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高校受験が近づく2学期からの苦手科目の克服法

2学期からでも高校受験に間に合う苦手科目の克服法をお伝えします。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

「苦手だからもう無理!」と決めつけず、以下に紹介する勉強法を試してみてください。

「苦手だからもう無理!」と決めつけず、以下に紹介する勉強法を試してみてください。

早くも2学期中盤。受験勉強も佳境に入りました。ただ、苦手科目はなかなか成績が上がらず、いっそのこと捨ててしまおうかと考えている人もいることでしょう。しかし、あきらめるにはまだ早いです。今回は、今からでも受験に間に合う苦手科目の克服法をお伝えします。
 

苦手科目を捨てるとリスクが高まる

苦手科目を捨て、残りの科目に専念することが合格への近道に思えるかもしれませんが、ほとんどの場合、それは失敗に終わります。勉強する科目を絞れば、絞ったそのすべての科目において高得点を取る必要が出てくるからです。

苦手でない科目であっても、苦手な分野、単元はあるはずです。そのような苦手な分野、単元でも高得点を取れるようにするよりも、苦手科目の基本事項を理解して「やや苦手」くらいにする方が効率的に総合点を上げることが可能です。「苦手だからもう無理!」と決めつけず、以下に紹介する勉強法を試してみてください。
 

国語の短期克服法

国語が苦手な人は、語い力を高めることを優先させましょう。文章に出てくる意味の分からない言葉をその都度辞書で確認することも大事ですが、同時に語い専門の参考書を活用して勉強すると効率的です。

読解力を短期間で高めるには、入試過去問や問題集の文章とその解答に掲載されている要約を交互に照らし合わせて読み込むことです。小説文、随筆文、論説文という各文章ジャンルの要旨のつかみ方がわかってくるはずです。

問題の正解率がなかなか上がらない人は、問題を解くより先に解答を見てしまいましょう。そして「なぜ、その答えになるのか」、「同じパターンの問題がつぎに出たらどうアプローチすればよいか」をじっくり確認しましょう。国語は数多くの問題を解けば正解率が上がっていくというものではありません。解き方を理解し、その解き方に従って解くことを実践すれば短期間で正解率を上げることが可能です。
 

英語の短期克服法

英語の基本は単語です。単語の勉強は避けられません。ただ、一気にまとめて覚えたものは、一気に忘れます。単語の勉強はたとえば毎日寝る前の10分間などと決めて、短時間で集中して少しずつ勉強するのが効果的です。このとき、まず前日に勉強した単語を覚えているかをチェックした後に、新たな単語を勉強します。翌朝、前の晩に覚えた単語を確認します。週末にはその1週間で勉強した単語をまた改めて確認するというようにくり返し勉強すると知識が定着します。一回の勉強の「長さ」ではなく、勉強の「頻度」を重視してください。

文法は参考書で大まかなルールを理解したら、その文法が使われている例文ごと覚えることで、問題を解くときに使える知識になります。参考書で例文を覚えたら、つぎに問題集でその知識を確認します。出題されている問題文は覚えた例文と異なるものの、覚えた例文を出題されている英文にあてはめれば解けるはずです。各文法の問題のバリエーションは多くはありません。一度解くだけでなく、数日おいて同じ問題をくり返して解くことで定着をはかりましょう。

長文も恐れることはありません。完全な和訳をめざす必要はなく、問題の答えを出すために大意がつかめるようになればよいのです。単語力を高め、文法知識を増やすと同時に、長文の和訳と解答を確認し、どのような問われ方をしたら、どう答えを探すのかを確認してください。くり返すうちに、問題パターンごとのアプローチ方法が見えてきます。
 

数学の短期克服法

数学はテスト問題において、難度の高い問題とそうでない問題の差が大きい科目です。したがって、「解きやすい問題を手早くみつけること」、「その問題を解くときにケアレスミスをしないこと」が得点を稼ぐポイントです。

ただ、解きやすそうな問題を見つけるのは比較的容易ですが、ケアレスミスをなくすにはコツを知る必要があります。それは「計算」と「検算」をセットで行うことです。検算とは一度した計算をくり返すことだけではありません。答えを出した計算とは別のアプローチで計算し直して、同じ答えになるかを確かめるのが効果的な検算です。

図形問題は計算する前に、示された図から直観的なおよその数値をイメージしてから計算することで、出した答えの妥当性がある程度わかります。

さて、いかがでしたでしょうか。苦手科目の克服はまだ間に合います。効率よく勉強を進め、受験に臨んでください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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