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セルフチェック! あなたの生理は「よい生理」?

健康的な女性であれば毎月やってくる「生理」。わずらわしいと思っていしまいますが、少し気をつけてチェックすれば、体や子宮を良い状態に保つためのバロメータにもなるものです。今すぐセルフチェックをして、自分の体と向き合ってみましょう。

藤原 亜季

執筆者:藤原 亜季

ボディケアガイド

<目次>

生理でセルフチェック! 自分の体の状態を知ることができます

生理でセルフチェック!

生理痛がひどいと仕事や日常生活にも支障をきたすこともあります。

生理がくるとおなかや腰が痛くなり、からだもだるくなる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。なかには、仕事や日常生活にも支障をきたすほどひどい生理痛を経験された方も多いかもしれません。

また、生理が始まる1週間ほど前からイライラや頭痛、眠気などのさまざまな深い症状が起こる方もいらっしゃいます。このことを「PMS」といいます。生理が始まるころには治るのですが、ちょっとしたことで気持ちも不安定になりやすい時期なのでうまく付き合っていくことが大切です。

生理は、健康的な女性であれば毎月あるもので、旅行やイベントなどに重なるとちょっとわずらわしい存在かもしれません。しかしこの毎月の生理をきちんと知ることで、自分の体の状態や子宮の状態をチェックすることができます。

 

あなたの生理は順調ですか?

予定日をカレンダーにつけて周期をはかってみましょう。

予定日をカレンダーにつけて周期をはかってみましょう。

生理のはじまった日を1日目として、次の生理前日までの期間を「生理周期」と呼びます。生理周期には個人差がありますが、だいたい25-38日の範囲なら正常といえるでしょう。

このときに、いちばん大切なのは「規則的に」生理がくることです。
生理周期は睡眠不足やストレス、風邪などのちょっとした体調不良の影響を受けやすく不規則になってしまいます。

まずは、カレンダーや手帳などに生理が始まった日をメモをして周期をチェックしてみましょう。生理日予測などができるアプリなどもあるので、利用してみるのもよいでしょう。実際にチェックしてみて、以下のような周期の場合は注意が必要です。

●生理周期が短い
通常の生理周期よりも短く、20日以下の場合や月に2回生理がくる方は「頻発月経」といいます。この場合排卵がある場合とない場合に分類され、排卵がある場合は『ホルモンの乱れ』に、ない場合は『無排卵』が原因とされることが多いようです。

●生理周期が長い
生理周期が39日以上ある長い周期を「稀発月経」といいます。
この場合は卵巣の働きが不十分で、女性ホルモンが正常に分泌されていないことが考えられます。まだまだ更年期には早い年齢で、生理周期の長い状態が続くようであればホルモンバランスや排卵の有無などを病院で検査してもたっらほうがいいでしょう。

●生理周期がバラバラ
生理周期が長かったり、短かったり、安定しないときはホルモンバランスが崩れている可能性があります。

●生理がなかなか来ない
初めての生理から5年以上が経っていて、更年期を迎える年齢でもないのに60日以上生理がこない場合は注意してください。この場合「無月経」といって卵巣の働きがかなり低下している可能性があります。早い段階で病院の検査を受けましょう。
 

「生理の出血量」や「生理の長さ」も大切なバロメータ

ドッとでる経血にドキッとした経験はありませんか?

ドッとでる経血にドキッとした経験はありませんか?

「よい生理」かどうかをチェックするためには、生理の出血量や生理周期も確かめてみましょう。これはとても個人差があるので、あくまでも目安としてとらえてくださいね。

一般的には生理期間は3~7日といわれ、2~3日をピークに出血量は減っていきます。

出血量のチェックは、まず生理用のナプキンをみてみましょう。多い日でも2時間に1回替える程度であればセーフです。こんな症状はありませんか?

●過長月経
生理周期が8日以上続くような状態です。ホルモンバランスの乱れや子宮の病気、ホルモンを出すよう指令を出す器官になんらかのトラブルがある可能性が。

●過短月経
生理が2日以内で終わってしまう状態。女性ホルモンの分泌量が少なく子宮内膜の厚みが薄くなり生理が早く終わってしまう、ということが考えられます。また甲状腺機能異常が原因のことも考えられます。

●過多月経
出血量が多い、レバー状の塊が混じるなどの症状がでる状態。子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮ポリープなどの病気が原因になっていることも考えられます。

●過少月経
出血量が極端に少ない状態。ストレスなどによる卵巣機能の低下などが考えられます。
 

代表的なトラブル「生理痛」

生理のトラブルで代表的なものは「生理痛」です。生理直前から生理期間に感じる痛みを総称する呼び方で、ひどくなると仕事を休まざるを得ないような日常生活に支障がでてしまうケースもあります。
原因は「ホルモン分泌の異常」「生活習慣やストレスによるもの」「子宮の病気」など様々な原因が考えられます。

●こんな症状はお医者さんに相談しましょう!
「歳を重ねるごとに生理痛がだんだんひどくなってきた。」
「痛み止めが手放せず、市販の痛み止めが効かない。」
「貧血になるほど出血量が多い。」
「生理期間以外にも腰や下腹部に痛みがある。」


上記のようなトラブルが起こった場合は、できるだけ早くかかりつけの産婦人科に相談しましょう。
 

「PMS」を正しく知って上手に乗り切ろう!

からだだけでなく、精神面の不安定さもPMSの深刻な問題です。

からだだけでなく、精神面の不安定さもPMSの深刻な問題です。

生理前に起こる心とからだの不調のことをPMS(月経前症候群)と呼びます。PMSの症状は様々ですが、なかでもイライラや気分の落ち込みなどメンタル症状を訴える人が増えています。PMSにはこんな症状があります。

●メンタル面
「イライラ」「気分の落ち込み」「精神的に不安定」「憂鬱」「集中力と判断力の低下」「起きられない」「不眠」「寝付けない」

●からだの症状
「下腹部痛」「胃痛」「眠気」「肌荒れ」「むくみ」「腰痛」「頭痛」「貧血」「甘いものが食べたくなる」「デリケートゾーンのかゆみ」「体重が増える」


心とからだに不調が起こるPMSですが、病気ではなく、ごく自然なこと。
その原因の一つとして考えられるのは、脳内の幸せ物質「セロトニン」の低下です。排卵が起こると、卵胞ホルモンの分泌が減るのでセロトニンが急激に低下します。このときに気分が落ち込みやすくなるのです。セロトニンがきちんと分泌されていると心の安定や落ち着き、心地よさ、満足感を感じることができます。

それに伴って、日常生活でのストレスや疲労、緊張が蓄積されるとPMSの症状が強く出ることがあります。生理前は仕事などをがんばりすぎないようにするなど、自分で上手にコントロールができるととてもよいでしょう。
 

あなたは「よい生理」でしたか?

生理のしくみや、自分の生理についてよく知ることで大きな病気を未然に防ぎ、またPMSや生理痛などのトラブルとうまく付き合うことができると、日々の生活をより豊かにすることができます。

少しだけ、自分のからだと向き合ってみてください。
からだと子宮を整えて、元気で美しい女性になりましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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