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北京のお土産におすすめのお菓子!日本人に喜ばれる味5選と名店情報

お土産の定番といえばお菓子。茶葉を使った上品な茶菓子、可愛いパンダ菓子、「ポッキー=百奇」といった漢字表記が不思議で可愛い日系菓子など、北京のお土産におすすめのお菓子をピックアップしました。「稲香村」など伝統菓子の名店情報も紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

 

近年ぐっと美味しくなった北京のお菓子はお土産におすすめ

北京「天福茗茶の茶菓子」

「天福茗茶の茶菓子」の売り場

北京「稲香村」

量り売りのお菓子の包装は、昔ながらの素朴さがキュート

友人や職場へのお土産として、「お菓子」を考える人は多いですよね。北京にもお菓子はたくさんあるのですが、日本人が喜ぶ味やクオリティとなると、当たりハズレの差が激しくて、意外と難しいんです。そこでこのページでは、日本人好みのお菓子を5つピックアップしてご紹介します。北京のお土産を予定している人、必見のページです。
 
インデックス
おすすめ5選をご案内する前に、北京の有名菓子店を2軒ご紹介します。味も雰囲気もとっても地元らしいで、北京ならではのお菓子を満喫したい人におすすめです。
 

「稲香村」北京っ子なら誰でも知っている老舗菓子店

北京「稲香村のお菓子」

稲香村の菓子はだいたい1つ3、4元(60円強)。写真の菓子全部で1000円強

北京「稲香村のお菓子」

店員が電子秤で値段をつける様子。欲しい商品を指でさして、数をジェスチャーで伝えれば、大抵理解してくれる

稲香村(ダオシャンツン)は北京で最も有名な伝統菓子屋店です。その歴史はとても長く、長江南域から来た商人達が清朝1895年、北京の前門に南方菓子の店を出したのがはじまりです。その後、内乱の影響で1926年に閉店。それから約60年後の1984年に復活して今に至ります。

稲香村のお菓子は、月餅や起子【金莫】といった伝統的な中華菓子を主体に、バタークリームやドライフルーツを使った中華風洋菓子など種類が豊富。洋菓子系もどこか懐かしい味なのですが、日本人には、やっぱり伝統中華菓子が人気。中華菓子は、烏龍茶やジャスミンティなど、香り高い中国茶と一緒にいただくと、美味しさが更に引き立ちます。
 
北京「稲香村のお菓子」

お菓子の種類は多種多様。数ある中からお気に入りを見つけるのも楽しい

商品はほとんどすべて量り売り。店員に欲しいお菓子と数量を告げると、目の前で袋詰めにしてくれて、電子秤で値段をつけてくれます。そしてその場でお金を払う…… そんな店員とやり取りをしながら買うという中国式ショッピングが楽しめます。購入は一つでも二つでもOKなので、とりあえず、色々試してみて、お気に入りを見つけてください。
 
<DATA>
主な店舗
稲香村前門大柵欄店
住所:西城区大柵欄街18号 大柵欄購物中心1階
■稲香村王府井百貨店
住所:東城区王府井大街255号 王府井百貨B1階 青春館b1楼
■稲香村北京駅店
住所:東城区毛家湾胡同甲13号北京駅1階
営業時間:8:00~19:30
 

「御食園」北京っ子が愛する駄菓子がずらり勢ぞろい

北京「御食園のお菓子」

この分量で20元(約400円)。大黒豆や脆馬蹄(くわい)は甘さ控えめ

北京「御食園のお菓子」

欲しいお菓子を欲しい分だけ手づかみで袋に入れる

御食園(ユーシィーユエン)は2001年創立の北京の伝統菓子店。稲香村が中国全土の伝統菓子を扱うのに対し、こちらは糖葫芦(サンザシ飴)、ドライフルーツ、豆菓子といった”北京の味”に的を絞っているのが特徴。

