乾燥肌/乾燥肌関連情報

マスクが乾燥肌の原因に!マスクの「うっかり刺激」を減らす方法は?

マスクをしていると、カサカサの乾燥肌に……。マスクによる「うっかり刺激」を続けていると、シミやシワ、たるみを引き起こしてしまいます。マスクによるカサカサ肌、うっかり刺激を減らす方法や乾燥しにくいスキンケア対策について解説します。

早川 景子

執筆者:早川 景子

スキンケア・ボディケアガイド

 

マスクが乾燥肌の原因になることも!? マスクによる肌への刺激とは

顔乾燥・マスク

マスクも、素材や使用する時間の長さによっては『うっかり刺激」を起こす原因になることもあるので注意を。

「しっかりお手入れしているのに肌が乾燥する……」と悩んでいる人は、もしかしたら気がつかないうちに日々のスキンケアや習慣の中で、肌を『うっかり刺激』しているのかもしれません。

「たとえばマスクも、素材が硬めの圧迫感があるタイプを長い時間つけておくと肌への刺激になります。マスクが肌に当たる部分がこすれるためです。これを繰り返していると、気がつかないうちに肌が刺激により乾燥してくることがあります」と美容皮膚科医の佐藤やすみ先生はいいます。

『うっかり刺激』も積み重なると肌へは大きな負担となり、肌表面の角層が薄くなってしまったり、傷がついてしまったりします。すると、肌のバリア機能は低下し、角層の水分は減り、肌は乾燥していくそう。

このように、顔乾燥の原因となる『うっかり刺激』を自分がしていないかチェックしてみましょう。以下の項目の中で、自分に当てはまるものはありますか?
 

普段のスキンケア・メイクに潜む「危険度チェックリスト」

顔乾燥・チェックリスト

毎日のスキンケア法や習慣をチェック。肌を刺激していませんか?

  1. クレンジングは時間をかけて、くるくると念入りにマッサージしている
  2. 洗顔料の泡を長時間肌にのせている
  3. スクラブが好きで頻繁に使っている
  4. 化粧水や乳液を使うときはコットンで肌をパッティングしたり、肌に塗り込んだりしている
  5. ファンデーションを塗るときは、肌にしっかりと密着させるためにスポンジやパフで重ね塗りをしている
  6. Tゾーン対策の皮脂を抑える化粧品を、顔全体に使っている
  7. 1日のうちで、マスクをしている時間が長い
  8. 顔に手を当てるクセがある
  9. 顔に髪がかかるヘアスタイルをしている
  10. うつ伏せで寝る習慣がある

当てはまる項目はいくつありましたか? これらは『うっかり刺激』をしてしまいがちな代表的なシチュエーションです。どうして危険なシチュエーションなのでしょうか。佐藤先生からの解説は以下です。
 

普段のスキンケア・メイクに潜む「危険度チェックリスト」を解説!

■1と2について(クレンジングと洗顔)
クレンジング料や洗顔料には界面活性剤が使われています。汚れをすっきりと落とすために必要な成分ですが、必要以上に長い時間肌にのせていると、肌にとっては刺激となります。クレンジングや洗顔はできるだけ短時間で行い、洗い流す過程はていねいに行うようにしましょう。

■3について(スクラブ)
スクラブは古くなった角質を落とす効果がありますが、頻繁に使うと必要以上に角質を落としてしまいます。使う頻度には気をつけましょう。

■4と5について(コットン・スポンジ)
コットンやスポンジ、パフで肌をパッティングしたり、こすったりすることが刺激となることがありますので、化粧水や乳液、(リキッドやクリームの)ファンデーションをつけるときは手や指を使うことをおすすめします。あくまでもやさしく、軽いタッチで行うようにしましょう。

■6について(Tゾーン)
顔の中でもTゾーン(額・鼻・あご)とUゾーン(頬・口のまわり・フェイスライン)では、皮脂量や水分量が違う方がほとんどです。一般的にはTゾーンは比較的皮脂量が多い部分、Uゾーンは比較的皮脂量が少ない部分です。

それにもかかわらず、Tゾーン対策の皮脂を抑える化粧品をUゾーンにまで使っていると、Uゾーンに対しては皮脂を取りすぎるという刺激になることがあります。これは、それぞれの方の肌質によっても異なってきますので、まずは自分の肌質をよく知って、化粧品を使い分けることが大事です。

■7から10について
これらは全て、肌に触れるものが刺激となっているケースです。
 

『うっかり刺激』を減らすことで乾燥しにくい肌をキープ

顔乾燥・洗顔

たとえば洗顔料も肌に長い時間のせておくと刺激に。このような『うっかり刺激』を減らすことで顔乾燥を起こしにくい状態にしましょう。

「顔乾燥を予防するためには、日々のスキンケアや習慣の中での『うっかり刺激』をできるだけ無くしていくことが大切です。『うっかり刺激』を続けていると、顔乾燥だけでなく、ひいてはシミやシワ、たるみを引き起こす原因となってしまいますので、気をつけましょう」(佐藤先生)。

皮膚の一番上にあって水分をキープしている表皮の厚さは、わずか0.2mm。この薄い表皮を守るためには、できる限り刺激を与えず、やさしくていねいにスキンケアをすることが基本であり、とても大切なことになりますね。

このチェックリストでの確認をきっかけに、気がつかないうちに日常生活の中で肌を過度に刺激していないか、あらためて確認してみてはいかがでしょうか。


記事監修/佐藤やすみ(さとう やすみ)
佐藤やすみ先生

佐藤やすみ先生


恵比寿やすみクリニック院長。美容皮膚科医。順天堂大学病院研修後、都内スキンケアクリニック院長を経て、恵比寿やすみクリニックを2011年に開業。美容皮膚科、レーザー治療、各種注入療法などの経験は二万例を超える。等身大の美肌ドクターとしても知られ、女性誌の美容ページなどでオリジナルの美肌術を紹介することも多数。
恵比寿やすみクリニック https://www.yasumi.me
            




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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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