お金は生きた使い方をすれば、より価値が上がる

“お金”と“整理”という言葉の組み合わせは、あまり意識したことがないかもしれません。しかし使うお金は、消費、浪費、投資の3つに分けて整理していくという鈴木さんの考え方は、稼ぐ力のある現役世代にとって生きたお金の使い方のヒントがいっぱいです。(インタビュー第3回『整理術で収入アップ!会社のデスク周りの5分片付け』より続きます)

使うお金は、消費、浪費、投資の3つに分けて整理

使うお金は、消費、浪費、投資の3つに分けて整理



――お金の管理をきちんとしようと思うと、どうしても“節約”“貯める”を意識しがちになります。

鈴木真理子さん 節約は大切なことです。しかし、これだけではやはり限界があります。現役世代、特に若い人たちには、ぜひ稼ぐプランも考えて欲しいです。貯めるということには、お金だけでなく自分の中に知識や技術を蓄えることも含まれます。投資するのも金融商品だけでなく、自分の将来へ投資するという考え方もあります。私も再就職講座の受講中にさんざんいわれました。「お金はあとからついて来る」と。生きたお金の使い方をすれば、お金はいずれまた入ってくるんです。

――生きたお金の使い方をするためには、どうすればいいのでしょう

鈴木真理子さん 
ファイナンシャル・プランナーの方が提唱している通り、支出を“消費”(=食費や光熱費、交通費など生活するために必要なお金)、“浪費”(=いわゆるムダ遣い。衝動買いして一度も着なかった洋服などは、ここに含める)、“投資”(=将来リターンが期待できるもの。貯蓄や投資、資格取得のための費用や、セミナーなどの参加費)、の3つに分けます。そして、この3つが消費=70%、浪費=5%、投資=25%の割合になるように整理するのです。

――浪費の5%と投資の25%がカギになりそうですね。

鈴木真理子さん
 家計管理というと消費の内容を細かく見直すことに目が向きがちですが、5%浪費してもいいと考えると気持ちに余裕ができると思いませんか。その反対に投資の25%がすべて貯金というのは少し考えものです。預金残高は増えていきますが、将来への成長残高が増えません。勤続年数を重ねれば給料が増える時代ではありませんから、自分へも投資をしないと収入の伸びしろが少なくなります。自己啓発をしないことで節約をしてはいけません。

お金とはストレスのない付き合い方を考えよう

――お金も「整理する」と考えると、管理しやすくなりそうです。

鈴木真理子さん  浪費はしない方がいいに決まっていますが、厳密に管理するあまりにそれがストレスになっては逆効果です。それよりも大きな枠で整理して使っていく方が、お金を上手に使えるように感じています。

また金額ではなく比率を意識することで、入ってくるお金にも関心を持つようになります。もちろん、仕事はお金のためだけにするわけではありません。しかし結果として入ってくるお金を意識することは、仕事をする上で励みになりますし、ヤル気を高めてくれる効果もあります。

――お金の使い方で気をつけることはありますか?

鈴木真理子さん 
整理とは少し違いますが、お金は信用度に大きくかかわりますから貸し借りについては注意が必要です。500円、1000円といった少額だと、借りた方はうっかり忘れることがありますが、貸した方は絶対に忘れません。場合によっては関係がこじれてしまうケースもあります。お金はできるだけ借りない、借りたら必ず返す、貸したときはあげたと思うことにするのがいいでしょう。

教えてくれたのは……

鈴木真理子(すずきまりこ)さん

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All Aboutビジネス文書ガイド。大学卒業後、大手保険会社に一般事務職として入社。損害調査部、人事部人材開発室などを経て結婚退職。その後、自身のキャリアを改めて真剣に見直し「伝える」「話す」「書く」能力をさらに磨き、インストラクターとしての道を歩むことを決意。2006年株式会社ヴィタミンMを設立、代表取締役就任。多くのセミナーや企業研修で、若者や文書に自信のない、3万人を超えるビジネスパーソンに指導を行う。

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取材・文/鈴木弥生 イラスト/本山浩子