いつの時代から始まったのか定かではありませんが、なかなか解消する見込みすらない通勤ラッシュ。都心へ向かうには車通勤もままならず、毎朝の「痛勤」で疲れ果てている人も多いことでしょう。

首都圏の混雑は異常レベル!?

人混みはそれだけでもかなりのストレスに!

人混みはそれだけでもかなりのストレスに!

国土交通省による「三大都市圏における都市鉄道主要路線の混雑率」(平成20年度)をみると、東京圏では京浜東北線(上野-御徒町間)が209%、総武線緩行(錦糸町-両国間)が204%、東西線(木場-門前仲町間)が199%、中央線快速(中野-新宿間)が195%などと、はっきりいって異常な数字が並び、主要31区間の平均混雑率は171%となっています。それでも数年前と比べれば、やや改善した路線もあるようです。

大阪圏では、御堂筋線(梅田-淀屋橋間)と宝塚線(三国-十三間)がともに149%で、主要20区間の平均は130%。名古屋圏では、東山線(名古屋-伏見間)が150%、名城線(金山-東別院間)が145%で、主要8区間の平均は139%といった具合です。

私の友人の同僚(女性)が田園都市線の混雑(池尻大橋-渋谷間が193%)で押されて骨折したという話を以前に聞いたこともあるのですが、首都圏の通勤ラッシュを経験したことがない人にとっては俄かに信じ難いかもしれませんね。

痴漢は論外だけど…

なかなか身動きもとれないような通勤電車の中で、知らない女性にまったく触れないようにするのも至難の業。女性専用車両ができて少しは改善したのかもしれませんが、なるべく女性を避けるように体の位置を変えても、肩や腕が触れてしまったり背中同士が押され合ったりすることは多いと思います。

そこで痴漢をする愚か者は論外として、多くの男性は痴漢に間違われないように胸の前で腕を組んだり鞄を抱えたり、あるいは両腕を上にして吊革につかまったりしているようです。しかし、上にあげた肘が隣の人の頭にぶつかることもあり、これはこれで不快なこと。女性の側でも、イヤな思いをしないようにさまざまな努力をしているはずですが、もし乗客のストレスを測る機械があれば、毎朝そのメーターが振り切れることでしょう。

沿線での不動産開発や大規模マンション供給によって混雑が加速することもありますが、購入物件を決める前には自分が乗ることになる通勤電車の様子をしっかりとチェックしておきたいところです。

毎日の通勤によるストレスや疲労の蓄積はかなりのものでしょうし、リタイアまでの通勤時間を累積したら驚くような数字になるかもしれません。片道1時間、往復2時間として、1年に260日の出勤で520時間。これを40年続けたら延べ20,800時間!(867日相当)

大都市の郊外エリアや地方都市に住んで、数分で通えるような地元の企業に勤めるほうが健康的で幸せなのかもしれない…などと、ふと考えてしまいますね。

もっとも、私自身はしばらく前に「痛勤」から解放され、朝の電車には滅多に乗らなくなったので、気分的にはだいぶ楽をしていますが…。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。