また、生菓子ではなく、ほとんどすべてパッケージされています。北京独特のお菓子は、こってり甘いものが多く、外国人にとっては馴染みにくい味なので、まずは少量買ってお試ししてみてください。
 
北京「御食園のお菓子」

王府井の御食園は、いつも中国の地方からの観光客で賑わっている

商品はすべて量り売り。「大袋詰め込み放題で100元(約1500円)」といったコースもありますが、そんなに多く食べられるものでもないので、38元(約570円)/500グラムで普通に買うのがベター。商品はほとんど同じ価格なので、気になるお菓子を1個ずつ選ぶのも良いですね。
 
<DATA>
主な店舗
■御食園王府井大街店
住所:東城区王府井大街182号
■御食園前門大柵欄店
住所:西城区大柵欄街18号 大柵欄購物中心
■御食園北京駅店
住所:東城区毛家湾胡同甲13号 北京駅中央検票処
営業時間:10:00~21:00

お待たせしました。続いては、北京のお菓子おすすめ5選です!
 

「天福茗茶の茶菓子」お茶屋さんならではの茶葉を使ったお菓子

北京「天福茗茶の茶菓子」

緑茶瓜仁酥(30元/600円)。茶の香りを楽しめるお菓子がたくさん

北京「天福茗茶の茶菓子」

左から桃の蜜漬け茶香黄桃(20元/約400円)と、意外に美味なトマトの蜜漬け金萱番茄(10元/約200円)

天福茗茶は台湾の有名お茶ブランド・天仁茗茶の創設者である李瑞河氏が中国大陸で展開しているお茶ブランドです。中国で最も有名な中国茶チェーンで、大陸全土で1300店舗以上を有し、北京でも「歩けば天福茗茶」と言われるほど。有名デパートやスーパー、ショッピングエリアでは必ず「天福」の文字を目にします。

茶葉や茶器はもちろんのこと、茶葉を使って作られたお菓子も大人気。緑茶や烏龍茶、ジャスミンティといった中国茶で味付けされたクッキーやケーキは、どれも甘さ控えめで美味です。しかも、ここはお茶の試飲と同じく、お菓子の試食もOKなので、色々試してみて気に入った商品を購入できるのも魅力。ちなみに、おすすめは、クッキータイプの緑茶巧叶酥(35元/約525円)や緑茶酥(25元/約375円)、ケーキタイプの鳳梨酥(40元/約600円)、蜜餞(果実の蜜漬け)タイプの茶香黄桃(20元/約300円)など。お菓子の値段はどれも30元(約450円)前後と手ごろです。

<DATA>
主な店舗
■天福茗茶王府井大街店
住所:東城区王府井大街138号APMB1楼
■天福茗茶前門大柵欄店
住所:西城区大柵欄街18号 大柵欄購物中心
■天福茗茶イトーヨーカドー十里堡店
住所:朝陽区朝陽路乙2号 華堂商場十里堡店地下1階
 

「甘栗」栗の名産地・北京ならではのホクホク感

北京「BHBの甘栗」

BHBの甘栗。子供でも安心して食べられる素朴な味。約10元(約200円)

北京「セブンイレブンの甘栗」

セブンオリジナルブランドの甘栗8.5元(約170円)。手軽に買えるのが魅力

日本では甘栗と言えば「天津甘栗」が有名ですが、実は、天津は栗の産地ではなく、北京こそが本場なのです。その昔、甘栗は天津港から日本へ出荷されていたため、天津甘栗と呼ばれるようになったと言われています。

中国語で「糖炒栗子(タンチャオリーズ)」と言う甘栗は、秋から冬にかけて北京の町のあちこちで量り売りされていますが、味のばらつきがあったり衛生面で不安だったり、日本へのお土産には不向きです。その点、パッケージされたものならば、安心です。特に写真のBHBの甘栗は、「無糖、無着色、防腐剤無し」というハイクオリティ。一粒ずつ殻がむかれていて、そのまま食べられるのも魅力です。大手スーパーやデパートで購入できます。また最近、セブンイレブンでもオリジナルブランドで甘栗の販売をスタート。手軽に買えて便利です。
 

