お金の悩みを解決!マネープランクリニック/子どもが小さくて妻が働けない・妻の収入が下がった夫婦

36歳、貯金350万。出産で退職し夫だけの収入に不安が

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、出産後退職し、現在専業主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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今の生活で今後どの程度貯められますか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、出産後退職し、現在専業主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)
 
出産で夫のみの収入になり不安です

出産で夫のみの収入になり不安です



■相談者
ナナツボシさん(仮名)
女性/専業主婦/36歳
大阪府/賃貸住宅

■家族構成
夫(会社員/42歳)、子ども2人(幼稚園/5歳・2歳)

■相談内容
第1子を出産後退職したため、主人の収入のみの生活になりました。
子どもが幼稚園に行くまでは月3万ずつ貯蓄できていましたが、昨年からその貯蓄額以上の幼稚園費がかかるようになり、月々の貯蓄ができなくなりました。ボーナスは全額貯蓄していますが、子どもの夏休みに合わせて1カ月ほど田舎に帰省する費用(主人と私たちとの二重生活費)として年間20万円ほどを旅行費として使っています。それ以外は毎月のレジャー費等は発生していません。

これからの貯蓄はどの程度可能ですか。私は現在働いていませんが、再来年の春に下の子が幼稚園に入るので、そのタイミングから美容師のパートで働く予定です。下の子が小学生に上がれば、正社員を希望しています。パートの時給は1100円前後、正社員の月給は24万ほどが相場のようです。また、来年の9月ごろ入居予定で、築32年の中古マンションをリノベーションしています。購入価格はリフォーム費用合わせて1700万円です。とりあえず、私が働き出して以降に繰り上げ返済予定にしていますが、これは妥当でしょうか。

食費についてはやや高めだと感じています。子ども2人、主人、よく食べるタイプで食事作りに追われています。実母や義母に、食事作りを見てもらったり、節約法を教えてもらったりしましたが、十分、無駄の無い作り方と言われました。食べる絶対量が多いため、質より量、値引き品を購入するようにしていますが、だいたい毎月この金額になります。毎月の支出で不明な額はだいたい、食費の補填になっています。外食はしません。

■家計収支データ
「ナナツボシ」さんの家計収支データ

「ナナツボシ」さんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)住宅のリフォームと入居時期について
物件購入が2月。その後、2カ月をかけてリフォーム。本来5月入居できるが、幼稚園の送り迎えや幼稚園の役員をしているため、引越しすると下の子を連れて送り迎えは今より距離が遠くなることもあり、幼稚園に行く機会が減る9月の入居とした。

(2)住宅ローンについて
名義/夫、借入額/1500万円、返済期間/20年、金利/変動0.725%、
諸費用/150万円(貯蓄から120万円捻出済み) 毎月返済額/6万7159円
※ローン支払い開始は9月から。ただし金利のみ2月から支払いを開始(約6500円)。

(3)購入するマンションについて
管理費/8150円、修繕積立金/1万1940円、駐車場/借りる予定なし、
※今年3月から支払い開始。
また、築32年ということで、今後の大規模修繕計画や、それに伴い、一時金の徴収、修繕積立金の値上がり等の可能性について、説明があり、了承した上で購入。

(4)加入保険の保険料内訳
・夫/収入保障保険(保険期間65歳、給付額月10万円)=保険料4750円
・夫/医療保険(終身保障60歳払込終了、入院1万円、先進医療特約、がん特約)=保険料6241円
・夫/終身保険(低解約型、死亡保障500万円、2024年解約で解約返戻金300万円)=保険料2万615円

(5)下の子どもの幼稚園費用について
上の子どもと同額か少し下がる可能性もあり。

(6)帰省について(相談者コメント)
「私がパートを始めた場合、帰省そのものを取りやめることも視野に入れている。その場合、民間か小学校の学童に上の子を入れる予定。子どもが強く帰省を望んだ場合、子どもたちだけで行かせることも考えている。その場合、私は家に残りますので、子どもの帰省費用と滞在費のみが必要になります。私が同行せず、二重生活費も必要無いため、現在の20万円より大幅に下がる予定」

(7)夫の定年について
60歳定年。嘱託、再雇用制度あり。退職金制度なし。

■FP深野康彦からの3つのアドバイス
アドバイス1 「貯められない時期」と割り切ることも大切
アドバイス2 住宅ローンは無理がないが大規模修繕費には注意を
アドバイス3 子どもの進路に合わせてしっかり貯蓄していこう
 
アドバイスの詳細はこちら>>
 
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