10月スタートのNHK朝ドラ『あさが来た』。大阪を拠点に活躍した女性起業家・広岡浅子氏をモデルに、江戸末期から大正時代までを生き抜き、のちに日本初の女子大(日本女子大学)を設立する白岡あさの生涯が半年に渡って描かれます。

主人公がNHKの連続テレビ小説史上、最もリッチな境遇であることや子役の上手さと可愛らしさ、あさの夫・新次郎を演じる玉木宏さんの少女漫画モードな萌え芝居、あさの姉・はつの夫、白蛇さんこと惣兵衛のツンデレぶり、あさとはつ、それぞれの姑の濃縮された嫁いびり(?)、更には2004年にオンエアされた大河ドラマ『新撰組!』の土方歳三を、山本耕史さんが当時の衣装を着て再び演じるなど、すでに話題沸騰&視聴率も超安定の本作。

今回はあさが嫁いだ大阪の加野屋=白岡家関連の登場人物たちの中から、物語に色合いとパンチを添える舞台出身の”アノ人たち”をご紹介していきましょう!

大番頭と中番頭の名コンビ!
山内圭哉 三宅弘城

あさの嫁入り先、大阪の加野屋は両替屋。これは今でいう銀行の様なもので、大名や武家に金銭を貸し付け、その利子で利益を上げている商家です。

この加野屋で大番頭、中番頭として采配を振るいながら時折お茶目な顔をのぞかせるのが大番頭・雁助役の山内圭哉さんと中番頭・亀助役の三宅弘城さん。お二人とも個性派俳優として映像のみならず、多くの舞台で活躍しているプレイヤー。

山内さんは1971年生まれで今年44歳に。幼少時は児童劇団で活動し、1992年から99年まで中島らも氏主宰の「笑殺軍団・リリパットアーミー」に所属。退団後の2001年からは関西を中心に活動する劇団「Piper」のメンバーになっています。濃い顔立ちとスキンヘッドが特徴で、最近ではドラマ『民王』の公安・新田役として認識している方も多いかもしれません。

三宅さんは1968年生まれの47歳。小劇場界でも体のキレる俳優として有名で、愛称は「三宅マン」。ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏主宰の劇団「ナイロン100℃」では創立メンバーとして多くの公演に出演し、宮藤官九郎氏のバンド「グループ魂」では”石鹸”の名前でドラムを担当しています。

お二人の最も近い舞台での共演は、昨年上演されたナイロン100℃の『社長吸血記』。この作品では山内さんが三宅さんが所属するナイロンの舞台に客演する形となりました。

共演の機会もあり、演劇界の中でも近い位置で活動しているお二人のボケとツッコミが瞬時に入れ替わる呼吸は『あさが来た』の中でも安定感抜群。最近では波瑠さん演じるあさにアップリケを付けて貰って、図柄の猫にデレる山内さんと、あさの破天荒ぶりに振り回されながらも、どこかほんわかしている三宅さんの姿がSNSでも話題に。

さらにお二人はあのドラマでも共演(?)しています。

そのドラマとは?そして女性陣もPick Up!



『あさが来た』雁助役の山内圭哉さんと亀助役の三宅弘城さんが出演していたドラマと言えば……そう、2004年のNHK大河ドラマ『新撰組!』。山内さんは試衛館時代に橋本左内役で、三宅さんは池田屋事件に絡む土佐勤王党の一人、望月亀弥太役で出演していました。

『新撰組!』では登場の年代が違うため、ドラマ内での絡みはありませんでしたが、『あさが来た』第3週目には製作者サイドの粋な遊び心が炸裂! 京都を拠点としていた新撰組が夜中に大阪の加野屋に現れ、400両の用立てを要求。一つの画面の中で山内さん、三宅さん、そして土方役の山本耕史さんの”奇跡の3ショット”が実現したのです。

これからの展開が気になる!
楠見薫 野々すみ花

個性派、ということでは女性陣も負けてはいません。加野屋の奥様・よのに付く女中頭、かのを演じる楠見薫さんは『ごちそうさん』『マッサン』など大阪NHKが製作する朝ドラに数多く出演。2001年まで、関西の劇団「遊気舎」で看板女優を務め、退団後は演劇ユニット「タニマチ金魚」を結成。主に小劇場の舞台で活動している女優さんです。

風吹ジュンさん演じるよのの、どこかすっとぼけた風情の奥様と共に、意地悪とボケの間を行き来するかのの陽性なお芝居、憎めないんですよね。

あさの夫・新次郎が通う三味線のお師匠・美和役の野々すみ花さんは元宝塚歌劇団・宙組トップ娘役。2012年の宝塚歌劇団退団後は井上芳雄さん主演のミュージカル『シェルブールの雨傘』や、石丸幹二さん主演の音楽劇『ライムライト』などで、美しい歌声と華麗なバレエやダンスを披露。『あさが来た』では三味線と唄とをこなしています。

新次郎と美和は三味線の師匠と弟子だけの間柄なのか、それとも……?二人の関係が今後のドラマ展開に影響を与えそうな予感も。

今回は『あさが来た』大阪篇で、個性的なサブキャラを演じる舞台発の俳優さん4人をご紹介しました。前作の『まれ』が、何となく尻すぼみなモードで放送終了を迎えたこともあり、テンポよく進むパワフルな女性の一代記『あさが来た』の清々しさと痛快さが多くの視聴者に朝の元気をもたらしていることは間違いありません。サプライズ出演となった山本耕史さん演じる土方の「待たせたな」「いい女だな」にテンションが上がった女子部の方も多いのでは。

「惚れてしもた。わてと夫婦(めおと)になってくれ」の必殺萌えワードで名実ともに夫婦となったあさと新次郎ですが、明治という時代の足音も聞こえ始め、穏やかな生活が続くはずもなく……。個性的なサブキャラたちの活躍と共に『あさが来た』今後の展開からも目が離せません!

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