中国/中国基本情報

中国旅行の持ち物チェックリスト!持ち込み禁止の荷物に注意

旅行の荷造りって本当に悩みますよね。今回は海外旅行に絶対必要なもの、中国旅行だからこそ必要な持ち物など、チェックリストを一挙公開!空港で持ち込み禁止・制限されているものなど荷物の注意点、現地で購入できるものもご紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

必要なものだけ賢くそろえて身軽な中国旅行を!

中国旅行の持ち物チェックリスト!持ち込み禁止の荷物とは

スッキリ自分スタイルの荷物で旅を充実させよう

中国旅行に何を持っていくべき? 現地の様子がわからない中での荷造りってすっごく悩みますよね。ここでは、絶対にはずせないマストなものから、中国だからこそ用意したいもの、あると役立つ便利グッズまで、現地在住ガイドならではのとっておきの情報をご紹介します。出発前必見のページです。

<目次>
  1. 空港の預け荷物は何キロまで無料?手荷物の重量
  2. 空港で制限・禁止されている荷物
  3. PCやスマホの手荷物検査、経由便の注意点
  4. 絶対持参の持ち物リスト
  5. 中国だからしっかり用意したい持ち物リスト
  6. 必要かどうか検討したいリスト
  7. あると便利な持ち物リスト
  8. 現地で購入できるもの

具体的なチェックリストに入る前に、まずは、知っておくべき荷物の基本情報です。
 

中国旅行の持ち物情報1
預け荷物は何キロまで無料なの? 手荷物の重量

中国旅行の荷造り「空港のキャスター」

中国の空港内は至る所にキャスターがずらり。大きな荷物も安心

中国旅行の荷造り「オーバーサイズ」

中国空港内。ベビーカーや割れ物など規定外の荷物の預け所。場所はチェックインカウンターで教えてくれる

飛行機で中国へ向かう場合、荷物は主にチェックインカウンターで預ける「預け入れ荷物(受託手荷物)」と、「機内持ち込み手荷物」の2つに分かれます。荷物の重量やサイズはエコノミー、ビジネスなどで変わってきますが、エコノミークラスの場合、預け入れ荷物が23kg(3辺の合計158m以内)1個まで、機内持ち込みが10 kg(3辺の合計115cm以内)1個までというのが一般的。重量オーバーは一昔前と違い、かなり厳しく、高額な追加料金が発生するので要注意です。

ただし、中国国際航空(Air China)の日中路線は預け入れ荷物23kg以内2つまで無料、手荷物は5 kgまで、日本航空(JAL)の成田北京路線は預け入れ荷物23kg以内2つまで無料、手荷物は10 kgまで、経由便の大韓航空(Korean Air)は預け入れ荷物23kg以内1つまで無料、手荷物は12 kgまでと航空会社によって違います。荷造り前に利用する航空会社に具体的な荷物の重量とサイズについて確認しましょう。
 

中国旅行の持ち物情報2
リチウムイオン電池はダメ!? 持ち込み禁止、制限されている荷物

中国旅行の荷造り「空港」

中国の空港はどこも大抵バリアフリー

以下の品目は危険を及ぼす可能性があるとして、禁止、制限されているものです。国によってライター、マッチは条件付きで1つ限り持ち込めるのですが、日中路線は預け入れ、機内持ち込み共に不可です。

■預け入れ、機内持ち込み共に絶対不可
  • ライター、マッチ、炭、ペイント類など発火性/引火性物質
  • 酸素ボンベ、キャンプ用ガスボンベなど高圧ガスおよび殺虫剤など各種スプレー類
  • 銃器、花火、クラッカーなどの爆発物類
  • ワット自定格量が160Whを超えるリチウムバッテリー。ただし、PCや携帯などの本体に付いているリチウム電池は問題なし
  • その他危険を及ぼす可能性がある品目
■条件付きで機内持ち込みオーケー
  • ジェル類(歯磨き粉、ジェル状口紅など)を含む液体物。1個100ml以下の容器に入った液体物で、容量1リットル以下のジッパーのついた再封可能な透明プラスチック製袋に、余裕をもって入れられている場合
  • 2kg以下のドライアイス
  • リチウム金属電池のリチウム含有量が2g以下もしくは充電式バッテリーのワット自定格量が100Wh以下のもの
■預け入れ荷物(受託手荷物)としてのみオーケー
  • はさみ、爪切り、ナイフなど、先が尖って鋭い凶器となるもの
  • ゴルフクラブや野球のバットなど、鈍器となる物。
  • 100mlを超える液体

中国旅行の持ち物情報3
PCやスマホの手荷物検査、経由便の注意点

中国旅行の荷造り「通信機器」

PC、デジカメ、タブレット、携帯など電子機器は袋などにひとまとめにしておこう

セキュリティチェック(手荷物検査)の際、PCやスマホ、タブレット、デジカメ、小型ゲーム機などの電子機器は、かばんやスーツケースから取り出して備え付けのトレーに乗せ、X線検査機に通さなければならないので、すぐ取り出せる場所にまとめておくのがベストです。
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日本へ帰国の際は、日本の硬貨、中国の硬貨をそれぞれ透明な袋に入れておけばセキュリティチェックがスムーズに

