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宝くじ、ローンやリボ払いを金持ちはどう考える?

「数学」と言うと拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、大人にとっての数学は、方程式を解いたりするようなものではありません。むしろ、世の中にあふれる数字のからくりを見破り、不利な選択を避け、より有利な選択をするために必要なスキルです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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宝くじはどこで買っても一緒? 金持ちは不利な選択を避ける

「数学」と言うと拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、大人にとっての数学は、方程式を解いたりするようなものではありません。むしろ、世の中にあふれる数字のからくりを見破り、不利な選択を避け、より有利な選択をするために必要なスキルです。

たとえば凡人は、どこの宝くじ売り場で買えば当たるのか?という情報を集め、特定の売り場で行列に並びます。しかし実際には、確率は一定になるよう設計された商品なので、どこで買っても同じです。当たりが多い売り場は、それ以上にハズレが多いということなのです。

「リボ払いは毎月一定額の引き落としなので、負担を増やすことがありません」という広告を見て喜ぶ人がいます。しかしカード会社にとっては、そういうお金のインテリジェンスが無い客は、暴利を貪れるおいしいカモです。

「複利効果は効果絶大」という言葉を聞いたことがあると思います。この場合、複利の効果で収入が増えるのは金融機関であり、凡人は年15%の金利がつくことも分からず、逆複利効果が働き、ますますお金を失います。

なぜ金持ちの中にはローンでベンツを買う人がいるのか?というと、自分のお金をオートローン金利の3%より高く運用できるからです。私の会社の顧客で、50億円も現金を持っているにもかかわらず、不動産は全部ローンを組んで買っている人がいます。

彼曰く、「自分のキャッシュを寝かせるなんてもったいない。自分のお金は使わず、他人のカネを使って資産を増やすのが賢いやり方だ。現金は最後の切り札に取っておくものだ」と言います。
 

円高になる度に手数料が安いFX会社の外貨両替サービスで両替

さらに別の友人で、こういう人がいます。香港に旅行したときに、米ドルとユーロの銀行口座の開設をして、一定額を預け入れておきます。そして、その銀行のクレジットカードをつくります。基本的に日本在住なので、消費もほとんど国内なのですが、ドル安になればドルのカードで、ユーロ安になればユーロのカードで買い物をするそうです。

すごい人たちもいるもんだ、と感じると同時に、お金を賢く使うというのは、こういうことなのかもしれないな、と感心します。

ここを読んで、「そんなことは自分にはできない」「自分には関係ない」という人は、思考停止している証拠です。

なぜならこの例は、「こうしろ」とか「この方法がいい」ということではなく、このような発想力に学びがある、という意味だからです。つまり、「では、自分ならどうするか」を考えましょうということです。

私も彼にならい、円高になるたびに、劇的に手数料が安いFX会社の外貨両替サービスを使い、米ドルやシンガポールドルに両替しています。今後もたびたび訪問する予定だからです。

また、税金についての注意点ですが、大学を卒業して自営業として働き、確定申告をしていない人は少なくないようです。確信犯の人もいますが、多くは「知らない」からです。この場合、本来は払いすぎた税金の還付を受けられるはずが、知らないばかりに取られ損になってしまうこともあります。

大人のそろばんとは、「学校では教わらない数学」と言えるかもしれません。

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