埼玉の観光・旅行/埼玉の観光スポット

秩父の絶景・浦山ダム(秩父さくら湖)のみどころ

埼玉県秩父の浦山ダムではエネルギッシュな景観を放つ一方で、湖岸を作る山々は桜や紅葉など一年を通して季節の彩りに映えます。浦山ダムへのアクセスやダムカード、周辺の浦山清流キャンプ場や石龍山橋立堂など、観光情報をご紹介します。

大林 等

執筆者:大林 等

埼玉ガイド

県土に閉める河川面積の割合が日本一の埼玉県

大雨などによる水害に備えるために、全国各地にはダムが建設されています。県土に閉める河川面積の割合が日本一高い埼玉県では、県域の約3.9パーセントが川の水。県内には数多くのダムが建設され、防災や水資源の確保の目的を超え特徴的な景観が創り上げられています。
季節の彩りに包まれる浦山ダム

季節の彩りに包まれる浦山ダム


重力式コンクリートダムの浦山ダム

秩父鉄道の浦山口駅の西部を流れる荒川水系の浦山川には、1998年に浦山ダムが建設されました。堤高156メートルのダムは、重力式コンクリートダムとして国内第2位の規模を誇っています。下流からほぼ垂直にせり上がる壁には巨大なエネルギーが蓄えられているかのようです。

重力式コンクリートダムの浦山ダム

重力式コンクリートダムの浦山ダム


垂直にせり上がる浦山ダムの堤

垂直にせり上がる浦山ダムの堤

重力に正反対の方向へ歩を進める階段も設けられていますが、それでも自分の足で頂点に辿り着くには相当な体力が必要でしょう。エレベーターを利用すればアッという間に堤の上に行くことができます。

湖畔に建つ浦山ダム資料館うららぴあでは、ダムのしくみや秩父の自然が紹介されています。ダム管理所では、ダムの全景とダムのデータがプリントされたダムカードを配布しています。
コンクリートの壁の中を登るエレベーターの入口

コンクリートの壁の中を登るエレベーターの入口

浦山ダム資料館うららぴあ

浦山ダム資料館うららぴあ


湖岸ばかりでなく湖面にも紅葉の色彩が映り込む浦山ダム

堤から上流域には約51.6平方キロのダム湖が広がります。湖面から四方にせり上がるのは秩父の山並み。山の斜面には、モミジ、イチョウなどの落葉樹が数多く育ち、例年11月上旬から中旬には紅葉で岸を彩ります。深い緑色の湖面に、赤色や黄色の色彩が映りこむようすは、まさに絶景です。
湖岸も湖面も紅葉の色彩で覆われる浦山ダム

湖岸も湖面も紅葉の色彩で覆われる浦山ダム


一年中訪れる人が絶えない浦山ダム

紅葉の時期にはワカサギ釣りが解禁となり、2月までは多くの釣り人が訪れます。また、ダム湖は秩父さくら湖と呼ばれており、初春にはさくらウォーターパーク周辺は薄紅色の花で包まれます。仮面ライダーのロケーションが何度も行われたせいか、バイクに乗ってツーリングする人の姿もよく見かけられます。
浦山ダム周辺をツーリングするライダー

浦山ダム周辺をツーリングするライダー


【浦山ダム】
住所:埼玉県秩父市荒川久那4041
TEL:0494-23-1431
ホームページ:http://www.water.go.jp/kanto/arakawa/
アクセス:秩父鉄道線浦山口駅から徒歩約20分
地図情報:

橋立川のせせらぎを挟む浦山清流キャンプ場

浦山ダムから浦山口駅に向かう途中のせせらぎには、浦山清流キャンプ場が設けられています。橋立川の清流を挟んで、キャンプファイヤー場や18棟のバンガローが完備されています。調理用具のレンタルや炊事場も備えているため、7月から9月中旬の夏季には手ぶらでキャンプを楽しむことができます。

橋立川のせせらぎを挟む浦山清流キャンプ場

橋立川のせせらぎを挟む浦山清流キャンプ場


浦山清流キャンプ場のバンガロー

浦山清流キャンプ場のバンガロー


【浦山清流キャンプ場】
住所:埼玉県秩父市荒川久那3387
TEL:0494-24-1366
アクセス:秩父鉄道浦山口駅より徒歩約5分
ホームページ:http://www.chichibu-camp.jp/
地図情報:

直立する岩壁をバックとする石龍山橋立堂

浦山清流キャンプ場から南東に向かって木立を数分歩くと高さ約80メートルの直立した石灰岩の岩壁が目に入ります。直立する岩壁をバックに石龍山橋立堂の伽藍が立ち並んでいます。観音堂は江戸時代中期の建立と伝わり、本尊は秩父札所唯一の馬頭観世音です。境内にはモミジなどが植えられ、例年11月上旬から中旬には季節の彩りで包まれます。紅葉を見ながら、くるみ出汁の秩父そばを味わえば、食の面でも季節を感じとることができるでしょう。
紅葉に彩られる石龍山橋立堂

紅葉に彩られる石龍山橋立堂


石龍山橋立堂の境内で営業する甚太郎そば

石龍山橋立堂の境内で営業する甚太郎そば


くるみ出汁で味わう秩父そば

くるみ出汁で味わう秩父そば

石龍山橋立堂の納経所の奥からは背後の一枚岩の中に入れるようになっています。橋立鍾乳洞は県内唯一の観光洞で、全長約200メートルの洞内の3分の2以上は竪穴となっている大変珍しい鍾乳洞です。ぜひこちらにも足をのばしてみてください。
岩の中に潜り込む橋立鍾乳洞の入口

岩の中に潜り込む橋立鍾乳洞の入口


【石龍山橋立堂】
住所:埼玉県秩父市上影森675
TEL:0494-24-5399
アクセス:秩父鉄道浦山口駅より徒歩約9分
地図情報:

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます