ファッションの頂点 オートクチュールコレクション 
VALENTINO 2016-17秋冬のセレブの装いをチェック


パリで7月6日に開催された2016-17年秋冬オートクチュール・コレクションには大勢のセレブリティーが来場し、会場を華やがせました。モードの世界でも別格のステータスを持つオートクチュール。とりわけ、「VALENTINO(ヴァレンティノ)」はイタリアを代表するトップブランドとして不動の地位を占めています。ヴァレンティノのショー会場に現れたセレブたちもさすがの着こなしを披露。今回は彼女たちの装いをヒントに、新たなセオリーとなりつつある「ヌケ感のあるドレスアップ」の着こなしのコツをつかんでいきましょう。

【CONTENTS】
Page 1:◆動きを演出「フリンジ、オフショルダー」
Page 2:◆上手な肌見せ「ランジェリーライク」
Page 3:◆ボディを包み込む「シースルー、チラ魅せ」
Page 4:◆伸びやかな「パジャマテイスト、リゾートエッセンス」

動きを演出「フリンジ、オフショルダー」


Olivia Palermo

細フリンジが揺らめくミニ丈ドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) Olivia Palermo


たっぷり細フリンジが揺らめくミニ丈ドレスに身を包んだのは、ソーシャライツのオリヴィア・パレルモ。オフネックのタートルがのどかな雰囲気。メタリックなフリンジとの風合いの違いが装い全体に深みを出しています。足元はメンズライクなドレスシューズでハズすあたりも、さすがの好判断。ドレッシーに固めすぎない絶妙の「引き算」がこなれ感を生みました。

Milla Jovovich

オントレンドのオフショルダー・ドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) 
Milla Jovovich


女優のミラ・ジョヴォヴィッチはオントレンドのオフショルダー・ドレスで登場。程よい肩出しがリラクシングな風情。全体に細かいひだを配して気品を寄り添わせています。アイスグレーのような色味も上品でクールなムードを醸し出しています。ドレスにブーツを引き合わせるところにファッショニスタらしい目配りが感じられます。ノーブルにまとめすぎないアレンジのお手本と言えるでしょう。

次のページでは、上手な肌見せ「ランジェリーライク」!



上手な肌見せ「ランジェリーライク」


Diane Roxuel

デコルテをきれいに露出したスリップドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) Diane Roxuel


女優ディアーヌ・ルーセルのドレスはデコルテをきれいに露出しました。ランジェリーとモードを融け合わせる試みが続く中、スリップドレスやキャミソール、ビスチェなども人気が復活しています。ドレスアップの場面でもこのような節度をわきまえた肌見せは試したいもの。上半身で素肌の透明感を印象づけている分、靴はチャンキーヒールのクラシックなタイプを選んだおかげで好バランスに仕上がりました。

Talita Von Furstenberg

若々しいニット+チュールスカート(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) 
Talita Von Furstenberg


偉大な女性デザイナーを祖母に持つソーシャライツのタリタ・フォン・ファステンバーグも姿を見せました。まだ10代という年齢にふさわしく、ニットトップスを選んで、若々しい着映えに整えています。これぐらい肌が見えても、ニットの素材感が生きて健康的でフレッシュな印象。気負わない感じが出ているのもニットの効果です。チュール仕立てのボリューミーなスカートで合わせ、上半身を一段とコンパクトに見せています。

次のページでは、ボディを包み込む「シースルー、チラ魅せ」!



ボディを包み込む「シースルー、チラ魅せ」


Alba Rohrwacher

エレガント&ミステリアスなブラックドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) Alba Rohrwacher


全身を包み込むようなドレスをまといながらも、重たく見せていないのは、イタリア女優のアルバ・ロルヴァケル。黒をキートーンに選んでいますが、胸元や袖にシースルー効果を取り入れて、透け感で変化を出しました。部分的に透けて見える肌がミステリアスなムードを呼び込んでいます。手の込んだ編み地がところどころに見えて、ノーブル感を引き立てています。ほのかなシースルーは、黒をエレガントにまとう知恵と言えます。

Miroslava Duma

上品なマント風ドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) Miroslava Duma


ロシアのファッショニスタ、ミロスラヴァ・デュマは淡いワントーンのドレスで高貴なムードを寄り添わせました。全体を縦長シルエットに見せるうえで、オントレンドのハイネックが利いています。マントのような形のドレスは、腕がスリットからのぞいてすっきりした着映え。Aラインのシルエットが上品なたたずまい。メタリックなストラップシューズで華奢感を引き出しています。

次のページでは、伸びやかな「パジャマテイスト、リゾートエッセンス」!



伸びやかな「パジャマテイスト、リゾートエッセンス」


Jeanne Damas

パジャマテイストのセットアップ(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) 
Jeanne Damas


パジャマ風の服を着こなす人も増えてきました。パリのスタイルアイコンとして脚光を浴びているジャンヌ・ダマスもパジャマテイストの装いで来場。こちらは「ヴァレンティノ パジャマ」のコレクションから選ばれているそうです。「やりすぎ感」を嫌うパリジェンヌらしいスタイリングとも映ります。大胆にあしらわれているのは、ジャポニズム(日本趣味)を思わせる東洋的なモチーフ。もともとゆったりと着る性格のパジャマだけに、しなやかな風情でのドレス使いも楽しめそうです。

Veronika Heilbrunner

オリエンタル柄刺繍のドレス(Valentino dress from Fall Winter 16/17 collection) 
Veronika Heilbrunner


ゴールドの刺繍がリッチなムードのオリエンタル柄ドレスに身を包んだファッションエディターのヴェロニカ・ハイルブルンナー。肩や裾が透けるリゾート気分の演出に、かごバッグとサンダルがマッチしています。腰に巻いたデニムジャケットは、ドレスルックを堅苦しく見せない「はずし」の上級者テクニック。ドレッシーテイストからずらしたアイテムを投入することにより、かえってドレスのゴージャス感が引き立てられています。

「ヴァレンティノ」のオートクチュールはレッドカーペットでも着用率の高さで有名です。圧倒的な品格とリュクス感が「ここ一番」という大舞台での信頼感を得ている理由。オートクチュールではないコレクションラインも絶妙のトレンド感や手の込んだディテール、最上質の素材感などで揺るぎない評価を確立しています。今回のセレブフォトでも全員がオートクチュール、プレタポルテ、パジャマラインなど、様々なヴァレンティノに身を包みました。

今回ご紹介したセレブルックが示すように、近頃のドレスアップは気張りを遠ざけた、ヌケ感を帯びたテイストが支持される傾向にあります。ただし、カジュアルになりすぎるのは好ましくないので、「基本はドレッシーで、カジュアル系を少しプラス」といったさじ加減がポイントになります。格式を重んじるレディーの着姿とは異なるマスキュリンやリラックス、リゾートなど風味をミックスするのが賢いアレンジ術となりそうです。

【画像協力】
VALENTINO
www.valentino.com

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