ストレッチ/股関節ストレッチ

鼠径部ストレッチは全身に効果あり!リンパを流して美ボディになろう

太ももの付け根の鼠径部は、大きなリンパが集まる大事な部位。ここをストレッチし流れをよくすると、つま先の冷えや足のむくみ、下半身のだるさが改善できます。今回は痩せ体質効果の期待できる鼠径部ストレッチを3つご紹介します。

森 和世

執筆者:森 和世

エクササイズガイド

鼠径部ストレッチの全身効果で痩せ体質に近づく!

鼠径部ストレッチは全身に効果あり!リンパを流して美ボディになろう

体は全部繋がっています! 下半身痩せを目指す時は、お腹の深層筋との関係も考えながら実践すると、全身の筋バランスも取れて美ボディになります。

股関節調整がいかに女性にとって美ヂカラを底上げしてくれるか、は皆さんよくご存知だと思います。股関節を構成する筋力群には、いわゆるボディラインを作る深層筋が多いため、筋力低下や普段の間違った姿勢が原因で便秘や冷え性、生理痛などを引き起こします。体内循環が悪いと、当然肌はくすみ、脂肪も溜め込むことになります。

股関節ケアも確かに大切ですが、今回は身体の中で一番大きなリンパが集まる太ももの付け根の鼠蹊部にフォーカスします。特に座った姿勢が長いと、鼠径部は上半身の重みで押しつぶされてリンパの流れが悪くなり、午後には脚がパンパン、つま先が冷え冷えといった状態になります。鼠蹊部(そけいぶ)が柔軟になると、血液循環にプラスして、リンパの流れがよくなるので、不要な水分や老廃物が流れやすくなります。

鼠径部をほぐすことで全身の流れがよくなることはもちろんですが、股関節、鼠径部のまわりの筋肉もほぐれて骨盤が安定すると、深層部の筋肉が働き正しい姿勢になる=筋肉がたくさん使える=基礎代謝アップ=痩せ体質効果も期待できます。

では、ストレッチをご紹介する前に、実践する際の注意点です。
  • 決して無理をせず、伸ばして気持ちのいい範囲で、じっくりと動作しましょう。
  • 伸ばす時には、息をゆっくりと吐くようにしましょう。
  • 伸ばした際に鋭い痛みを感じる方向はキープ時間を短めにしましょう。
  • 伸ばしている部位に意識を向けるように、自分の体に集中しましょう。
 
<目次>
 

だるい、むくむ、冷えを解消する鼠径部ストレッチ

このストレッチは、鼠径部を伸ばしてリンパの流れをよくし、下半身のだるさを解消します。下半身の血流やリンパの流れが良くなれば、全身の老廃物も流れてデトックス効果もアップするので、美肌効果も期待出来ます。ゆるやかにお腹の深層筋を伸ばす動作で、便秘解消はもちろんですが、裏側の腰の血流もよくなるので腰痛にも効果があります。また、後ろ脚の太もも前側も非常によく伸びるので、太ももの張りや疲れが解消され美脚効果大! ぜひ、寝る前に一日の疲れを解消して、明日の美ヂカラ補給をしてください。
 
両膝を床につけた状態から、右足を大きく右側に一歩出します

むくみや冷えを解消する動作1

1.両膝を床につけた状態から、右足を大きく右側に一歩出します。この時、膝よりもかかとが前に出るくらいを目安にしましょう。両手は右膝に置きます。お腹に力を入れ、背中が丸まりすぎたり、反りすぎたりしないようにお腹に力を入れましょう。また、足元を安定させるために、左右親指で床を押して太腿内側筋肉(内転筋)に力を入れましょう。
 
右かかとで床を踏みしめるように右膝を深く曲げます

むくみや冷えを解消する動作2

2.ゆっくりと息を吐きながら、右かかとで床を踏みしめるように右膝を深く曲げます。左つま先で床を押し、左脚付け根の鼠径部をゆっくり前に押し出しながら伸ばします。この時も胸を前に向け左太腿前側から付け根、お腹を伸ばします。
 
両手を床につけて、右膝を右かかと方向に深く曲げて10呼吸繰り返しましょう

むくみや冷えを解消する動作3

3.さらに両手を床につけて、右膝を右かかと方向に深く曲げて10呼吸繰り返しましょう。元の位置に戻り反対側も同様に動作しましょう。
 
 

むくみ・冷えを解消して上向きヒップになる鼠径部ストレッチ

このストレッチは、床に寝て動作すると気持ちいい~と楽々出来ます。しかしながら、立った途端にバランスが取れない!という人が多いかもしれません。それは、筋力不足や体幹に力を入れてバランスを取る動きに慣れていないからです。

