【メリット1】リフォーム費用が割安になる

設備が古くなった、使い勝手をよくしたい、気分を一新したいなど、キッチンをリフォームする理由は様々だと思います。でも、キッチンをリフォームするときに、浴室や洗面室、トイレなどの水まわり空間を同時にリフォームした方が、別々にリフォームするよりメリットがたくさんあることはご存知でしょうか?

キッチンだけリフォームするより、他の水まわり空間もまとめてリフォームした方がオトクになる?

キッチンだけリフォームするより、他の水まわり空間もまとめてリフォームした方がオトクになる?


水まわり空間を同時にリフォームする最大のメリットは、別々にリフォームするより費用が割安になるという事です。

「リフォーム費用」とは、木材や内装材などの材料代、キッチンやシステムバスなどの設備機器代、解体工事、木工事、水道工事、電気工事などの工事費を合計した金額です。その内訳は、材料・設備機器代は「選んだ商品の値段×数」となり、工事費は工事の種類ごとに「職人さん1人の1日分の人件費×人数」となります。キッチンだけのリフォームの場合、広さや工事の難易度を考えても、多くの工事が半日程度の作業で終わりますが、依頼は「1日」単位なので、その分割高になってしまいます。

“浴室だけ”“トイレだけ”のリフォームも、半日程度で作業が終わる工事が多いです。つまり、職人さんの1日の作業量から考えると、同じ種類の工事なら、時期を変えて別々にお願いするよりも同時にまとめて依頼した方が、工事日を“集約”できて人件費を抑えられるので、結果的に工事費は割安になるのです。

工事が1種類だけなら金額は小さいかもしれませんが、水まわりのリフォームは最低でも6~7種類の工事が必要になるため、合計すれば結構な金額差となるでしょう。

作業を“集約”することで工事日数を減らせば、職人さんの人件費は抑えられます

作業を“集約”することで工事日数を減らせば、職人さんの人件費は抑えられます


同じように“集約”することで費用を抑えられる事項は、他にも数多くあります。
まず、経費に含まれている「設備の発注にかかわる人件費」は、キッチンだけの発注も、複数設備の発注も“1回”なら同じ金額です。これが何回かに分けての発注となると、回数分の経費が発生します。
建具を製作する場合も、採寸と取り付けで2回現場に来る必要があり、材料費とは別に経費が発生します。採寸も納品もさほど時間はかからないため、1ヶ所でも複数個所でも、同時に行ってもらう方が経費は抑えられます。

工事車両の駐車場代がかかる場合も、同時にリフォームすれば駐車の回数が少なく済みますね。さらに、解体した廃材・設備を入れる「産業廃棄物トラック」も、発注が1台単位となります。キッチンだけのリフォームでは積載量を余らせてしまうといったケースが多いようです。

これらの金額差は大小ありますが、工事費の差額とあわせることで、リフォーム費用は安く抑えることができると思います。

【メリット2】工事期間が短くなる

前述したように、水まわり空間のリフォームには複数の工事が必要になります。ただ、作業内容の都合や同時作業による危険性、現場が狭いといったことを考慮すると、同じ日に異なる工事を行うのは難しいため、キッチンだけのリフォームでも工事は2週間程度かかるケースが多いです。

では、キッチン、浴室、洗面室の3か所を同時にリフォームしたら「2週間×3か所=1ヶ月半」かかるのかというと、実はそうではありません。【メリット1】でご説明したように、職人さんの1日の作業量を考えると、3ヶ所同時にリフォームしても、キッチンだけのリフォームと同じ2週間か、プラス数日程度で仕上げられるのです。

まとめてリフォームすることで、工事期間もグッと短縮できます!

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また、解体工事で間仕切り壁を壊す場合、キッチンだけのリフォームなら、裏側の空間などに影響を与えないように時間をかけて丁寧に解体することになります。もし、水まわり空間が隣接された間取りで、この空間を同時にリフォームするなら、一気に壁を壊したり設備を取り外すこともできるので、工事は短時間で済むようになります。

住みながらリフォームする場合、職人さんが家の中に入ることにストレスを感じるかもしれません。長い期間をかけて1ヶ所ずつ工事してもらうより、同時に工事してもらった方が、きっとストレスも減らせるでしょう。

【メリット3】給排水管のメンテナンスをしやすい

キッチンだけをリフォームする場合、大きくプランを変えない限りは現状の給排水管をそのまま使うケースが多くなります。ただ、築15~20年を過ぎた頃から、経年劣化により排水管から漏水することがあります。さらに、システムバスやトイレなどの設備機器や給湯器も、同じ頃から故障が多くなります。

つまり、水まわり空間で故障や漏水などの不都合が起き始める目安は“築15年”です。もし、リフォームする住まいが築15年以上なら、水まわりを同時にリフォームし、壁や床も取り壊して給排水管の交換やメンテナンスをおすすめします。

せっかくリフォームでキッチンやバスルームなどの設備を新しくしても、床下や壁中の給排水管が古いままでは、そこから漏水するかもしれません。室内を壊さずに修理できるケースもありますが、場合によってはもう一度リフォームするという事にもなりかねません。また、同時にリフォームするなら、動線や収納なども含めてより使い勝手のよい水まわりプランを検討することもできますね。

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水まわりのリフォーム、注意することは?

キッチンだけはもちろん、水まわり空間を数ヶ所同時にリフォームする場合でも、住みながらリフォームすることは可能です。一日の工事が終わるときに、どこか1ヶ所は水が出るようにしてもらいましょう。また、トイレは工事中には取り外していても、帰り際にはまた付けてもらいましょう。
このような手順は工事会社が考えてくれるので、事前に確認しておくと安心ですね。

そして、同時リフォームの場合は、冷蔵庫や洗濯機、収納棚など、移動させる物が多くなります。また、工事に必要な設備・建材の数も多くなるので、資材置き場や大工工事用のスペースも相応に必要になります。工事開始日が決まったら、早めに必要な作業スペースを工事会社に確認して、どこに何を移動するか計画を立てておきましょう。

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満足できる水まわりリフォームは“計画性”が大事!

多くの水まわり設備は、商品を発注してから納品まで2 週間程度は必要になります。ときどき、故障や漏水などを理由に今すぐリフォームしたい!という方がいますが、急ぐ場合は在庫品の中から選ぶことになります。自分好みのデザインがあればよいのですが、無い場合はせっかくのリフォームなのに残念なことにもなりかねません。

自分好みの水まわり空間をつくるためには、築年数も考慮したうえでリフォーム計画を立てることが重要になります。1ヶ所だけにするか、まとめてするか、早いうちに一度家族で話し合ってみましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。