食事ダイエット/炭水化物ダイエット

今話題のおにぎりダイエットの真相とは?

昨年から話題になっている「おにぎりダイエット」。実際のルールや本当にやせるダイエット方法なのか、管理栄養士の立場からジャッジいたします。

岡田 明子

執筆者:岡田 明子

食事ダイエットガイド

おにぎりダイエットとは

おにぎりダイエット

おにぎりダイエットの真相

最近では「炭水化物抜きダイエット」が流行る程、炭水化物はダイエットの敵!というイメージがありますが、その真逆を謳っている今話題の「おにぎりダイエット」とはどのようなダイエット方法なのでしょうか?

■おにぎりダイエットの方法

1.おにぎりを食事の主食にして朝食に1つ、昼食に3つ、夕食に1~2つくらいを目安に食べる。(冷めたおにぎりがおすすめ)具は、梅や昆布などのシンプルな具材にすること。

2.副菜としてサラダや味噌汁を食べてもOK。ただしサラダのドレッシングは脂質を含むドレッシングやマヨネーズは禁止。味噌汁の具材は野菜にすること。

3.魚や肉は食べない

4.水分摂取は水でしっかりと行い。甘いジュースやお酒は禁止。

これを1週間~3週間続けていき、長期間行うのは禁止とされています。

内容的にはとてもシンプルなダイエット方法ですが、管理栄養士の観点からこのダイエットの良いところと注意点を解説いたします。


おにぎりダイエットの良いところ

おにぎり、つまり「お米=糖質が多い=太りやすい」と思われがちですが、お米には、糖質以外に体を作るタンパク質、代謝を促すビタミンB群、血流をよくするビタミンE、便通に役立つ食物繊維などダイエットに嬉しい栄養素が多く含まれています。これに野菜摂取することで低脂肪の食事になり痩せやすくなります。野菜のドレッシングも脂質を多く含むドレッシングやマヨネーズを禁止することで、余分な脂質の摂取をカットすることができます。

またおにぎりは、冷めたものを食べることもポイントです。おにぎりが冷めていることで、デンプン質が「レジスタントスターチ」という成分に変わります。成分が変わることで、通常のデンプンに比べて消化されにくくなり、血糖値の急上昇を抑制し脂肪をたまりにくくします。また吸収もゆるやかになるため、消化管内に長く留まり、満腹感の持続にも大きな役割を果たすといわれています。

これまでの炭水化物抜きダイエットは主食を抜くため、おかずの摂取量が多くなりその結果、脂質や糖質の摂り過ぎにつながりますが、おにぎりダイエットは主食をしっかり摂ることで、低脂肪な食事が実現できダイエットにつながるという方法です。

また、甘いジュースやお酒は禁止なので、余分な糖分も控えられ、よい食習慣になるところもやせるポイントといえます。


おにぎりダイエットの注意点

肉や魚

肉や魚はダイエット中にも大切

魚や肉の摂取が禁止なので、タンパク質が不足します。タンパク質は、私たちの体の筋肉、皮膚、髪、内臓などあらゆる組織を構成する材料です。ホルモンの材料になったり神経伝達物質もタンパク質からできているので、私たちの体にとっては必要不可欠です。タンパク質が極端に不足すると体全体の機能低下につながり、また貧血につながる可能性もありますので注意が必要です。

 
また油を極端に摂らないことも、便秘の原因やホルモンバランスの乱れなどにつながります。このことから、やはり長期間このダイエットを続けることは避けましょう。

お米好きな方には、嬉しいダイエット方法ですが、やはりリバウンドのないダイエットを成功させるには食事のバランスが大切です。流行りのダイエット方法は、メリットとデメリットをよく理解した上で摂り入れていきましょう。


▼おすすめの「食べて痩せる」記事はこちら
いつ何を食べるかがポイント!時間栄養学ダイエット
体重よりも内臓脂肪が要!隠れ肥満になる食習慣とは?

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のダイエット用品を見るAmazon でダイエット関連の書籍を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    (ミーコ)明日きれいになれる!ビューティ特集&コラム

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます