貯水率が上昇しない「関東の水がめ」。そのワケは?

利根川水系ダムでは貯水率が過去最低に

利根川水系ダムでは貯水率が過去最低に(画像はイメージです)

7月24日0時現在、神奈川県を除く関東6都県に水を供給している利根川水系ダム群(矢木沢、奈良俣、藤原、相俣、薗原、下久保、草木ダムと、渡良瀬遊水池の全8つ)の合計貯水量は1億8935万立方メートルとなっており、1992~2015年の平均値に対して約63%という状況に陥っています。

この状況をもたらした一因には、冬期の積雪量と5月の雨量が少なかったことが挙げられています。河川の水量が減ったため、ダムからの補給が例年と比較して早い時期から必要となり、結果、貯水量が減少したのです。

実はこうした状況、今に始まったことではありません。国土交通省によれば1955年以降、渇水が発生しなかった年はないのだとか。特に深刻な影響を与えたものだけでも、1964年の東京(東京オリンピック渇水)を始め、1978年の福岡(福岡渇水)、1981年の沖縄、1987年の首都圏、1994年の全国的な渇水(列島渇水)などが挙げられ、発生頻度の高さがうかがえます。
国土交通省によると過去を遡ればすべての都道府県で渇水が生じているそう。日本は水が豊富といわれるだけに、これは意外な事実!(出典:国土交通省関東地方整備局ホームページ)

国土交通省によると過去を遡ればすべての都道府県で渇水が生じているそう。日本は水が豊富といわれるだけに、これは意外な事実!(出典:国土交通省関東地方整備局ホームページ)

アンケート結果1「水の大切さを実感したエピソードは?」

過去より、日本全国で頻繁に発生している渇水。経験した人は当時、どのような状況で何を感じたのでしょうか? そんな疑問のもと、インターネット上でアンケートを実施し、水を大切に感じた出来事の有無や、エピソードを調査してみました(対象者30代以上の男女535名)。

寄せられた中で、特に目立っていたのは「プールの使用中止」。「小学校のころ、学校や公営のプールが利用できないことがあった(神奈川県・44歳男性)」「公営プールの開放時間が短くなった(埼玉県・62歳女性)」といった声が寄せられました。また、「噴水が止められた」ことも多かったようです。なかには「数年前から、最寄りの大きな公園にある水遊び場の一部が節水のため止められた。過去にそこで遊んだ息子と、節水の大切さについて話し合った(北海道・31歳女性)」という人も。

家庭に影響を及ぼしたケースで多かったのは、やはり「給水制限」です。「10数年前、全国的に深刻な渇水になったときに一番困ったのが、水洗トイレの使用が制限されたこと(愛媛県・62歳男性)」「10年ほど前に給水制限がかかり、水道の出が悪くなってしまった。庭の植物への水やりを控えたせいで、枯れてしまった(岐阜県・46歳男性)」など、苦心された様子も。それだけに「水の大切さ、ありがたさを実感した」「今まで、いかにムダ使いしていたかがわかった」と続ける人も多く見られました。

ほかには「10数年前、渇水が全国的な問題になったとき、社内のトイレの至るところに“節水”のポスターが貼られ、節水意識が高まった(兵庫県・44歳女性)」「1996年の渇水時、旅行先の観光地が時間制で断水を行っており、ホテルのフロントで飲料用ミネラルウォーターが配布された。当然、シャワーが使える時間帯も制限された(東京都・45歳女性)」といった経験談も寄せられました。

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