 
出入国カード

出入国カードは中国の空港に用意されており、外国人は内容を記述して出入国審査(パスポートにスタンプを押すところ)で提出しなければならない。右が中国に入国する時に提出する入国カードで、左が中国を出る時に提出する出国カードになっている

また最近、日本へ帰国する際の中国の空港で、手荷物検査で硬貨をチェックするケースが増えてきています。電子機器と同様、すぐ取り出せるようにしておくことをおすすめします。

また、中国へのフライトは経由便がたくさんあるのですが、もし経由便を利用する場合は、免税店での買い物が制限される場合が少なくないので、航空会社やチェックインカウンターで確認しておきましょう。
 

絶対持参の持ち物リスト

中国旅行の荷造り「絶対持参の持ち物」

パスポートと現金さえあればイザという時なんとかなるもの。絶対安全なところにしっかり保管しよう

□パスポート(万一の紛失に備えて、コピー1部と顔写真1枚(申請時と同サイズのもの)を用意しておくのがベター)
□現金(人民元/円)
□航空券
□海外旅行傷害保険証
□旅行社の契約書など

□携帯電話(変圧器・変換プラグ)
□ガイドブック
□カメラ

□着替え(パジャマになる部屋着)

□常備薬
□化粧品
□生理用品
□メガネ、コンタクト用品

パスポートは海外旅行中、唯一日本国民であることを証明できる大事な身分証明書。紛失しないよう厳重に保管する必要があります。そして、万一の紛失に備えて、パスポートのコピー1部と顔写真1枚(申請時と同サイズのもの)を用意し、パスポートとは別にしまっておくのがベター。また、パスポートのコピーはもう1部用意して、海外旅行傷害保険証や旅行社の契約書のコピーと共に、日本国内の家族にコピー1部を渡しておきましょう。また、パスポートの有効期限のチェックもお忘れなく。中国入国時は6カ月以上の有効期限があるのが望ましいとされています。

中国の空港やホテルなどで日本円を人民元に換金できます。ただし、空港までの迎えがなく、慣れない現地の空港でうろうろするのは嫌だ…… という人は、市内までの移動費として、日本円で5000円ほどの人民元を準備しておけば十分です。

さて次は携帯電話です。「中国のインターネット・Wi-Fi事情」で紹介していますが、中国は無料Wi-Fi(事前契約が一切不要なフリースポット)が町のあちこちにあるので、普段からネット検索している人は情報の収集・発信で大活躍しますし、カメラ、目覚まし時計、電卓などなど便利機能もたくさんついている強い味方です。電圧やコンセントの形状に関しては「中国の電気・電圧・プラグ事情」で詳細説明していますが、コンセントの形状は日本と同じ2つ穴がメインですし、現在、携帯端末の多くは100~240V対応なので変圧器は不要です。持参したい携帯のACアダプターをチェックして、「入力(INPUT)100-240V」と表示してあれば、変圧器なしで中国でも利用できます。

中国の都市部はホテルやカフェなど、日本のスマホも接続OKなWi-Fiのある場所が少なくないので、スマホで情報収集することも可能ですが、どこでもチェックできるガイドブックはやはり心強い存在。地図付きで、移動の邪魔にならないコンパクトなものを一冊用意しておくと便利です。

同じくカメラは旅の必需品。スマホで代わりをする人も増えてきましたが、こだわりのショットを残したい人は専用カメラをぜひどうぞ。フィルムカメラの場合、中国でのフィルムの購入が難しいので、余分に用意するのがベターです。

着替えは大人であれば、日程+1日分あれば十分です。北京は季節によって気候がガラリと違うので要注意です。「夏は酷暑で冬は極寒って本当?北京旅行の服装」に月別に紹介しているのでチェックしてください。パジャマは高級ホテルでもバスローブが用意されているぐらいなので、こだわりのある人は用意しておいた方が無難です。

常備薬、化粧品、生理用品、メガネやコンタクトは普段使い慣れたものを持っていくのが無難です。北京、上海などの都市部ではデパートで化粧品やメガネ、コンタクトはいくらでも手に入りますし、生理用品もコンビニで気軽に購入できますが、土地勘がなく時間の限りある旅行者にとって、現地購入は賢い選択肢とは言えません。
 

中国だからしっかり用意したい持ち物リスト

中国旅行の荷造り「中国だから用意したい持ち物」

トイレはどんなティッシュでも水に流せないので、水に流せるティッシュをわざわざ用意しなくてもOK

□斜め掛けバック(ファスナー付き)

□マスク

□ティッシュペーパー
□ウェットティッシュ

□筆記用具

スーツケースなど大型かばんのほか、移動に使うバックは必需品です。男性などで「財布もスマホもポケット」という人もいますが、こちら中国でそういう姿で歩いていると、スリに狙われるのでやめましょう。用意するかばんは盗難にあいにくい、ファスナーがついている斜め掛けかばん(ショルダーバッグ)やウエストポーチがベター。トートバッグのように中が丸見えなのは絶対危険です。

