入院費用が想像以上に負担になるケースも……

入院費用が想像以上に負担になるケースも……

入院したとき、会計で支払う金額に思わずビックリした経験がある方は少なくないと思います。特に入院初月は費用がかさみ、医療保険がカバーする入院日額5,000円程度ではまったく足りないと焦る方も実際見てきました。そのような経験をした結果、入院時の実費分をカバーする医療保険に興味を持ちはじめる方をちらほら見かけます。

では、実費型医療保険の給付額は、どこをどう見ればいいのでしょうか? 今回は実際の領収書をもとに、見ておきたいポイントを押さえていきます。また、実費型の場合、高額療養費制度の影響はどうなるかも合わせてチェックしておきましょう。

<ご相談者 女性 Sさん>
  • 37歳女性。自営業の夫を手伝っている
  • 夫(42歳)と子ども(12歳と9歳)の4人家族
  • 実父が急に入院し、付き添いの一環として病院の会計支払いも行った。その支払い額の多さに驚き、自分自身の医療保険を見直す必要があると考えている

入院時の負担額、入院日額5,000円の給付では赤字に……

Sさん:先月、私の父が急に入院することになり、さまざまなことで気を揉んでいるのですが、その1つが病院への支払いです。これが結構かかって、ビックリ……。入院手続きをした際は保証金もかかり、後で戻ってくるとはいえ、これは意外と大変だと心底実感しています。

ガイド:お父様が入院されたのですね。精神的なショックだけでなく、付き添いの時間やお金の捻出も大変になりますよね。1ヶ月の自己負担額が一定額までという高額療養費制度もありますが、最初の月は入院準備も含め、どうしても出費が膨らんでしまいます。

Sさん:そうなんです。保証金が5万円もかかり、他に入院初月の支出は、たった6日間で8万円以上になりました。ちょうど先月の領収書があるので、見てくださいよ。
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病院への支払い内容。合計額は赤の矢印


ガイド:なるほど。拝見すると健康保険適用の治療費が24万円以上、その3割が自己負担分で約7.2万円。さらに食事負担額や差額室料など、保険外の支出が合計で1.16万円。それらを合計すると、実際の支払い額は約8.36万円になるんですね。ちなみに手術は?

Sさん:手術はせず、当面は薬を飲んで様子を見て、次の治療法を決めましょうということになりました。そういえば、父の医療保険は特約で入院1日あたり5,000円が支給されるもののようです。先月26日に入院したので、月末31日までの6日間で換算すると入院給付金は3万円になりますよね? これでは健康保険適用の治療費自己負担分もカバーしきれず、入院が長引くとすると、かなり不安になります。正直、私自身の医療保険はもっと実際の支出に耐えられるものがいいなぁ……と思ってしまったんです。

ガイド:なるほど。確かに手術がないケースとなると手術給付金がなく、入院日額だけの給付では支出分をカバーしきれないことも多いでしょう。実際にかかった入院医療費の自己負担部分を賄える保険が最近登場してきたので、それらを候補にするのも1つの手でしょう。

Sさん:えっ、そんな保険があるのですか? 知らなかったです……。

次のページでは、気になる入院時の自己負担分をカバーできる保険を具体的に紹介していきます。