イラッとさせる言葉とは?理由と適切な言い換え例を紹介

普段の言葉遣いや相づちの中にも、自分では気付かぬうちに相手を不愉快な気分にさせたりイライラさせたりする言葉がひそんでいることも

普段の言葉遣いや相づちの中にも、自分では気付かぬうちに相手を不愉快な気分にさせたりイライラさせたりする言葉がひそんでいることも


不愉快に感じる言葉というものは人それぞれで、決してみんなが同じというわけではありません。しかし、実際には意外と似たような言葉が気になるという場合も多いものです。

また、同じ気になる言葉の中にも、敬語の間違いだけではなく、言い回しや相づちといったものも含まれます。

自分では気付かぬうちに実は相手をイラッとさせてしまっているかもしれない言葉、相手には言えないけれど実はイラッとする言葉には、どんなものがあげられるのでしょうか? その言葉と適切な言い換え例を見てみましょう。

■実は相手をイラッとさせているかもしれない言葉
【1】自分的には
【2】ほんとですか
【3】ぶっちゃけた話なんですが
【4】なるほどですね
【5】うん、うん
【6】こちら書いてもらっていいですか
【7】お飲み物はお食事のあとで大丈夫ですか
【8】昼食はもういただかれましたか
【9】営業部として働かせていただいております
【10】コピーやっておきました

 

イラッとさせる言葉例1:今どきの言葉

【1】【2】【3】は、今どきの言葉としてあげられることの多い表現。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

【1】の「自分的」という言い方は、自分に「的」が付くのは何だかおかしいなどの点でよく問題になります。本来「的」とは、「~について」「~に関する」「~のような性質を持つ」といった意味で用いられます。適切な使用例としては、一般的、科学的、積極的など。

ちなみに「自分的」という言い方のほかにも、「私(わたし)的」という言い方もよく耳にします。こちらも「私」と「的」が合わないということに加えて、「私的」「私目線」「私って」のような使い方になりますと、やや自己中心的な印象を与えてしまうかもしれません。

【2】の「ほんとですか」は、相づちの仲間にも入る言葉。話を聞きながら、毎回毎回「ほんとですか」という言葉を繰り返されると、何だかうるさい、不愉快と感じる人も多いようです。

言っている側は、話を真剣に聞いていますよという意思表示や驚きの気持ちをこめているのかもしれませんが、あまりに連発すると、「ウソじゃないですから」という気持ちが相手に生まれてしまうのかもしれないので注意が必要です。

【3】の「ぶっちゃけ」は、友達同士の会話や普段のくだけた場面ならば問題ありませんが、ビジネスなどの打ち合わせや改まった話をしているときに「ぶっちゃけ」を使われるとどうも気になるという方が多いようです。「ぶっちゃけ」は、「ぶちまける」と「打ち明ける」の2つの言葉が合わさったものともいわれます。

意味はいずれも、包み隠さず全部打ち明けるというような意。濫用も問題ですが、「ぶっちゃけ」「ぶちまける」という言葉の響き、印象も問題なのかもしれません。
 

イラッとさせる言葉例2:偉そうな印象を与える相づちの言葉

【4】の「なるほどですね」や【5】の「うん、うん」は、前述の「ほんとですか」と同様、主に相づちの場面で使います。イラッとさせるポイントとしては言い回しが不自然、偉そうな印象を与える……などが考えられそうです。

【4】 の「なるほど」は、相手の意見・話への同意を表す言葉。同意という点では問題ありませんが、相手の話を受けて自分が評価しているような印象も与えるため、偉そうに聞こえかねないという部分が気になります。「なるほど、それはいい案だね」のように、どちらかといえば目上が目下の意見を受けて評価する、感心するような場面で使うほうが自然かもしれません。

また「なるほどですね」は、「なるほど」を丁寧にする意味で「です」「ですね」を付けたと思われますが、こちらも不自然なものです。

自分では気付かずに使っていることが多いのが【5】の「うん、うん」。いくらほかの言葉が丁寧でも、これでは調和がとれませんし、【4】の「なるほど」「なるほどですね」と同じく、偉そうな感じを与えてしまいます。
 

イラッとさせる言葉例3:配慮したつもりが裏目に出てしまう言葉

【6】の「~てもらっていいですか」、【7】の「大丈夫ですか」は、自分では配慮の気持ちを表しているのかもしれませんが、押しつけがましい、いつでも同じ言葉ばかりなどの点で、時折不愉快な言葉にあげられるようです。

【6】の「~てもらっていいですか」という表現は、相手に何かをしてほしいとお願いするような場面で使われています。しかし、「~ていいですか」という表現は、相手へお願いする、何かを依頼するものではなく、許可を求める言葉だといわれます。書いてもらわなければいけないわけですから、ここは相手にお願い、依頼する言葉のみに変えたほうが自然です。

【7】の「お飲み物はお食事のあとで大丈夫ですか」は、「大丈夫」がよく問題になります。単にそれでいいかどうかを尋ねるような場面での「大丈夫」の使いすぎには注意しましょう。
 

イラッとさせる言葉例4:誤った敬語の使い方

【8】、【9】は言葉遣い、敬語の問題ですね。【8】の「いただく」は、自分が食べる・飲むことを意味する謙譲語。ですから、語尾にレルを付けても尊敬語にはならず、相手の食べるという行為に用いるのは誤りとなります。

【9】の「させていただきます」もよく問題になります。依頼や要請、厚意、恩恵といったものを得て、自分が「させてもらう」、「させていただく」のですから、何にでも使える表現ではありません。【9】の場合、たとえば就職を世話してくれた人などに対して「おかげさまで、先月から営業部に勤務させていただいております」ならばわかりますが、関係のない相手にこのように濫用するのは不自然ですね。
 

イラッとさせる言葉例5:間違いではないが響きがよくない言葉

【10】の「コピーやっておきました」は、使い方としては間違っていません。しかし、「やる」という響きがあまりよくないため、恩着せがましい印象を与えるおそれもあるので、別の言い方を用いたほうが誤解もないでしょう。

それではつぎに、各表現の言い換え例を見てみましょう。
 

イラッとさせる言葉10つの言い換え例、対処法

【1】自分的には
→「私としては」「私の気持ちとしては」

【2】ほんとですか
→「えっそうなんですか」「それはびっくりしました」

【3】ぶっちゃけた話なんですが
→「正直言って」「本当のところ(を言いますと)」「実は」「包み隠さず話しますと」など

【4】なるほどですね
→「はい」「ほんとうに、おっしゃるとおりですね」「はい、私もそのように思います」など

【5】うん、うん
→「はい」、またはうなずく

【6】こちら書いてもらっていいですか
→「お書きいただけますか」「お書きください」「ご記入いただけますか」「ご記入ください」「ご記入願います」など

【7】お飲み物はお食事のあとで大丈夫ですか
→「お食事のあとでよろしいですか」「食後にお持ちしてよろしいですか」など

【8】昼食はもういただかれましたか
→「召し上がりましたか」「お召し上がりになりましたか」など

【9】営業部として働かせていただいております
→「営業部で働いております」「勤務しております」など

【10】コピーやっておきました
→「コピーいたしました」「済みました」など

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