田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

田舎暮らしをしたい…でも、そもそも仕事はあるのか?

住み慣れた街に残るか?それとも新天地に移るか! 本気で考える田舎暮らし。移住先で希望通りの職業が探せるのか?そもそも仕事はあるのか? 今回は、田舎の仕事のリアルな実情に注目してみます。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

月10万円の田舎暮らしの真実は

月10万円の田舎暮らしの真実は

農漁村など、自然の中で働ける仕事に憧れている人が増えています。国の調査でも、田舎への移住希望者が最も魅力に感じているのは自然環境の豊かさで、次いで生活費の安さ、時間的余裕、と8割以上の人が魅力に感じるとしています。(出典:国土交通白書2015)

住み慣れた都会を離れての田舎暮らし。移住先での生活は楽しみだけど、“お金”に対する不安も…… 果たして、移住先で希望通りの職業が探せるのか?そもそも仕事はあるのか?田舎の仕事のリアルな実情に迫ります。

田舎の仕事探しはインターネットから始めてみる

まずはネットで職探し

まずはネットで職探し

地方の求人情報を集める場合には、ハローワークのインターネットサービスを利用するのが最も手軽な方法です。ハローワークを活用するのは地元企業が多く、自ずと地元に就職したい人に向けの情報が集まっているようです。さらに、一般の転職サイトがカバーしていない地域の就職まで、ハローワークはサポートしています。

■全国から仕事情報を探す>>ハローワークインターネットサービスの求人情報から探す

■全国から仕事情報を探す>>自治体・就農・民間が集めた求人情報から探す

東京・大阪のハローワークでは、「地方就職支援コーナー」を設置。UIJターンなどにより地方で働くことを希望する人を支援するために、設置されています。専門の相談員による職業相談、職業紹介や情報提供などを実施しています。

■支援コーナー設置のハローワーク>>東京・大阪の地方就職支援コーナー

地方への移住・交流について専門家に相談してみる

総務省の「移住・交流情報ガーデン」では、移住・就農・仕事の相談コーナー、全国の仕事・住まい・生活環境と交通の情報検索コーナー、イベントとセミナースペースを併設した地域資料閲覧コーナーを設置して、移住希望者の相談に乗ってくれます。ネット情報だけでは物足りない人は、こちらを活用するのも良いですね。

[所在地]東京都中央区京橋1丁目1-6 越前屋ビル1F
[開館時間](平日)11:00~21:00 (土日祝)11:00~18:00 [休館日] 月曜
[問い合わせ]iju-garden@outlook.jp

■移住・交流情報ガーデンのご案内>>コチラで

地域の助っ人として田舎を元気にしてみる

地域おこしにチャレンジする

地域おこしにチャレンジする

意欲溢れる都市部の人材を受け入れ、地域おこしを進める総務省の地域支援プロジェクト「地域おこし協力隊」。隊員は概ね、1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活しながら各種の地域協力活動を行います。

活動地域は北海道から沖縄まで。一部地域を除いて、特に参加年齢の制限もありません。活動の現場は、農林水産業への従事・水源地の整備・買い物等の移動サポート・観光ルート企画立案・子どもとの交流活動・情報通信技術の普及活動・伝統芸能の応援など、多種多様に渡っています。

便利屋扱い、若いんだからと重労働ばっかり、地元の保守性で身動きとれない、常に監視されてる気分…… スタートしてから10年弱が経過し、様々な課題も出てきています。協力隊を受け入れる地域によって当たり外れのある状態。つまり、自治体側のマネジメントが整わないまま、隊員を募集してしまう地域があるんですね。

とはいえ、基本的には素晴らしいシステムを、利用しない手はありません。まず、既に協力隊を受け入れている地域を探す→募集要項を詳しくチェック→自治体の担当者にメール・電話→いっそのこと担当者に直接会いに行く。未来の故郷になるかも知れないんですから、ここまでチャレンジしてみましょう!

協力隊の詳細は>>地域おこし協力隊

移住先に仕事がなければ自分で職場に飛び込んでみる

都会のスキルを田舎に持ち込む

都会のスキルを田舎に持ち込む

各地で豊かな自然環境と遊休施設等を活用した、シェアオフィスが登場しています。地元の活性化を目指し、都市部からの新規創業やUIターンを促す新しい移住政策です。

シェアオフィスとは、同じスペースを複数の利用者によって共有し、固定した席を決めず仕事の状況に応じて自由に使うフリーアドレス形式のスタイル。一般的には、デスクや会議室、OA機器、インターネット回線などのオフィス機能が整備されています。

高知県でも、スキルを活かし創業する人を支えるシェアオフィス構想を打ち出し、入居を希望する企業や個人事業者を広く全国から公募しています。ビジネスプランを審査し、具体的に実現可能な事業計画であるか、必要な運営資金が確保されているかなどを確認。入居が決定した事業者には事業経費の助成や事業活動の支援などが約束されています。

開設に当たっては、補助金(入居事業者の家賃・通信費・創業経費・設備賃貸料・能力開発費・雇用助成金など)の整備、アドバイザーなどによる入居後の支援事業(経営コンサルタント、税理士、弁護士、社会保険労務士などの派遣)、創業・入居にかんする相談窓口の開設など、至れり尽くせりの支援制度です。

・四万十川の自然と抜群の環境にある高知県本山町・土佐町のオフィス>>高知家のシェアオフィス

ひとつ屋根の下で、様々な業種の人と出会えるシェアオフィス。異業種同士同志ならではの刺激的な案件が発生したり、人的コネクションを実現できます。コスト面でも賃貸事務所と比べ抑えることができ、インターネット等のオフィス機能の提供も享受することできます。

・オーシャンビューのロケーションがウリの福岡県糸島のオフィス>>海辺のシェアオフィス「SALT」
・「都会は疲れるけど田舎すぎるところは嫌」という発想の福岡県久留米市のオフィス>>Mekuruto
・星空好きにはたまらないシチュエーションの沖縄宮古島のオフィス>>タービン・インタラクティブ
・デッキに出れば清流が流れる岐阜県郡上市のオフィス>>HUBGUJO
・風(外の人)が、海を介して、土(島の人)と交わる広島県江田島市のオフィス>>フウド FUUDO
・函館と東京を繋ぐシェアオフィス>>函館大三坂オフィス

田舎への移住希望者の最大の関心事は、やはり地元での仕事。生活環境もガラリと変化してしまいますが、何よりも都会と違うのが暮らしの中での経済環境。家族皆んなで課題を一つひとつクリアしながら、じっくりと時間をかけて検討することが重要です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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