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オラオラ系年下男に目覚めるアラフォー女性たち

「オラオラ系年下男」に目覚めるアラフォー女性が増えている実感がある。男の言いなりになることを拒否してきた彼女たちが、なぜ今、オラオラ系に惹かれるのだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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男の「上から目線」を拒否してきたはずが、なぜ?

年下男の言いなりになることを楽しむ女性たち

年下男の言いなりになることを楽しむ女性たち

独身アラフォー女性たちの恋愛傾向が興味深い。最近、立て続けに聞いたのは、「オラオラ系の年下男に萌える」という話だ。

女たちは、ずっと男と対等であるべきだと闘ってきた世代。家庭内で、職場で、そして恋愛関係においても、「女を下に見るな!」とことあるごとにメッセージを送ってきたはず。それなのに今また、なぜか上から目線の年下男に萌える女性たちが出てくるとは。

ただ、今の時代、旧来の「オラオラ系男」ではないはず。キャリアを積んだ女性だからこそ、「萌える」何かがあるのだろうか。


「言いなり」になることを“楽しんでいる”

「7歳年下の彼と、内緒で職場恋愛しています。冴えないファッションセンスだった彼の評判がこのところ上がっているのは、私が一緒に服を選んでいるから。そうやって影で尽くしているのに、彼って常にエラそうなんです」

内容とは裏腹に、キョウコさん(39歳)は、にこにこしながらそう話した。

「例えば、『仕事はできるかもしれないけど、女らしさには欠けてるよね』なんて、別の男が言ったら噴飯モノの意見でも、『じゃあ、どうしたらいいと思う?』と素直に聞けてしまう。『これ、洗っておいて』とぶっきらぼうに洗濯物を出されたりするとうれしくなったりして……」

若いころは自他ともに認める「恋多き女」だった彼女だが、35歳から3年ほど、恋愛に興味を失っていた時期がある。自分の生活や性格が侵食される気がして、恋愛から遠ざかっていたのだという。だが、今の彼に出会って1年、彼のわがままさえかわいいと思えるのだそうだ。

「年下だから許せるというのもあるし、彼のキャラとして愛せるということもあるんだと思います。私自身がいろいろ恋愛をしてきて、ブランクも経験して、少し懐が深くなったせいもあるのかもしれませんね。男のわがままを許す楽しさに目覚めたっていうのかな?」

それって、母と息子の関係に近いのではないだろうか。そう言うと、彼女は少しキッとした顔になった。

「違うと思う。私は彼を教育するつもりなんてないし、すべてのわがままを許すわけでもない」

では、旧来の「男の言いなりになる女」?

「それも違いますね。我慢して彼の言いなりになっているわけではないし、言いなりになることを“楽しんでいる”って感じ」

男の“上から目線”に怒りを覚える女性が多い今、なぜそれを“楽しむ”ことができるのだろうか。

「彼、つきあう前は謙虚なタイプだったんですよ。職場では私のほうが先輩なわけだし。だけど、つきあうようになったら、だんだん彼が威張りだした。それを彼の虚勢だとも感じるし、男としてのプライドの発露だとも思ってる。これくらい認めてあげよう、許してあげようと思っているうちに、少しずつ彼がエスカレートしてきた経緯があるんです。そういった関係性も楽しんでいるんでしょうね」

また、彼女が特に“楽しんで”いるのはセックスのときだという。

「彼が安心して求めてきているような気がするんです、私なら何でもしてくれるだろうと。最近では、彼が私の快感の深さに興味を抱いて、もっともっと気持ちよくさせたい、と言うようになってきて……」

セックスに関してはどちらが主導権を握るわけでもなく、お互いが心から楽しんでいると彼女は真顔で言った。


「都合のいい女」でもいい?

彼と出会って男性に合わせて尽くすようになった。

彼と出会って男性に合わせて尽くすようになった。

似たような状況にいるマキさん(41歳)。一回り下の男性とつきあって2年がたつ。現在は半同棲状態。

「毎日、彼から『今日は9時頃帰る。肉が食べたい』などと一方的に連絡が来るんですよ。こっちだって残業のときもあれば友だちと約束しているときもあるんだけど、極力、彼の都合に合わせるようにしています。以前は男性に合わせるようなタイプじゃなかったから、友だちはみんな驚いていますね」

彼女も、愛されたいから言いたいことも言わずに黙って従っているわけではないようだ。

「彼の要望をかなえてあげたいんですよね。彼の嬉しそうな顔を見ると、なんだか癒やされる。たとえ飲み会があっても、『えー、マキに会いたい。マキの料理が食べたい』と言われると、いそいそと飲み会をキャンセルしてしまう。それを束縛だとは思ってない。友だちは『男の言いなりになっている』と批判しますが、私の意識としてはそうではないんです」

一般的にいえば「都合のいい女」なのかもしれない。だが、マキさんは、「都合のいい女で何がいけないの?」と疑問を呈する。

「都合のいい女になることで自分の仕事や生活に支障があるなら問題だけど、私は仕事をきちんとした上で彼の喜ぶ顔が見たいだけ。それが結果的に都合のいい女だと言われてしまうなら、それでもいいと思っています」

マキさんの場合も、性的な相性が非常にいいと言う。

「お互いに“したい盛り”なのかもしれない(笑)」

女性の40代と男性の20代、確かにふたりとも性欲が最高潮の時期ではないだろうか。だからこそ、お互いが存分にセックスも楽しめるのかもしれない。


女も長年「女をやっている」と、男の気持ちがわかるようになってくる。それを受け入れる器も大きくなっていく。年下男が上から目線で「オラオラ系」になれる気持ちよさを理解しつつ、「相手が喜んでくれる」ということ自体にうれしさを感じる女性たちには、懐の深さを感じる。

意外な組み合わせに見えて案外バランスがよく、双方にとって“楽しい関係”なのかもしれない。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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