動作のポイントは、一度床で動作して、背骨を伸ばしお腹で腰に引き入れて体幹を使う感覚などを確認してからトライしてみてください。立った時に後ろに床がないので、背骨は伸びているのか?お尻が後ろに出すぎていないか?など確認しながらじっくりポーズに取り組んでみてください。

鼠径部を伸ばし、股関節の可動域を広げることで柔軟性がアップします。また、ポーズをキープするために下半身、深層筋特に体幹の筋力もアップします。特に脚を横に広げる動作で立体的なヒップを作る筋肉=中殿筋を刺激するので、綺麗な上向きヒップに仕上がります。

 
足は腰幅に広げ、お腹に力を入れ顎を軽く引き、背骨を伸ばし姿勢を正しましょう

綺麗な上向きヒップの動作1

1.脚は腰幅に広げ、お腹に力を入れ顎を軽く引き、背骨を伸ばし姿勢を正しましょう。体重を左足に移動させ右足を床から離し、両手で右膝を抱えます。この時に尾てい骨は左かかとに向けるイメージで腰が丸まらないように注意しましょう。顎を軽く引き、肩を下げ、ゆっくりと膝を引き寄せて、右太腿裏、お尻まわりをストレッチします。
(※バランスが取りづらい人は、軸足を軽く曲げて重心を低くし、目線は一点を見つめて集中しましょう!)
 
右手で右膝を掴み、左手は腰に添えます

綺麗な上向きヒップの動作2

2.右手で右膝を掴み、左手は腰に添えます。
 
そのまま右膝を横に開きます

綺麗な上向きヒップの動作3

3.そのまま右膝を横に開きます。この時おへそ、胸が正面に向くように意識し、お腹の力を抜かないようにポーズを5呼吸キープしましょう。ゆっくりと膝を閉じ元に位置に戻り、反対側も同様に動作しましょう。

 

柔軟性をアップして美脚になる!鼠径部ストレッチ

このストレッチは、さらに脚裏を伸ばして柔軟性を高めます。脚裏はとても硬く伸ばしにくいので、タオルを用意して無理のない範囲で動作してください。
膝を曲げれば股関節、鼠径部が緩みます。脚を伸ばす時に股関節、鼠径部が伸びて力が入ります。脚を開く時には、軽く膝を曲げて関節周辺を緩め、脚が開いたらかかとで床や前に蹴り出すようにして、力を入れてポーズをキープしてください。

鼠径部を伸ばし、股関節の可動域を広げることで柔軟性がアップします。さらに脚裏のストレッチ効果により、むくみ解消、冷え解消が期待出来ます。さらに、脚を伸ばすことでバランス力をキープするための下半身、深層筋、特に体幹の筋力がアップします。特に床から浮いている脚を前に蹴り出す動作で、太腿前側や膝周辺のたるんだお肉が引き締まります。
 
足は腰幅に広げ、お腹に力を入れ顎を軽く引き、背骨を伸ばし姿勢を正しましょう

しなやかで弾力ある美脚動作1

1. 脚は腰幅に広げ、お腹に力を入れ顎を軽く引き、背骨を伸ばし姿勢を正しましょう。体重を左足に移動させ右足を床から離し、右手でつま先を掴み、左手は腰に添えます。タオルを使う人は、足裏にタオルを引っ掛けます。
(※バランスが取りづらい人は、軸足を軽く曲げて重心を低くし、目線は一点を見つめて集中しましょう!)
 
そのままゆっくりと右かかとを前に押し出し、脚裏を伸ばします

しなやかで弾力ある美脚動作2

2.そのままゆっくりと右かかとを前に押し出し、脚裏を伸ばします。顎は軽く引き、肩を下げ、尾てい骨は左かかとに向けるイメージで体幹を使い、5呼吸キープしましょう。
 
そのまま右脚の付け根から横に開きます

しなやかで弾力ある美脚動作3

3. そのまま右脚の付け根から横に開きます。この時おへそ、胸が正面に向くように意識し、お腹の力を抜かないようにポーズを5呼吸キープしましょう。ゆっくりと脚を閉じ元に位置に戻り、反対側も同様に動作しましょう。
 

いかがですか?今回のストレッチは、柔軟性と筋力両面を意識できる動きになっています。女性は柔軟性に長けている反面、筋力があまりない人も多いので、両面のバランスを取るように意識してみてください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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