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積立貯蓄にも使える!ネット銀行の自動入金サービス

お金を貯める王道は積立貯蓄です。勤務先に財形貯蓄制度など天引き貯蓄の仕組みがあれば、優先的に使いましょう、こうした貯蓄制度がない場合、有利に確実に貯められるのが、ネット銀行の積立貯蓄です。

伊藤 加奈子

執筆者:伊藤 加奈子

貯蓄ガイド

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給与振込口座は生活費口座。貯蓄口座は別にする

勤務先に社内預金や財形貯蓄制度があれば、最も簡単で最も確実にお金を貯められることになります。しかし、こうした貯蓄制度がない場合、通常は給与振込口座のある銀行で、毎月自動振替の積立定期預金を利用することになります。
 
貯金口座はどの銀行がオススメ_?

貯蓄する口座は給振口座と分けるのが基本



一度、金額を決めてしまえば、給与が振り込まれた翌日などに定期預金に振り替えられるので、これも確実にお金を貯める方法と言えるでしょう。さらに、一般の銀行の中には、条件次第でATM利用手数料が無料、他行への振込手数料が月数回まで無料などのサービスを設けているところもあり、同じ銀行で預貯金残高を増やすメリットはあります。

しかし、同じ銀行であるがために、普通預金残高が不足したときに、安易に定期預金を解約したり、定期預金を担保に自動貸し越しをしてしまい、利息を払わなくてはならないケースもでてきます(お金を貯めたいなら、普通預金のワナに注意)。

確実にお金を貯めるなら、給与振込口座とは別に口座を設け、日頃はキャッシュカードを持ち歩かないなど、生活費口座と貯蓄用口座を分けることが大事なのです。

しかし、企業の多くは、給与振込に使う銀行が決まっていて、複数の口座を指定することができません。毎月、別の銀行で積立貯蓄をしようとすると、自分で振り込みをしなくてはならないのです。これでは、お金を貯める仕組みとしては、成立しません。

それでは、どうしたらいいのでしょうか。
 

ネット銀行の定額自動入金サービスを活用する

一般の銀行の定期預金金利は、年0.01%。積立定期預金も同じです。これがネット銀行や地方銀行のネット支店では、0.02~0.05%、中には0.27%という実に27倍もの金利がつくところがあります。ただし、金融機関によっては、預入金額が100万円などと高額のケースもあり、すべてのネット定期で毎月の積み立てが利用できるわけではありません。

しかし、なかには、指定の銀行(たとえば給振口座)から、毎月定額を「自動振替で」、「無料で」入金できるサービスを行っている銀行があります。数は少ないですが、利用を検討してみる価値は高いと言えます。

注意事項としては、自動入金ではあるものの、実際の入金は4営業日後とするところがほとんど。振込などに使う場合には、入金のタイムラグに注意が必要です。定期預金に振り替える分には、あまり気にしなくてもいいでしょう。
 

定額自動入金サービスがある銀行

紹介する銀行のなかで、ソニー銀行とイオン銀行は、毎月の「積立定期預金」を取り扱っています。自動入金サービスを使って普通預金口座に入金できれば、自動的に毎月積み立てできる仕組みです。それ以外の銀行は、自動入金されるのは普通預金口座で、お得な金利の定期預金を利用するには、ネットやスマホで定期預金への振替を自らが行う必要があります。

ソニー銀行の定期預金金利は1年定期で0.05%と高い金利を得られます。積立定期預金も同じ金利です。

イオン銀行は、イオン銀行Myステージのランクがプラチナの場合、普通預金金利が0.15%となり、一般の銀行の150倍の金利です。通常の定期預金金利が0.02%なので、普通預金のままでもいいかもしれません。積立定期預金だと0.08%と有利な金利なので、確実に定期預金で貯めたいなら、自動入金→積立定期預金とするのがいいでしょう。

じぶん銀行は定期預金の預け入れが1円からできますので、たとえば、毎月1万円を定額自動入金するとして、そこからauキャリアであれば通信費を引き落とし、残りはすべて定期預金にする、といった使い方もできます。

ジャパンネット銀行は普通預金金利が0.01%とネット銀行のなかでも高めの金利ですが、定期預金金利は1年で0.02%なので、貯蓄を目的とするならば、やや魅力が薄いかもしれません。

住信SBIネット銀行と大和ネクスト銀行はグループ会社の証券会社と連携していますので、まとまった金額になったら投資もはじめたい、毎月の入金額から一定額は投資信託の積み立てに回したい、という人におすすめです。

大和ネクスト銀行は預入最低金額が10万円なので、毎月の積み立てには不向きですが、資金のお取り寄せは1万円から可能なので、毎月、資金お取り寄せで普通預金に移し替え、10万円になったところで定期預金に預け替えるという方法がいいでしょう。

●ソニー銀行 おまかせ入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%
定期預金預入単位/1000円以上1000円単位
定期預金金利(1年もの)/0.05%
積立定期預金も同じ

●イオン銀行 自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%(イオン銀行Myステージのランクによって最大0.15%)
定期預金預入単位/1万円以上1円単位
定期預金金利(1年もの)/0.02%
積立定期預金預入単位/500円以上1円単位
積立定期預金金利/0.08%

●じぶん銀行 定額自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%
定期預金預入単位/1円以上1円単位
定期預金金利(1年もの)/0.05%

●ジャパンネット銀行 定額自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/残高100万円未満は0.01%、100万円以上は0.015%
定期預金預入単位/1万円以上1円単位
定期預金金利(1年もの)/0.02%

●住信SBIネット銀行 定額自動入金サービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.001%(SBIハイブリッド預金は0.01%)
定期預金預入単位/1000円以上1円単位
定期預金金利(1年もの)/0.02%

●大和ネクスト銀行 資金お取寄せサービス
入金できる金額/1万円以上1000円単位
普通預金金利/0.005%
定期預金預入単位/10万円以上
定期預金金利(1年もの)/0.10%

いずれにしても、積立貯蓄は、長く継続できるもの、ムリなく、自動的にできるものを優先すべきです。ソニー銀行とイオン銀行以外は、定期預金への振替をしなくてはならないというひと手間はかかりますが、入金までは自動でできるので、給振口座からの資金移動を忘れることもなく、定期預金金利も一般の銀行より高めですから、有利に貯蓄を増やすことができます。

生活費口座と貯蓄用の口座を分けることは、お金の流れを変えることでもあります。これまでうまく貯められなかった人は、チャレンジしてみてください。

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