スマートフォン/スマートフォン活用術

注意!格安SIMでは“できないこと”

ドコモやauの回線や設備を借り受けてサービスを提供するMVNO(仮想移動体サービス事業者)。2GBの音声付きの格安SIMなら月額1500円程度と魅力的な価格設定ですが、これまで使っていた大手キャリアのサービスと全く同じというわけではありません。ではいったいどこが違うのでしょう? ここでは格安SIMではできないことを紹介します。

綿谷 禎子

執筆者:綿谷 禎子

通信費節約ガイド

大手キャリア独自のサービスは利用できない

メール使用シーン

格安SIMではキャリアメールは使用できない

これまで使っていたケータイ番号のまま他社に乗り換えられるMNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)が、MVNOでも利用できるようになり、ますます格安SIMが身近になってきました。

でもサービスを提供する会社を変更するということは、これまで使っていた大手キャリアのサービスも利用できなくなるということ。そのひとつが@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpといったキャリアメールです。

今ではFacebookのメッセンジャー機能やLINEなどでメッセージを交換するケースが多く、キャリアメールを使っていない人も多いことでしょう。でもキャリアメールを利用している人とやり取りする場合は、自分のメールアドレスを相手に受信登録してもらうなどの操作が必要になることがあります。

同じように大手キャリアが提供している音楽聴き放題やアニメ見放題などのサービスも、利用できなくなります。ただドコモの「dマガジン」や「dマーケット」、「dTV」といったd系サービスはオープン化が進んでいるので、ドコモユーザーでなくても、「dアカウント」を取得すれば使うことができます。

大手キャリアとMVNOでは、サポート体制も異なります。大手キャリアは全国各地にショップがありますが、MVNOの場合はいざという時に駆け込める場所がありません。もちろん電話サポートには対応していますし、最近ではショップを設置するMVNOも増えてきました。それに家電量販店などでの取り扱いがある場合は、そのお店のスタッフに相談することもできるので、不安要素が少なくなってきてはいます。

一部のスマホで利用できないサービスもある

スマホ決済

国内メーカーのスマホであればおサイフケータイ機能が使える

ピッとかざすだけで支払いができる便利な「おサイフケータイ」は、日本メーカーの端末であれば利用可能。緊急地震速報メールなどの災害情報通知も、日本メーカーの端末であれば対応しています。

また、スマホをモバイルルーターのように使ってパソコンなどをネット接続できる「テザリング」は、SIMフリーの端末であれば基本的に利用することができます。ただ、これまで使っていた大手キャリアのスマホの場合、格安SIMとの組み合わせによっては利用できないケースも。これらの機能を使いたい場合は、MVNOを利用する前に、しっかり確認しておくことが大切です。

自分がどの機能やサービスを利用するかによって、大手キャリアのスマホから格安SIMに乗り換えても影響がない人もいれば、かなり不便に感じる人もいるでしょう。格安SIMでできないことがわかったら、できることを天秤にかけて、自分に向いているのか、そうでないのかを見極めてみてください。

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