提携修理工場の選定基準

保険会社の提携修理工場を利用するメリットと、自分で修理工場を選ぶ場合のポイントを解説します

保険会社の提携修理工場を利用するメリットと、自分で修理工場を選ぶ場合のポイントを解説します

自動車保険を取り扱っている保険会社は、それぞれが独自に定めた選定基準に基づき提携修理工場を選定し、自動車事故で修理が必要な場合、お客様に紹介をしています。

例えば、ソニー損保では提携修理工場を「スマイル工房」と名づけ、その選定基準として40以上の観点を定めています。その一部は以下の通りです。

【提携修理工場 選定基準の例】
■1. 工場設備
  • 工場の外観や事務所、作業場は清潔感があり、常に整理整頓されているか
  • 地方運輸局長の「指定」、もしくは「認証」の資格を有する工場であるか
  • フレーム修正機や塗装ブースなど、ソニー損保が定める修理設備が整っているか
  • 適法な産業廃棄物処理機関と提携し、地球環境に対しても積極的に取組んでいるか

■2. サービス
  • スマイル工房制度の目的である「お客様に安心と満足を提供する」に共感して実践しているか
  • お車の引取り・納車・修理期間中の代車を無料で提供しているか
  • 修理箇所のワンオーナー保証サービスを提供し、お客様が車を所有している限りは修理箇所への不具合対応を行っているか
  • 修理後は洗車を行い、お客様に納車しているか

■3. 社内教育体制
  • 顧客対応も含め、高品質なサービス提供を行うために従業員教育を実施しているか
※ソニー損保「スマイル工房」 選定基準の一部
※ソニー損保ホームページ(2016年9月1日時点)を基にガイド作成


このように、提携修理工場の選定基準は、修理設備、サービス、修理箇所の保証などで定められていることが多いようです。例えば、修理工場には面談コーナーのようなお客様と落ち着いて対話できるスペースが充分確保されていないなど、接客サービスという面では劣る工場もあります。もちろん、提携修理工場ではない工場にも、お客様が高い満足を得られるサービスを提供している工場が多くあるとは思いますが、一定の水準を満たすことが確認されている点で、提携修理工場を修理先に選ぶのは安心感があるでしょう。

提携修理工場を利用するメリット

多くの保険会社は提携修理工場を利用する場合に受けられる特典を設けています。代表的なものとして、以下を挙げることができます。
  • 修理期間中の無料代車提供
  • 修理箇所の保証
    修理後の自動車の使用状況は千差万別であるため、修理箇所の保証期間を長くすることは修理工場にとってはリスクがあると言えます。提携修理工場では、修理箇所に一定期間の保証があるのが標準的で、ダイレクト自動車保険では修理箇所の永久保証(ただし、お客様がそのお車を所有している期間)を特典としている保険会社も少なくありません。
  • 事故車両の無料引き取り、および修理後の無料納車
    自動車が自力走行できることが前提ですが、工場のスタッフが指定場所まで訪問し車を引き取ります。修理後に、工場のスタッフが自宅まで納車します。
  • 納車時の無料洗車

自分で修理工場を指定することもできる

このように保険会社が選定した提携修理工場を利用することにはメリットも多いのですが、保険会社に事故報告をすると修理は提携修理工場に限られるという訳ではなく、自分が希望する修理工場で修理することも可能です。

その場合、提携修理工場で受けられる特典は原則、利用できないということにはなりますが、サービスや修理箇所の保証は修理工場によって違いがあります。上で述べた提携修理工場の特典として挙げた内容は通常の修理で全て提供しているという修理工場もあり、そうしたところを選ぶのであれば特典は気にしなくてもよいことになります。

また、修理工場によっては特色のあるサービスを提供しているところもあります。例えば、ある修理工場は、車を修理するお客様が普段使っている自動車と違うタイプを代車として貸し出されて使いにくさを感じることのないように、幅広いタイプの代車を保有しています。軽自動車、コンパクトカー、セダン、ミニバンなどはもちろん、車椅子を積載できる福祉車両まで保有する力の入れようです。

自分のニーズに合う修理工場を見つけておき、事故時に修理先として指定することも1つの方法です。なお、たとえば輸入車など、車種によっては特殊な工具や部品を必要とするため、必然的に自分で修理工場を指定する必要がある場合もあります。

自分で修理工場を指定する場合の注意点とは? 次のページで解説します。