ガラスが注目されるが、サッシの魅力も知ろう

健康住宅と言えば気密性、断熱性、通気・換気のバランスがよく室内の湿度分布が一定であることです。もちろんシックハウス症候群の対策もとられ、健康に住めるよう工夫されていることです。なかには無垢の床材とけいそう土を使って健康住宅と言って販売している住宅会社もあります。

近年は、断熱性能を高めるために、ガラスに対しての関心は高まってきていますが、サッシは昔からのアルミが主流です。しかしながら、ガラスの性能ばかりでなく、サッシの魅力も知ることでより性能の高い健康住宅を求める事もできるのです。

日本はアルミ、外国は樹脂が多い

日本の住まいは窓のサッシにアルミが多く使われていますが、下記の表をみると他の国は樹脂サッシが多く使われています。日本であまり使われていないのはコストが割高であることと、熱などによって樹脂が変化したり強度が弱いというイメージがあるからでしょうか。
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資料:樹脂サッシ工業会  


熱はサッシから逃げる

二重サッシと、外側がアルミで内側が樹脂の複合サッシ、さらに樹脂サッシは、アルミサッシ(単板ガラス)の熱損失を100%とした場合、35.7%と約1/3におさえることができます。省エネに対しガラスのはたす役割も大きいのですが、樹脂サッシのはたす役割も大きいのです。

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資料:省エネルギー建材普及促進センター  


しかし日本には窓の断熱性能の基準はない

各国の窓の断熱性能を熱貫流率(U値)で比較してみましょう(U値は、小さいほど断熱性能が高くなります)。

下記の値はどれも最低基準であり、これ以下の値にすることが求められていますが、日本はその基準がありません。
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日本の住宅は約6063万戸ありますが、その8割以上はU値が6.5(W/m2・K)というレベルです。これは、これまで単板のガラスとアルミの組合せが多かったからです。

よりレベルの高い健康住宅をめざして

樹脂サッシであればアルミサッシに比べて格段に、結露やカビなどの発生も防いでくれます。割高なコストでも、もっと普及すれば価格も下ってもくるでしょう。仮にコストの問題であれば、結露が発生しやすい北側の窓だけでも樹脂サッシという選択もあります。

日本の住宅は一般に南側に大きな窓を設け、北側は小さな窓が点在します。当たり前ですが日当たりを重視して南側には家族が集まるリビングやダイニングが配置されることが多いです。一方北側はプライバシーの高い浴室やトイレがレイアウトされるため窓は小さくなります。そのため北側の窓だけと考えると導入しやすいでしょう。

また窓は外観のデザインを考える際、どんなふうに組み合わされるかによって印象が大きく変わりますので、とても重要です。人間の顔でいえば、ヘアスタイルは屋根、顔の色艶が外壁、目鼻立ちが窓、といった関係でしょう。さらに、窓ガラスのサッシはお化粧に例えるならアイシャドーとかマスカラです。窓ガラスをくっきりはっきり見せるからです。

省エネを考え、よりレベルの高い健康住宅を求めるのであれば、外観の印象も含めて、ガラスと共にサッシもよく検討してみてはいかがでしょうか。

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北側階段下の窓、結露を考えて樹脂サッシにする。  


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