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年収分の貯蓄を目指す!300万円貯めるためのコツ

貯蓄の額は多いに越したことはありませんが、まず、目標にしたいのが年収分の貯金。国税庁の民間給与実態調査によると、会社員の平均年収は400万円程度。手取り月収にすると25万円程度となり、1年分の手取り収入は300万円になります。300万円あれば、病気やケガなどで働けなくなったり、失業や転職など人生の転機が訪れたりしたときにもあわてず、心に余裕が持てる金額です。

高山 一惠

執筆者:高山 一惠

ゼロからお金を貯めるガイド

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300万円の貯金は、心に余裕が持てる金額

貯蓄の額は多いに越したことはありませんが、まず、目標にしたいのが月収の1年分。国税庁の民間給与実態調査によると、会社員の平均年収は400万円程度。手取り月収にすると25万円程度となり、1年分の手取り収入は300万円になります。300万円あれば、病気やケガなどで働けなくなったり、失業や転職など人生の転機が訪れたりしたときにもあわてず、心に余裕が持てる金額ですよね。そこで、今回は年収400万円程度の方が300万を貯めるためのコツをお伝えします。
 
まずは、月収の1年分の貯蓄を目指す!300万円貯めるためのコツ

まずは、月収の1年分の貯蓄を目指す!300万円貯めるためのコツ

 

お金を目的別に整理しよう!

お金を貯める前に大事なことはお金を貯める目的を明確にすることです。300万円を貯めるといっても、何のために貯めるのかをはっきりさせることが大切です。というのも目的別に分けてお金を貯めないと、予定外の出費がでてきたときにうまく線引きができずに貯蓄を取り崩してしまいかねないからです。

まず、お金を「日々出入りするお金」「5年以内に使い道が決まっているお金」「将来のためのお金」に分け、それぞれ別の口座や金融商品、方法で貯めるという仕組みをつくりましょう。

日々出入りするお金とは、もしもの場合に備えるお金や日常生活費です。もしもの場合に備えて、生活費の6カ月~1年分は確保しておきましょう。貯蓄が全くない人は、まずは生活費の6カ月~1年分を目指したいところ。できれば1年分を目指せると、急な病気やケガで働けなくなったり、リストラや転職など人生の転機が起こったりしてもあわてなくてすみます。日々出入りするお金は出し入れしやすい普通預金口座で貯めておくとよいでしょう。

今回の300万円を貯める方法は、「日々出入りするお金」を貯めることを前提にお話しします。

マイホームの頭金や留学費用など、5年以内に使い道が決まっているお金は使うまでに時間はありますが、使うときに元本が割れていると困りますから普通預金よりも少し利回りがよく安全性が高い定期預金や国債などへ預けるとよいでしょう。

将来のためのお金は、使うまでに時間の余裕があるので、元本が割れる可能性はあるけれど、大きく増える可能性がある投資信託や確定拠出年金に預けるとよいでしょう。

このようにすることで、線引きが曖昧になってずるずると使ってしまうことを防止できるだけでなく、それぞれの目的達成への貯蓄ペースの管理もしやすくなります。
 

手取りの2割を5年間貯めると年収分になる!

では、300万円を貯めるためにどれくらいのペースで貯蓄をしたらよいのでしょうか?これは、どれくらいの期間で300万円を貯めたいのかによってもちろん異なります。

わかりやすい目安は、「手取り収入の2割を5年間貯めると手取りの年収分になる!」です。

例えば、手取り収入が25万円の人が毎月5万円を5年間貯蓄すると、300万円(手取り年収)が貯まるというわけです。

とはいえ、300万円を貯めるには、貯蓄の習慣が身についていないと簡単には達成できません。貯蓄を成功させるためには、「先取り貯蓄」をすること!

他のコラムでも何度もお話ししていることですが、お金を貯めるために一番大切なこと、それは、「先取り貯蓄」を心がけることです。
先取り貯蓄とは、支出したあとに余ったお金を貯蓄に回すのではなく、お給料が入ったら、先に貯蓄分を取り分けてしまうという方法です。先に貯蓄を取り分けて、あとは残ったお金の範囲で生活すれば確実にお金は貯まります。

「日々出入りするお金」は、出し入れしやすい普通預金口座で貯めるとよいので、お給料が振り込まれる口座とは別に貯蓄用の普通預金口座を準備し、そちらに貯蓄していくとよいでしょう。
 

固定費を見直して貯蓄するお金を捻出しよう

今回は毎月の手取り収入が25万円程度というケースを想定してお伝えしていますが、手取り収入が25万円程度だと手取り収入20万円程度のケースに比べて少し余裕がある分、家計費の中の「固定費」が高めになる傾向にあります。

手取り月収25万円の人が貯金に回す金額を捻出する場合、「固定費の節約」がポイントです。固定費とは、収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかってくる費用のこと。具体的にいうと、月々の家賃や住宅ローン、月謝など毎月支払う教育費、生命保険料、携帯電話代などを指します。

固定費は1度見直してしまえば、その後は何もしなくても節約効果が得られ、まとまった金額を減らせる可能性があります。

例えば、月々の保険料を5,000円下げ、携帯電話の料金プランを6,000円安くできれば、それだけで毎月11,000円が節約できます。年間では132,000円もの節約になります。家賃が高めの人は引越しを検討してもよいでしょう。仮に家賃を2万円減らせたら、年間で24万円の節約に。引越しに50万円かかったとしても約2年で帳消しになり、その後は毎月2万円を自動的に節約できます。
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