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海外モデルYZF-R3に車検代を払う価値はあるか?

ヤマハのグローバルモデルYZF-R3。国内の車検制度を考慮した250ccバイク YZF-R25をベースにした排気量アップモデルですが、YZF-R3には車検の義務があり、更に400ccクラスのよりも排気量が小さくパワーに劣るため、車検代を払って所有する価値があるかは悩みどころ。そこで一週間試乗して「YZF-R3はアリかナシか?」、インプレッションをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

ヤマハのグローバルモデルYZF-R3とは?

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250ccスポーツバイクが大人気カテゴリになり、ホンダ、スズキ、カワサキが次々に新車を投入する中、最後に刺客を送り込んできたヤマハ。

最後に出してきただけあり、ライバル車輌に勝るとも劣らない魅力的な車輌をリリースしました。それがYZF-R25です。

直列二気筒エンジンを搭載し最大出力は36ps/12000rpm。250ccクラス最高出力エンジンを搭載したYZF-R25は大ヒット車輌となっています。

そんな中、2015年4月20日より、さらにヤマハが送り込んできたのがYZF-R3です。ぱっと見でもYZF-R25との違いは全くわかりません。それもそのはず、この2台の基本的な違いはYZF-R25をベースに排気量をアップしたモデルだからです。

日本では250cc以下の車輌には車検制度が無く維持費の面で250cc以下の車輌は有利なので人気の排気量となっていますが、他の国では関係ないためヤマハインドやヤマハヨーロッパ、ヤマハUSAではYZF-R3のみ販売され、YZF-R25はカタログにラインナップされていません。

YZF-R3はグローバルモデルでYZF-R25は日本国内で販売されるために製造された車輌といえるでしょう。全世界で販売されるヤマハのグローバルモデルを今回も一週間都内の通勤で試乗して、YZF-R25との違いや400ccクラスのバイクとの違いをインプレッションします。

YZF-R25とYZF-R3では見た目の装備はほとんど違わない

yzf-r3フロントビュー

yzf-r3フロントビュー


当たり前ですが、YZF-R25のエンジンを改良して排気量を上げたモデルがYZF-R3なので見た目にはほとんど変更点が見つかりませんでした。車体の横に入っているロゴマークが「R3」なのか「R25」なのかで車体の見分けがつくぐらいです。

車体をよく見ていくとヒールガード部分がYZF-R25は肉抜きされて軽量化されているのに対して、YZF-R3は肉抜きされていない点に気が付きます。

さらによく見てみるとタイヤのパターンも違います。YZF-R25にはIRC製タイヤが装備されており、YZF-R3にはミシュランのタイヤが装備されています。

2つのタイヤの違いはメーカーの違いやタイヤパターンの違いだけでなく、スピードレンジの違いがあります。タイヤのスピードレンジとはタイヤが走行できる最高時速のことを言います。

YZF-R25はSレンジのタイヤで180km/hまで許容できるタイヤなのに対して、YZF-R3のタイヤはHレンジ。210km/hまで許容できるタイヤが装備されています。

排気量が上がりパワーが出たことで高速走行時の安定性を更に上げるべくタイヤを選定したのでしょう。

また装備の面で最も大きな違いはYZF-R3は標準でABS装備なのに対して、YZF-R25はオプション扱いである点です。出力されるパワーが上がったため、安全のための制御をしっかりと取り入れている点は好印象です。

見た目や装備の違いは前述したとおりABS、ロゴマーク、ヒールガード、タイヤの4点になりますが、広報資料を確認するとECUやスロットルボディ、エアクリーナー、マフラーも変更されているようです。

排気量がアップしたことで細部の装備も変更されているYZF-R3。では、次のページで実際に街中で走行してYZF-R25との違いをインプレッションします。

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