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剃ると太くなる?眉毛とすね毛の正しいムダ毛処理術

「眉毛は抜くと生えなくなる?」「すね毛は剃ると濃くなる?」「抜くのと剃るの、どっちが肌にはいいの?」美容皮膚科医がその疑問に答えながら、肌にとってやさしい除毛法をご紹介します。

早川 景子

執筆者:早川 景子

スキンケア・ボディケアガイド

眉毛は抜くべきか?剃るべきか?

眉毛は抜いていると生えてこなくなる

眉毛は抜くと生えてこなくなる?

ないと困るけど、見えると恥ずかしいと思う毛もありますね。しかし除毛に夢中になっていたら「毛が生えなくなってきた」「毛が太くなってきた」という経験、ありませんか?

では早速質問です。あなたは眉毛を抜いていますか? 剃っていますか?

「眉毛を抜き続けていたら毛が生えてこなくなり、今では眉頭の毛しかありません。生えない部分は、ずっとこのままなのでしょうか?」と患者さんから質問されたことがあるという、美容皮膚科医の高須英津子先生。

眉毛を抜くときは注意が必要だといいます。「眉毛を抜き続けていると、その部分の毛だけ一生、生えなくなることがあります。まぶたの上の、なくてもいいなと思う毛なら、たとえ生えなくなっても問題はないでしょう。しかし、眉毛の下にある骨(いわゆる眉骨)の上の毛は生えなくなると、そこを埋めるためにアイブロウを使って描く必要がでてきます。自然な毛が生えているように描くには、それなりのテクニックが必要になりますし、毛のない部分が広いほど自然に見せるのはかなり難しくなります。やはり眉骨の上の毛はあったほうがいいので、一時的に除毛したいときはカミソリで剃るか、ハサミでカットしましょう」。

眉毛を抜いているという人は、今日から除毛法を変えましょう。眉毛用のカミソリやハサミ&コームを使うと、失敗しにくく、きれいに処理することができるのでおすすめです。

 

ボディのムダ毛は、切れ味のいいカミソリで処理を

ボディのムダ毛は抜くより剃る

ボディのムダ毛は抜くより剃る

では、毛は抜いていると生えてこなくなるケースがあるのなら、生えてきてほしくないムダ毛は抜いたほうがいいのでしょうか?

「これが不思議なのですが、からだの部分によって、毛を抜いていると生えてこなくなる部分とそうではない部分があるようです。また、毛を抜くという行為は、毛穴の奥に大きなダメージを与えます。出血を起こしたり、菌が入り込んで炎症(毛嚢炎・もうのうえん)を起こしたりする可能性も高くなります。そうした負担を考えると、自分で毛を処理する場合、抜くよりも剃るほうがおすすめです」と高須先生。

ただし、毛を剃る場合も肌へのダメージがあるといいます。「カミソリで毛を剃ると、毛と一緒に皮膚の表面も軽く剃り落とされてしまいます。ひどい場合は傷がつくことも。そのダメージを最小限に抑えるために、剃る前と後の肌のお手入れがとても重要になります」。以下が、肌を守りながら毛を剃るときのプロセスです。
 

肌ダメージを軽減するムダ毛の剃り方

ボディのムダ毛は肌に優しい方法で剃る

ボディのムダ毛は肌に優しい方法で剃る

 
  1. お風呂に入るなどして肌を温めて、皮膚を柔らかくする。
  2. 毛を剃る部分に泡立てた石けんを塗る(またはシェービングクリームやジェルを塗る)。
  3. 毛の流れに沿ってカミソリで剃る。このとき、一度に広い範囲を剃ろうとすると、カミソリに毛がたくさんからんで切れ味が悪くなり、肌を傷つけることに。少しずつ剃ってはカミソリについた毛を水で洗い流してまた剃るようにする。
  4. 剃り終わったら、肌についた汚れをぬるま湯で洗い流し、水気を拭き取る。このあと、保湿効果のあるボディクリームまたはボディミルクを塗るが、肌表面が傷ついている状態なので、尿素配合クリームのように少しでも肌に刺激があるものは避け、できるだけ刺激が少ないタイプを選ぶ。

    ベビー用やアトピー性皮膚炎の方でも使えるような低刺激タイプがおすすめ。塗るときも、肌に擦り込むのではなく、サラッとやさしく塗ること。もしも皮膚が赤くなっているときは、塗る前に保冷剤で少し冷やして、炎症を抑えておく。

とくに気をつけたいのが、カミソリの切れ味だと高須先生はいいます。「一度に剃る範囲が狭ければ、同じカミソリの刃を2回くらい使えるかもしれません。しかし、切れ味が落ちたら、すぐに刃を新しいものに変えましょう。切れにくくなった刃で剃っていると皮膚を傷つけてしまう可能性が高くなるからです。これだけはケチらず、早めのタイミングで変えましょう」。

 

すね毛は剃り続けていると太くなるケースがある

ムダ毛処理のためにクリニックを訪れる患者さんを見ていて、高須先生はあることに気がついたといいます。「毛を剃り続けていると、場所によっては毛が太くなってくるところがあるようです。これは個人差もあるのですが、すねは毛が太くなってしまった例をよく見ます。剃れば剃るほど肌を守ろうとして毛が太くなるのかもしれませんね」。

そこで、高須先生からのアドバイス。「10代のころからすね毛を剃るのは、できるだけ控えたほうがいいでしょう。どうしても気になり剃り始めたとしても、できるだけ剃る頻度を下げて、肌に刺激を与える回数を少なくしましょう。剃る回数を抑えるのが難しいときは、医療機関で医療レーザー脱毛をすることをおすすめします。毛が太くなると脱毛時に痛みを感じやすくなるので、医療レーザー脱毛をするなら、毛の太さが変わってきたと気がついた時点で、早めに行うことをおすすめします」。


※記事監修/高須英津子
高須英津子先生

高須英津子先生

医療法人高須クリニック 栄院院長・名古屋院医師。美容皮膚科医・皮膚科医。ニキビで悩んだ経験から、自身の経験を生かした治療に定評がある。最先端の美容医療にも精通。国際レーザー学会認定医。


 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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