日経平均は波乱含みの展開

インパクト大きい日銀の買いにより歪曲した相場に!?しかし、良いか悪いかは別にして株価が底堅いことには変わりない

インパクト大きい日銀の買いにより歪曲した相場に!?しかし、良いか悪いかは別にして株価が底堅いことには変わりない

殆ど動きのない米国株に対し、日経平均は波乱含みの展開が続いています。16年8月15日(月)の週はお盆休みで商い閑散となった中、待っていたのは為替の急な変動でした。15日(月)の東証一部売買代金は1.5兆円台にまで下がり、閑散に売りなしと値動きも小幅なものでした。しかし翌16日(火)の昼休みに急激な円高となり、この日の日経平均は▼273円安と急落しました。続く17日(水)の昼は一転して円安に進み(FRBのタカ派発言で)、日経平均は+149円高と少し戻しました。

注目したいのは18日(木)で、円高進行で充分安く寄り付いたことで、この日の後場は日銀によるETFの買い入れが発動されると思われました。実際、前引け直前は後場の上昇を織り込むように少し下げを戻して終えていました。前引け時点のTOPIXは▼0.4%安でした。これまでの傾向から、後場の日銀出動は間違いないと思われましたが、いつまで経ってもその気配なく、逆に日銀からの注文は出ていない模様との噂が後場早々に流れ出て、相場は急落に向かいました。この日の日経平均は▼259円安で、為替も99円台でした(大引け時点)。

19日(金)は前日と正反対の展開でした。高く開始されたことで日銀介入はなさそうに思えたことから、前引け前には僅かにマイナスとなるほど相場急落して行きました。それでも前引け時点のTOPIXの下げ幅は▼0.07%安に過ぎず、日銀介入は見送られるかと見えましたが、後場に日銀が買い出動し(買い入れ増額となってから3度目)、日経平均は上昇して+59円高で終えました。週間の騰落値は▼374円安で、終値は16,545円でした。

日経平均は日銀次第という妙な雰囲気

日銀のインパクトは強力であり、後場に介入すれば相場を以前にも増して(前引け値より)押し上げる効果あります。しかしながらその出動基準は以前のような規則性なく、前場の相場は思惑で上下に動きやすくなっています。まるで全員が日銀を強く意識して動いている様子でもあり、業績や株価水準に対する意識は低くなっています。株価は日銀次第という妙な雰囲気で、これは健全な株式市場とは言えなくなりつつあるように思います。

結局、日経平均は1万7千円の壁に一旦跳ね返されることとなりました。全般にディフェンシブ株は低調となっており、日銀買い入れによって大型株(コア)が上昇しています。これまで円高傾向の逃避先として買われて割高となっていたディフェンシブ株が売られ、割安になっていた大型株(コア)が買い戻される動きとなっています。

良いか悪いかは別としても、下がったところで大型株を購入する事により、日銀の買い支えを期待出来る状況は今後も続きそうです。

参考:日本株通信

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