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頑張らない方が痩せる?体と心のゆがみ解消ダイエット

「筋トレが苦手」なのは筋力や体力、意志が弱いのではなく、必要に応じて体がゆがんだり、筋肉や筋膜が硬くなっているせいかもしれません。「苦手なことを克服して、頑張らなければ痩せない」という気持ちを捨て、体のゆがみや関節の硬さから考えなおしていきましょう。

執筆者:村上 カナコ

「筋トレ苦手」は、筋力や運動センスのせいじゃない!

女性1

ゆがんだまま鍛えるのはもったいないですよ


筋トレなどのハードなエクササイズを用いたダイエットが流行する一方で、「私は筋力が弱くて、腹筋運動で起き上がることができない」「筋トレが苦手なんです」と悩む人は少なくありません。

実際に動いていただいて、カウンセリングをすると、下記のような人が多いことに気付きます。

  • 背中が硬い(実際には全身が硬い)
  • 股関節が硬い
  • 骨盤が傾いてゆがんでいる
  • 首や背骨、股関節に気になる点やプチ故障がある
  • いつも姿勢が悪い

実は決して筋力が弱くない場合もありますし、筋力の弱さだけが原因ではなく、必要に応じて体がゆがんだり、筋肉や筋膜が硬くなっていることが多いのです。

つまり、「筋力がないから」というのは自分の思い込みかもしれません。まずは、「自分が苦手なことを頑張って克服しなければ痩せない」という気持ちを捨て、体のゆがみや関節の硬さから考えなおしていきましょう。


筋肉や筋膜の硬さが解消できると痩せる理由って?

女性2

身体が硬くても問題なわけではありませんが、疲労感があるなら再考の余地あり


原因となる「硬さ」がなくなって柔らかく動けるようになれば、結果的に心地よく動けるようになります。ただ、このように伝えると、「体が硬いのだから柔らかくならなければ」と考え、「ストレッチを頑張らなければいけない」と思いこんでしまう人がいます。

でも、そもそも「頑張る」とゆるみません! 頑張る必要はありません。それに伸ばすだけでは故障に繋がるため、伸張と収縮の両方が必要です。

本来、さほど力がいらない動きで、過剰に力んでしまい、「今、自分は頑張っている!」と思った覚えがある人は、おおよそ運動中に「呼吸を止めている」のではないでしょうか? もしくは、運動中に息を吐くのが苦手ではないですか?

実は、運動に慣れている人や運動能力の高い人でさえ、「息を吐くのが苦手だと知らなかった」「自分の呼吸が浅いことは知らなかった」ということがあります。ぜひ意識して、自分が力んで呼吸を止めていないか、チェックしてみてください。

まずは、動作中に、呼吸ができるくらいのほどよい「力の抜き加減」を覚える必要があります。

そして、「力加減」がうまくできるようになると、「マッサージに行かなくなった」「ゆがみが軽くなってきた」ということに気づきます。これが何を表わすかというと、体の無駄な力が抜けたことによって、硬さから解放されつたことによる効果の表れ、ということです。

マッサージで身体をほぐして楽にすることよりも、硬い体や関節を柔らかくして、力加減を覚えさえすれば、日常の中で自分でプロデュースし、巡りがよく代謝もよい体を目指せます。

身体のムダな力を抜くのがうまくなり、リラックスのポイントを探り、リラックスしながら運動する感覚を掴むことができれば、筋トレやトレーニング、ウォーキングや散歩などの軽い運動も含め、運動すると心地いいという気持ちが理解できるようになってきます。


「やりたいことしか続かない」――だから頑張らなくていい!

女性3

テンションが上がらないのは、下げているからかも?


そう、実は、タイトルに入れた「ゆがみ」というのは、体や関節だけでなく、「自己採点の歪み」による思い込みのことも指しています。

今まで、ダイエットやボディメイクをするときに、今までの自分の行動を改善しようとする人ほど、
「今までうまくいかなかったことを、私はずっと気にしている」
「自分がうまくできる人だと思っていない」
「苦手なことをやらなければいけない。けれど、今までできたことがないし、本当にできるか不安」

――という考えが、ほぼ無意識で湧いているはずです。

実は、この「やる気をそぐ想い」がやりにくさ(続けにくさ)を作っている原因であり、あなたが今までずっと「無視」してきたあなたの本当の気持ちです。

このコラムを読んでから、「やる気をそぐ想い」が浮かんだことをキャッチできたら、そう思ってきたことも、思ってしまうことも許して、自分が思ったことに寄り添い、ただ味わってみましょう。それ以上何もすることはありません。

でも、ちょっと考えて欲しいことは、「あなたが本当にやりたいことはなんですか?」ということ。

あなたがあなたに「過干渉」するのをやめるのです。するとそのうち、自然と行動しはじまったりします。つい最近まで「一歩も動きたくない……」と思っていたのに、「天気がいいから、もう一駅歩いてみよう」と気持ちが変われば、自然とダイエットにつながっていきますよね。

人は、本心でやりたいことしか続きません。やる気や根性、気合いの問題で片づけず、「気持ちのいいこと、心地よくなれること、楽しいこと」ならば、自然と続けられると考えることもできます。

自分の運動のセンスや能力、筋力に自信がある・なしなどを考えすぎず、まずは気楽にフラットにセルフチェックしてみてください。

それと同時に、自分は運動ができない、筋力がない、だから頑張らなければいけない……という「自己採点の歪み」という思い込みも見直して、心軽く取り組みましょう!



ゆがみが取れると、「食への想い」はどう変わる?

女性4

ちょうどいい量で満足できる食、憧れますね


運動と同様に、「ダメな食生活を変えよう! 体重を減らそう! 頑張ろう!」と思うことがプレッシャーになって緊張してしまい、結局うまくいかなかったことはありませんか? ダイエット中はまったく痩せなかったのに、ダイエットをやめたらスルスルと体重が落ちたりしたことはありませんか?

こんなふうに考えてはいかがでしょうか?

自分の身体が気持ちよく、使いやすくなったら、食に対する想いはどう変わっていますか? また、どんな気持ちで食事に取り組むと思いますか? 少し余裕があれば落ち着いて取り組めそうではありませんか?

食事の準備をするにしても、食べるにしても、
  • 考え過ぎ、ガチガチに縛り過ぎをやめて
  • もう少し力を抜いて
  • 呼吸をする余裕をもって
取り組んではいかがでしょう。すると、今までできなかったことが少しづつできるようになったり、レベルアップできる可能性が上がります。



まるで自己啓発のようですが、実は今までの方が、「自分に悪い自己暗示をかけていた」とも言えます。ダイエットやボディメイクは、頑張るものではなく、自分に合った方法を見つけられれば自然に方向性が見つかるもの。

努力を努力と思わず、楽しんで筋トレしたりダイエットしているように見える人は、そのやり方が合っていて、今自分がやりたいことなのだと思います。「あの人はあの方法で成功したから」とその人のマネをして、「自分もやらなければ」と思い詰め、「でも自分はできない」と落ち込むのはやめましょう。

そして、今まで苦手なことをやろうとしてきた自分のことも決して否定せず、認めてあげてください。あなたがやってきたこともやろうとしていることも、すべて含めて、自分で誉められる日が来ますように!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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