活が変化していく際、見直していこうかな~となんとなく思い描いています。ちょっと漠然としているのですが、このようなライフプランに合う医療保険はあるのでしょうか。あれば、保険料も知りたいです。

更新型は思ったより高くない

ガイド:Hさんはまだ22歳ですよね。5年ごとに更新していくタイプの医療保険を見てみましょう。毎月の保険料が1,000円程度の商品もありますね。

Hさん:本当ですか!? それは想像以上にリーズナブルですね。月2,000~3,000円程度が普通かと思っていました。

ガイド:特に5年更新型は、5年ごとに保険料を見直せる分、若いときの保険料負担が軽いのが特徴です。ただ、5年・10年などと定期的に更新される更新型と一生保障が続く終身型は、それぞれ長所と短所があります。その違いは、ざっくりと説明すると以下になります。

■終身型の長所
  • 生きている限り保障が続く安心感がある
  • 一生の保障に対する、毎回の保険料が契約時にわかる
  • 保険料が変わらないため、家計管理しやすい
■終身型の短所
  • 医療技術の進歩や健康保険制度の改定に対して、保障内容が時代遅れになるリスクがある
  • 加入時の保険料は保障期間が長い分、「更新型」より高めになる。結果、途中解約を不利に感じやすい
  • 万が一、保険会社が破綻した際、保障内容の減額などの影響が「更新型」より大きい
□更新型の長所
  • 更新時期に見直しをしやすい(ただし新規で加入するには健康状態の告知が必要)
  • 若いうちは保険料が「終身型」よりも比較的低く抑えられる
  • 万が一、保険会社が破綻しても、保障内容の減額などの影響が「終身型」よりも小さい
□更新型の短所
  • 更新し続けても、保障期間は80歳や90歳までと期限がつくものがほとんど
  • 保険料が更新ごとに年齢に応じて上昇する
  • 60歳を越えると保険料の上昇幅が大きくなる

Hさん:よくわかりました。終身型であれば、毎月どの程度になりますか?

ガイド:先ほどの5年更新型と同じ保険会社の商品で終身型を見ると、22歳女性であれば月1,500円強からあるようです(5年更新型はソニー損保の「ZiPPi」、終身型はソニー損保「SURE」、それぞれオプションなしで保険料を試算。2017年4月12日時点。以下同)

Hさん:差額は500円程度ですね。どちらも思ったより低くて、ほっとしました。確認ですが、5年更新型の場合、5年後はどの程度変わるのでしょうか?

ガイド:ちゃんと先まで見据えるのはさすがですね。しばらく医療や人口面などの前提条件が大きく変わらないとして、今と同じ保険料率が適用されるのであれば、5年後の27歳では月1,149円になるようです。

Hさん:えっと、27歳と22歳との差額は1,149円-1,029円=120円程度ですか? ちょっとしか変わりませんね。さらにその5年後は?

ガイド:今の保険料率であれば、32歳時点では1,280円、37歳時点で1,377円ですね。ただ、この頃までにはHさん自身もいろいろな変化を迎えていそうですが……。

Hさん:たしかに(苦笑)。私自身、今と同じでは困りますし。ただ、本当に低いですね。予想外でした。

ガイド:更新型と終身型、わかりやすくそれぞれ今後30年の推移をグラフにしてみました。
5年更新型はソニー損保の「ZiPPi」、終身型はソニー損保「SURE」、それぞれオプションなしで保険料を試算。2017年4月12日時点(クリックすると拡大されます)

5年更新型はソニー損保の「ZiPPi」、終身型はソニー損保「SURE」、それぞれオプションなしで保険料を試算。2017年4月12日時点(クリックすると拡大されます)


次のページは、「終身型」「更新型」それぞれ30年後の保険料支払い総額を紹介していきます。