アロマテラピー/アロマテラピー活用術・楽しみ方

ヒバ油の使い方・アロマ活用術! 虫よけスプレーなど日常での使い方

ヒバのアロマオイル(エッセンシャルオイル/精油)はご存知ですか。青森産ヒバ油は天然の虫除け・消臭・殺菌など、日常生活のなかで多方面に活用できる優れもののアロマとして、ハッカ油に続き人気上昇中。今回はヒバのアロマの魅力と使い方をお伝えします。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

ヒバ油は人気の和のアロマ

ハッカ油やヒバ油など和の国産アロマが人気

ハッカ油やヒバ油など和の国産アロマが人気

近年、ハッカ油が人気でしたが、アロマ業界では今、「和の香り」が人気です。和の香りとはアロマオイル(エッセンシャルオイル/精油)の原料が国産植物の香りのことを言います。国産アロマなんて呼び方もありますが、通常、アロマテラピーで国産植物が使われることはあまりありません。

アロマオイル(エッセンシャルオイル/精油)で代表的とされるペパーミント、ローズ、オレンジ、ローズマリーなどは海外の原料を蒸留して香りがとられています。ここ数年の間で、日本に育つ植物からとったアロマが注目されはじめています。ユズやコナツといった柑橘系をはじめ、ヒバ、ヒノキ、クロモジなどの樹木系などがあります。

日本で育った原料なので、なんとなく愛着も増し、また香りも馴染みがあったり、懐かしい思いがしたりなど、受け入れやすいニュアンスを持っています。ハッカ油も話題でしたが、今回はじわじわ人気のヒバからとったアロマ、ヒバ油をご紹介します。
   

ヒバは天然では青森産が有名

ヒバにもいろいろな種類があります

ヒバにもいろいろな種類があります

ヒバにはいくつか種類がありますが、天然林では青森県で産出された「青森ヒバ(学名Thujopsis dolabrata)」が有名です。青森ヒバは日本固有の針葉樹で、木曽ヒノキ、秋田スギと並ぶ日本三大美林の一つに挙げられる樹木。ヒノキ科アスナロ属、ヒノキアスナロという和名をもちます。日陰を好む陰樹で、少しの光でも育ち樹齢何百年のものもあるといいます。
 

青森ヒバの特徴

青森ヒバ

青森ヒバ

青森ヒバは腐りにくい、耐水性があるなど建築材とをはじめ、優れたその性質をいかして多方面で活用されています。シロアリを寄せ付けないというのもその1つで、材木として優秀なため、キッチン用品からお風呂まで広く日用品に活用されています
 

ヒバのエッセンシャルオイル

ヒバのエッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)は木の部分(木部)を水蒸気蒸留してオイル分を採取します。例えれば、ヒノキの香りに似た上品な木の香り。ヒノキ風呂が好きな人なら誰でも好きだと思います。
 

青森ヒバのアロマオイルの香り

メジャーではないければじわじわ人気のヒバのアロマ

メジャーではないければじわじわ人気のヒバのアロマ

苦み、渋みを感じる正統派な日本の樹木の香りという印象です。似た香りにヒノキのアロマがありますが、ヒノキオイルの香りと比べやや重く、より樹皮や、土っぽさを思わせるウッディ系の香り。色で例えると、深いこげ茶の材木を連想させます。

ヒバの香りはは男性的、ヒノキは女性的だなと感じることもあります。ウッディ系はたいていそうですがヒバの香りもベースノート(香りが残ります)で、じんわりと香りが漂います。ゆったり香るその感じが安らぎ感を与え、リラックスしたいとき、気持ちを落ち着かせたいときにおすすめです。
 

青森ヒバは殺菌・抗菌力がすごい!ヒノキチオール

ヒノキチオールは優れた殺菌、抗菌、抗真菌などうれしい効果が期待できます

ヒノキチオールは優れた殺菌、抗菌、抗真菌などうれしい効果が期待できます

青森ヒバのエッセンシャルオイル(精油)に含まれる成分は約40種ほどあるといわれます。そのなかでも注目されるのは「ヒノキチオール」。ヒノキチオールは、1930年代にタイワンヒノキのエッセンシャルオイル成分から発見されました。

ヒノキチオールは非常に優れた殺菌・抗菌作用、さらに抗真菌(カビにも有効)、ダニにもいいとされます。また消炎作用もあるとされています。

ヒノキチオールはその名前から、日本のヒノキにも多く含まれていると思いがちですが、一般的な日本のヒノキにはヒノキチオールはほとんど含まれていません。ヒノキチオールという成分を含むヒノキは「タイワンヒノキ」という種類です。タイワンヒノキは自生数が減少していて、現在天然ヒノキチオールを抽出できる原料は、そのほとんどが青森ひばとされます。
 

ヒバ油の活用方法はアロマディフューザーやスプレーで

アロマディフューザーなら効率よく香りを広げれます

アロマディフューザーなら効率よく香りを広げれます

ヒバのアロマの香りを広げて清潔空間を作りましょう!