「ドライフルーツ」美肌効果ありと注目度アップの北京銘菓

北京「ドライフルーツのお菓子」

独特な匂いと濃厚な味のドリアン&シュワッとフルーティなドラゴンフルーツ

中国人にとって北京を代表する菓子といえば、ドライフルーツ「北京果脯(ベイジン・グオフー)」。いわゆるしっとりゼリー状の果物の砂糖漬けです。伝統的な北京果脯は、ナツメやサンザシなど北京ならではの果物もあって、一見、お土産にぴったりなのですが、実際は甘すぎて苦手……という人が少なくありません。

その点、最近セブンイレブンの自社ブランドとして販売しているドライフルーツは、サクッと歯ごたえがよく味もさっぱりフルーティで日本人向き。しかも、定番のイチゴチップやリンゴチップのほか、ドラゴンフルーツやドリアンといった日本では珍しいフルーツなど多種多様。値段も約10元(150円)~15元(225円)とお手頃なので、ばらまき用のお土産としても活躍します。
 

「パンダ菓子」中国といえばやっぱりパンダ! キュートさも人気

北京「パンダのお菓子、パンダクッキー」

北京空港の免税店にはパンダなお菓子がずらり。写真左からクッキー78元、チョコ128元、パンダ缶入りチョコ85元

北京「パンダのお菓子、パンダクッキー」

スーパー(カルフール)で売られる数少ないパンダ菓子。イチゴ味とチョコ味のスポンジパイ約20元

日本人だけでなく、多くの外国人に「パンダのお菓子が欲しい」とリクエストされます。しかし、なぜか町中のスーパーやコンビニではめったに販売されてなく、なかなか手に入りません。北京国際空港の免税店では、クッキーやパイといったパンダ菓子が何種類も置いてあります。

空港の免税店なので、どれも一箱100元前後(約1500円)と安くはありませんが、味のクオリティは高く、包装もキレイでお土産にぴったり。免税店にはパンダ菓子はもちろん、お土産向きなお菓子がずらり。ちょっと早めに空港に行って、あれこれ選んでみてください。
 

「日系菓子」見慣れたパッケージなのに漢字表記が喜ばれる

北京「日本ブランドのお菓子」

セブンで購入可能な亀田の柿ピー、明治のガルボチップス。井村屋のカステラ

 
北京お土産・極細プリッツ

中国でも極細プリッツ登場!トムヤムクン味、クミン味、激辛味とスパイシーポッキーも充実!

 
北京「日本ブランドのお菓子」

グリコのポッキーの普及率はピカイチ!目移りするほどのラインナップが魅力

近年、日本ブランドのお菓子が中国にも多数進出しています。明治のチョコレートやグリコのポッキー、不二家のペコちゃんなどはヨーカドーやイオン、セブンイレブンなど日系スーパーやコンビニはもちろん、地元のスーパーでも手に入る普及ぶり! 安全面でも安心で、見た目もかわいい日本のお菓子は地元の若者&キッズを中心に人気を呼んでいます。「ポッキー=百奇」や「ポップキャンディ=棒棒糖」などなど、見慣れたパッケージが中国語で表記されている様子は不思議で可愛らしく、ばらまき用として大活躍すること間違いなし。
 
北京「日本ブランドのお菓子」

ジワジワと人気上昇中の免税店限定販売のグリコ御当地シリーズ

ちなみに空港限定で、グリコのプリッツの中国御当地シリーズが、北京ダック味と上海蟹味、フカヒレスープ味、四川麻辣味という4つの味で、小箱×12箱が約100元(約1500円)で販売されています。


北京のお土産【お菓子編】はここまでです。北京にはお菓子以外にも素敵なお土産がたくさんあります! 「北京のお土産」、「中国のお土産」、「スーパーで買う中国のお土産」で色々紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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