2016春夏NYコレクション
ファッショントレンドキーワード1「プレイフル&タッキー」


2016年春夏シーズンを盛り上げるファッショントレンドのキーワード1は「プレイフル&タッキー」です。おしゃれを「遊ぶ」という感覚で着こなしを弾ませるアレンジが斬新。意外感の強いトリッキーな演出やtacky(=悪趣味)、ださカワイイ、茶目っ気、いたずらっぽさなどが薬味となります。新トレンドを映し出す、ランウェイルックをNYコレクションから厳選してお披露目!

【CONTENTS】
Page 1:◆MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)
Page 2:◆RALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ ローレン コレクション)
Page 3:◆Proenza Schouler(プロエンザ スクーラー)
Page 4:◆THOM BROWNE. NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)

MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)


MARC JACOBS 2016年春夏NYコレクション

MARC JACOBS 2016年春夏NYコレクション


MARC JACOBS 2016年春夏NYコレクション

MARC JACOBS 2016年春夏NYコレクション


ウィットや遊び心をふんだんに注ぎ込む冒険が16年春夏の装いを朗らかに彩る。ポジティブなマルチカラーが着姿をざわめかせる。はっきり色同士をあえてぶつけ合って、危ういまでに劇的なバランスを生む。ポップアートを連想させるような、シンボリックで挑発的なモチーフを投入。服をドラマのキャンバスに見立てた。過剰なほどに長くしたり、驚くほどふくらませてみたりと、デフォルメ(誇張)を利かせて、常識的なイメージを揺さぶり、時代感やテイストも様々にミックスして、トレンドを超えていく。「大胆」のさらに一歩先に踏み込むチャレンジングな着こなしに誘われる。ポジティブサプライズを仕掛けるやんちゃマインドが服のあちこちに待ち構える。ありきたりの着映えを拒むたくらみは、チアフルな気持ちを周りと共有させてくれる。

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RALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ ローレン コレクション)


RALPH LAUREN COLLECTION 2016年春夏NYコレクション

RALPH LAUREN COLLECTION 2016年春夏NYコレクション


RALPH LAUREN COLLECTION 2016年春夏NYコレクション

RALPH LAUREN COLLECTION 2016年春夏NYコレクション


色数の多さもプレイフルの傾向をシンボリックに物語る。まるで万華鏡(まんげきょう)のようにカラーリッチな響き合いがカオス(混沌)の先の調和に導く。抽象絵画にも通じるグラフィカルなモチーフはダイナミックな服景色を描き出す。シーズンの垣根を踏み越えるサマーアウターは、さらにフォルムの変形を施され、おしゃれの約束事を軽やかに破っていく。季節を超えたレイヤードが装いの表情を深くする。前後や左右でわざと均整を崩す「アシンメトリー(非対称)」は、スタイリングの新たなセオリーに昇格。左右の着丈違いや打ち合わせずらしにとどまらない、本格的な「解体」へと向かう。服の構造を揺るがすまでのドラスティックなアシンメトリーが不ぞろいの美をうたう。左右対称の服には見られない揺らぎや手仕事感には、反骨のエレガンスが宿る。

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Proenza Schouler(プロエンザ スクーラー)


Proenza Schouler 2016年春夏NYコレクション

Proenza Schouler 2016年春夏NYコレクション


Proenza Schouler 2016年春夏NYコレクション

Proenza Schouler 2016年春夏NYコレクション


たおやかなムードを呼び込むプレイフル演出として、肩の素肌をさらすベアショルダーやオフショルダーにフォーカスが集まる。鎖骨ゾーンが主体だったこれまでの肌見せよりも踏み込んで、二の腕あたりまで出すあでやか露出が着姿をつやめかせる。両方の脚をのぞかせるダブルスリットも出現。スリットの切れ込み具合もこれまでより深い。サイド位置ではなく、正面に入れる点もセクシー度が高い。肩口や脇から肌を出す演出や、薄布やレース越しのシースルーも広がる。たっぷりの布を波打たせるラッフルは着姿に優美な起伏をもたらす。肩口や身頃、裾などあちこちに配してドレープを躍らせるのが、この春夏のあしらい方。アシンメトリーなカッティングがラッフルの主張を際立たせる。袖先の広がったベルスリーブや、とがった裾先のハンカチーフヘムなどのディテールもドラマティックな着映えにいざなう。

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THOM BROWNE. NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)


THOM BROWNE. NEW YORK 2016年春夏NYコレクション

THOM BROWNE. NEW YORK 2016年春夏NYコレクション (c)Dan and Corina Lecca


THOM BROWNE. NEW YORK 2016年春夏NYコレクション

THOM BROWNE. NEW YORK 2016年春夏NYコレクション (c)Dan and Corina Lecca


紳士の着姿をウィメンズに写し込む「ジェンダーミックス」の流れが加速。程々のなじみ加減を意図するこれまでの落ち着かせ方から前のめりして、ずれ感やアンバランスを面白がる領域にまで踏み込む。スーツやネクタイといった正統派のメンズウエアをウィメンズに移植するような試みも登場。なじみのよいパンツで合わせないで、プリーツスカートのようなフェミニン顔アイテムとマッチングするところが新しい。整った落ち着きよりも、ユーモラスな不ぞろい感が優先される逆転発想のコーディネート。普通ならウエストからアウトするシャツの裾をスーパーロングに仕立てて、スカートの下からはみ出させるような凝った「いたずら」がプレイフルの気分を印象づける。デコレーションを施したマニッシュ帽子、鯨のモチーフをあしらったクラッチバッグなど、小物にもウィットをまぶし込む目配りが着姿を楽しげに華やがせる。

2016年春夏NYコレクション以下も引き続きご覧下さい!

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【画像協力】
MARC JACOBS
MARC JACOBS

Proenza Schouler
Proenza Schouler

RALPH LAUREN COLLECTION
RALPH LAUREN

THOM BROWNE. NEW YORK
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