マスクはPM2.5対策になるのはもちろん、夏は紫外線対策、冬は寒さ対策になる便利グッズ。用意しておくと役立ちます。

ティッシュやウェットティッシュは日本より必要度がぐっとアップします。中国は特に地方都市へ行くと衛生レベルはまだまだですし、都市部でも公共トイレやお店のトイレでトイレットペーパーが用意されていないことが多いため、ホテルから外へ行く際はティッシュやウェットティッシュはやや多めに携帯しておくのがベストです。

筆記用具はマストで用意してください。というのも中国の空港は入国カードを記入する棚にボールペンがないこともしばしば。中国に入国する際に必要な書類を記入する際に大活躍します。すぐに出しやすいところに携帯しておいてください。
 

必要かどうか検討したいリスト

中国旅行の荷造り「必要かどうか検討したい荷物」

北京や上海ならいくらでも手に入る海外のお菓子。ただし、日本より高く「えっ!」と驚くほど

□クレジットカード

□はぶらし
□ひげそり
□シャンプー&リンス

□折り畳み傘
□軽食
□洗濯洗剤

中国も最近はクレジットカードが使えるお店がぐっと増えてきており、いざという時持っていると便利です。特に個人旅行でホテルを予約した場合、チェックインの際にデポジットを払う必要があり、これを現金でとなるとかなりの額を換金せねばならなくなります。こういう場合はクレジットカードが便利です。スキミングなどのリスクを心配される人も少なくありませんが、普通の買い物や食事はできるだけ現金など工夫をすれば安心です。

はぶらしやひげそり、シャンプー&リンスといった洗面用具は北京上海などの大都市ではコンビニでいくらでも手に入りますが、やはり普段使い慣れているものを用意しておくのがベター。星付きホテルならすべて完備していますが、格安ホテルなどの場合、はぶらしが悪品質だったり、リンスinシャンプーでリンスがなかったり、もちろんひげそりなどなかったりすることが多いので、用意していくのが無難です。

折り畳み傘は突然の雨はもちろん、夏は日傘としても活躍。中国は雨傘を日傘とする人も少なくないので、晴雨兼用をわざわざ購入しなくても大丈夫です。

カップラーメンやお菓子といった軽食は、いざお腹が空いた時に役立つのはもちろん、ホテルの朝食が意外と高値だったり、お腹の調子が悪くなったりした時にも役立ちます。
 

あると便利な持ち物リスト

中国旅行の荷造り「Wi-fi」

中国には完全無料Wi-Fiが町のあちこちに。ホテルやカフェで検索できればOKという程度なら、Wi-Fiルーターがなくても大丈夫

□エコバッグ
□カイロ
□WiFiルーター

必需品ではありませんが、あると役立つもののラインナップです。中国は買った商品を大抵袋に入れてくれるので、エコバッグはなくても大丈夫ですが、スーパーの場合、袋が有料の場合がほとんどですし、小さな荷物をまとめたりするのにエコバックがあると便利です。

カイロは冬季、北京やハルピンなど中国北方を旅行される際、大活躍します。特にハルピンなどマイナス数十度になる地域は、靴に入れるタイプのものも用意しておくのがベターです。

中国でも日本と同じようにいつでもネット接続したいと言う人は、WiFiルーターを用意しておきましょう。日本国内で契約することをおすすめします。WiFiルーターについての説明は「中国のインターネット・Wi-Fi事情」をどうぞ。
 

現地で購入できるもの

中国旅行の荷造り「現地調達」

日系コンビニの日用品売り場。日本クオリティの商品がずらり。ただしお値段は日本よりやや高め

□はぶらし
□生理用品
□ティッシュ&ウェットティッシュ
□ひげそり
□洗濯洗剤
□シャンプー&リンス
□薬
□傘
□筆記用具

□マスク
□軽食(日本メーカーのお菓子)
□カイロ

上記のものは中国現地でも購入可能です。上海北京といった大都市には日系のコンビニが進出しており、日清のカップヌードルやグリコのお菓子、資生堂のシャンプー&リンスなど日本クオリティの商品も気軽に購入できます。ただし、地方都市の場合、用意できるとしても現地レベルになりますし、マスク、日本メーカーの軽食、カイロなどは探すのが至難の技。リピーターで中国に慣れている人は、現地購入すればグッと荷物を減らすことも可能ですが、中国ビギナーはお店を探したりするだけで時間がかかってしまったりすることを考えたら、日本から持参するのがベターです。

最後となりますが、いざという時のために、中国の緊急ダイヤル&各地大使館(領事館)の電話番号を紹介している「中国の緊急連絡先」の記事をプリントして持参することをおすすめします。パスポート紛失や現地でトラブルに巻き込まれた際は、まず日本大使館(領事館)に相談しましょう。

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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