■アロマディフューザーを使って芳香浴
ヒノキチオールの殺菌や抗菌をもっともダイレクトにいかすなら、まずはお部屋に香りを広げてみましょう。乾燥で風邪が気になる季節ならアロマを入れることができる加湿器を活用するといいでしょう。

ヒバオイルを1~5滴(部屋の広さで適宜調整してください)入れて香りを拡散させてます。寝室をはじめ、リビング、和室と場所を選ばない香りです。

■ヒバのアロマスプレー
ヒバのアロマスプレーは作っておくと活用範囲が広く便利

ヒバのアロマスプレーは作っておくと活用範囲が広く便利

手作りでスプレーを作れば空気中に香りを広げるだけでなく、各方面で使えます。まずはスプレーを作りましょう。

【材料と作り方】
  • ヒバのアロマオイル(エッセンシャルオイル/精油)を多くて12滴
  • 無水エタノール…5ml
  • 精製水(市販の軟水でもOK)…25ml
  1. 無水エタノールにヒバのアロマオイルを入れて、水を加えます。
  2. スプレー容器に入れて使用するときはよく振って中身を均一にしてからスプレーします。

■虫よけとして
網戸、ベビーカー、アウトドア用品などにスプレーするといいでしょう。蚊に効果があるといいます。もともとヒバは虫がつきにくい材木です。ほかの虫にも効果があるかもしれません。

■不快なにおい消しに
ゴキブリやコバエに効果があるとされます。またキッチンの生ゴミのにおい、料理後のしつこい生臭いにおいを軽減します。排水溝、ゴミ箱にシュッ。片付けしたあとのステンレスシンクにシュッ。またタバコのにおい消しにも役立ちます。
 

ヒバのアロマバス(お風呂)

アロマディフューザーなら効率よく香りを広げれます

アロマディフューザーなら効率よく香りを広げれます

大手メーカーからも青森ヒバを使った入浴剤が販売されています。お風呂にぴったりの香りです!アロマバスで使ってみましょう。

ヒバのエッセンシャルオイルをそのまま1~3滴落としたら、バスタブに入れてよくかき混ぜて入浴します。

目を閉じればまるで木のお風呂に入ってる贅沢感が味わえます!肌にほんのり漂う残り香が眠りを誘います。

肌が弱いかたは、ヒバのアロマオイルC1~3滴と天然塩大さじ1杯とをあらかじめ混ぜてバスソルトを作ったり、塩ではなくキャリアオイル大さじ1杯と混ぜてからバスタブに入れると肌刺激が少ないでしょう。

ヒバの芳香蒸留水(ヒバ水)というのも販売されています。これはヒバのアロマルを水蒸気蒸留法で採取するときに同時にとれる水溶性成分です。水溶性のアロマ成分がわずかに含まれますが、水分が多く水のようにさらさらで、香り成分の濃度はかなり薄いものです。そのため、皮膚刺激はなく、肌トラブルがあるかたは、むしろこちらの方がスキンケアとして有効という説もあります。いずれにしても、肌トラブルがある方は自分の肌の状態をみて安全に活用してください。

■足のにおい消し
足のにおいの原因菌をきれいにします

足のにおいの原因菌をきれいにします

足のにおいが気になる人は、ヒバの足浴がおすすめです。大きめの洗面器に適温の湯を入れヒバのアロマオイル(エッセンシャルオイル/精油)を1~2滴たらして足をつけます。1週間に何度かは実践しましょう。

■ガラスやミラーなどの拭き掃除に
ヒバのアロマは香りも上質で殺菌もしてくれる天然素材

ヒバのアロマは香りも上質で殺菌もしてくれる天然素材

バケツに水またはぬるま湯を入れ、そこに1~5滴たらしたものでダスターを入れて絞ります。ガラス窓、鏡、ビニールの床などを拭きます。ぞうきん自体の抗菌にも役立ちます。

バスルームは使い終わってそうじしたあとにスプレーしておくと残り香も良く、ついでに抗菌も期待できます。

そのほか、(濡れてもいい)衣類、干している洗濯物、エアコンのフィルターなんかにもシュッとスプレーします。エアコンのフィルターはスプレー後乾かします。ヒバのアロマで抗菌されてると思うと、すがすがしい気持ちになりますね。

 

 

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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