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彼が既婚者と浮気?人妻に怯えるアラサー独身女性たち

最近、独身女性から、恋人が人妻と浮気していた――という話をいくつか聞いた。その彼と結婚を考えていた彼女たちは「人妻のくせに、こちらの領域を荒らすな」と怒っている。しかし、人の心は止められない。もし、彼の気持ちが人妻へと盛り上がってしまった場合、気持ちが冷めるまで曖昧にすべきなのか、相手に会って奪還すべきなのか。2つの例で考えてみた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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浮気相手が「人妻」であることにショックを受け……

結婚を考えている彼が浮気。しかも、それが自分よりも年上の人妻だったら?

結婚を考えている彼が浮気。しかも、それが自分よりも年上の人妻だったら?

つきあっている彼が浮気したとしたら、それだけでショックだろう。しかも相手が人妻だとしたら……? 周りでそんな声を立て続けに聞いた。

エリナさん(30歳)は、2年つきあっている同い年の彼と結婚を考えていた。だが彼のほうはなかなか煮え切らない。そんなとき、彼の不審な行動が続く。

「あるとき、私の友人が渋谷で彼を見かけたと。妙に急いでいたから声はかけなかったと言うんですよね。その日、彼は1泊で地方に出張しているはずだったけど、友人の話が本当なら、彼は都内にいたということになる。ほかにも夜中に連絡がつかなかったり、以前にはなかったことが続いて……。彼に問いただしても、なんだかうやむやにするんです」

頭に来た彼女は、彼の携帯を盗み見る。頻繁に連絡をとっている女性の名前を見つけてメモ。ついでにラインのやりとりを見ると、完全に浮気しているように見えた。

「いついつは大丈夫? と彼が問いかけると、相手がその日は夫がいるからダメ、とか……。それだけで体の関係があるかどうかはわかりませんが、あのやりとりから察すると絶対クロだと思った」

数週間、様子を見たが彼の挙動不審は変わらない。ついに彼女はスクリーンショットで保管したラインのやりとりを彼に突きつけて、別れを宣言。

「彼、焦って、絶対にセックスの関係はない。ただの友だちだって言い張るんです。でもその後、彼の男友だちから彼がその人妻に言い寄っているのは確かだと聞きました。実際、関係はないみたいだけど、逆に人妻にいいようにあしらわれているんだ、と。思うようにならないから熱くなっているんじゃないか、放っておけばいいと言われたけど、私としては腹立たしいですよね」

それから半年、今も彼とは別れてはいないが、彼が元に戻った感じもない。

「友だちの目撃情報によると、人妻は30代後半だそうです。色気のある人らしい。すごく悔しいですよね。人妻なんだからおとなしくしていてほしいと思う。独身の領域を荒らさないで!」

善悪は別として、人妻だって恋心は抱くだろうし、若い男を振り回して楽しむ女性だっているだろう。そもそも彼のほうが人妻に惹かれたのだから、エリナさんが彼女を悪く言うのは筋違いな話ではないか――と思う気持ちもある。



人妻と対決した女性も

煮え切らない彼に憤り、人妻の職場で待ち伏せして直接対決!

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「同じような経験があります。私は彼を人妻から奪還しました。その後は……だけど」

そう言ったのは、リョウコさん(32歳)だ。

2年前、当時すでに4年ほどつきあっていた彼が入院。そこで担当だった看護師さんと親しくなったのだという。看護師は当時、43歳、彼より10歳年上だった。

「かなり彼女にのめり込んでいましたね。『すごくお世話になったし、今後の病状のこともあるから連絡をとっているだけ』なんて言っていたけど、患者と看護師がそんな個人的なつきあいをするのはどう考えてもおかしいでしょ。ウソだと丸分かりなのに、彼女に会いたい一心だったんでしょうね」

リョウコさんは、しばらく彼を放っておいた。自分が騒ぎ立てることで、彼の気持ちがより彼女のほうに向いてしまうと懸念したからだ。

「でも、彼はどんどん舞い上がっていく。どうやら彼女と関係をもったみたい。それでも私は別れたくなかった。だから病院でこっそり彼女を待ち伏せして、『病院やあなたのご主人に知らせますよ』と言ったの。彼女、顔面蒼白になっていましたね。その後、彼がひどく落ち込んでいたから、たぶん別れたんでしょう」

その後、彼は寂しさゆえか、今度はリョウコさんにべったり甘えるようになった。この人は、自分を甘えさせてくれる人なら誰でもよかったのか? という疑問が沸いてきた。4年もつきあっていたのに、彼のことがわかっていなかった自分にも腹が立った。

「彼がその人妻看護師にどういう思いをもっていたのか、それを聞きたかった。でも彼は何も言わない。ただ私のひとり暮らしの部屋に毎日来るようになって……。べったりそばにはいるんだけど、あまりセックスをしようとはしなかった。それだけ彼にとって、彼女の存在が失われたことが大きかったんでしょう。そばにいてせつなかった。奪還したけど、彼の気持ちが帰ってきたわけじゃないのがわかったから。一度気持ちが離れたら、あとからいくらがんばったところで無理なのかもしれませんね」

1年後、これ以上は無理だと彼女は別れを告げた。

「私も思いますよ、『人妻のくせに、独身男性を誘惑するな』って。結婚していなくても、陰で泣いている恋人がいることを忘れないで、と言いたいですね」


ここでも、人妻が悪者にされてしまった。もともとは彼の問題であって、相手の問題ではないだろうに、独身女性から見れば、「人妻憎し」となってしまうのだろうか。確かに昔から、女は夫の浮気を知ったとき相手の女を恨み、男は妻の浮気を知ったとき妻を恨むと言われてきた。どちらにせよ女が恨まれる。

ただ、どんなにその人を好きでも、気持ちを無理やりこちらに向かせることはできない。恋愛は当事者同士の問題。たとえ恋人でも、彼の相手を悪く言うのは筋が違う。だが、そんな理屈が通らなくなるのもまた恋愛感情のなせる業なのだろう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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