株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

今のうちに買っておきたい11月優待銘柄

株主優待が人気な企業は、権利確定日に向けて優待目的の買いが入りやすくなります。早いうちに株主優待銘柄に注目することで、値上がり益が期待できるでしょう。今回は、今のうちに買っておきたい11月優待銘柄をご紹介します。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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11月にオススメの株主優待銘柄

11月は優待権利が確定する銘柄が「37銘柄」と1年の中でも比較的少ない月です。その分、11月優待銘柄は、優待狙いの投資家の買いが増え、権利確定日にかけて株価が上昇しやすくなります。是非、今のうちから11月優待銘柄を探してみてはいかがでしょうか。今回は、私が選んだ今のうちに買っておきたい11月優待銘柄をご紹介します。

11月オススメ優待銘柄その1「カブドットコム証券<8703>」

【業務内容】三菱UFJフィナンシャル・グループ系列のインターネット専業証券会社です。
【単元株数】100株
【最低購入金額】3万8900円(2015年9月10日時点)
【権利確定月】随時
【配当利回り】3.86%(2015年9月10日時点)
【優待内容】自社証券口座に預託している自社株式の保有期間((1)6ヵ月まで(2)7-12ヵ月(3)13-18ヵ月(4)19-24ヵ月(5)25ヵ月以上)に応じて現物株式取引の委託手数料を割引します。

【100株以上】0.5%~1.5%
【400株以上】1.0%~3.0%
【2,001株以上】1.5%~4.5%
【4,001株以上】2.0%~6.0%
【8,001株以上】2.5%~7.5%
【12,001株以上】3.0%~9.0%
【16,001株以上】3.5%~10.5%
【20,001株以上】4.0%~12.0%
【40,001株以上】5.0%~15.0%

同社の優待は現物株式取引の委託手数料割引です。保有株数と保有期間に応じて割引率が拡大し、最大で15%割り引かれます。また、株主名簿等への記載を待たずに翌月から即座に株主優待を享受でき、同社株主優待制度は申込みしなくても証券口座に預けるだけで自動的に適用されるという特徴もあります。投資家にとっては魅力的な優待内容であるため、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向があると言えるでしょう。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を、9月末に購入し、11月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。

■検証結果■
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 70.00 %
勝ち数: 7 回
負け数: 3 回
引き分け数: 0 回

平均損益(円): 10,756 円  平均損益(率): 5.38 %
平均利益(円): 26,661 円  平均利益(率): 13.33 %
平均損失(円): -26,357 円  平均損失(率): -13.18 %

合計損益(円): 107,555 円  合計損益(率): 53.78 %
合計利益(円): 186,626 円  合計利益(率): 93.31 %
合計損失(円): -79,071 円  合計損失(率): -39.54 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 2.360
平均保持日数: 47.20 日

検証結果を見てみると、勝率は70%、1トレードあたりの平均損益は5.38%です。勝率が高く、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄と言えるでしょう。権利確定日の前に、早めに優待銘柄に注目することで、高値掴みして損失を被るリスクを抑えられると期待できます。

11月オススメ優待銘柄その2「壱番屋<7630>」

【業務内容】カレー専門店チェーンを営んでいます。FC方式で日本各地に店舗を持ち、米国、台湾、中国などにも出店しています。
【単元株数】100株
【最低購入金額】52万7000円(2015年9月10日時点)
【権利確定月】5月、11月
【配当利回り】1.99%(2015年9月10日時点)
【優待内容】飲食優待券

【100株以上500株未満】1,500円相当(500円×3枚)の優待券
【500株以上1,000株未満】5,000円相当(500円×10枚)の優待券
【1,000株以上】10,000円相当(500円×20枚)の優待券

同社の優待は年2回の「ご飲食優待券」です。これに加え、100店舗増えるごとに「ご飲食優待券」が追加贈呈されます。店内での飲食はもちろん、持ち帰り弁当、宅配弁当、店内商品にも使用できます。店舗に行く時間がない場合は、レトルトカレーやギフトセットといった同社指定の商品の配送に使うことも可能です。使い勝手が良く魅力的な優待内容であるため、権利確定日直前は個人投資家の人気な銘柄として買いが入りやすいと期待できるでしょう。

では、同社株を、今のうちに購入した場合どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は、同社株を、9月末に購入し、11月権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに、売買をすると、株主優待は取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。

■検証結果■
システムトレードの達人

システムトレードの達人

勝率: 76.92 %
勝ち数: 10回
負け数: 3 回
引き分け数: 2 回

平均損益(円): 6,627 円  平均損益(率): 3.31 %
平均利益(円): 10,160 円  平均利益(率): 5.08 %
平均損失(円): -734 円  平均損失(率): -0.37 %

合計損益(円): 99,400 円  合計損益(率): 49.70 %
合計利益(円): 101,603 円  合計利益(率): 50.80 %
合計損失(円): -2,203 円  合計損失(率): -1.10 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 46.120
平均保持日数: 47.20 日

検証結果を見てみると、勝率は76.92%、1トレードあたりの平均損益は3.31%です。勝率も高く、平均損益もプラスとなっていることから、良好な成績と言えるでしょう。優待権利確定日から約2カ月前の早めに注目しておくことで、高値掴みして損失を被るリスクが抑えられると考えられます。

注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて株価は上昇していく傾向があります。権利確定日直前にあわてて購入し、高値掴みで不用意な損失を被ることのないように気を付けましょう。11月は、優待の権利が確定する銘柄が「37銘柄」と、1年の中でも優待銘柄数が少ない月です。その分、優待狙いの投資家の買いが他の月と比較して特定の銘柄に集中しやすく、権利確定日前の株価が上昇する傾向がありますので、注目しておくべきでしょう。

株の売買を行なうに際して、今回のように簡単な検証を行うことで、これから行おうとしている投資が、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握することができます。検証を行ってから投資すればきっと安心感が違うことでしょう。みなさんも投資する際には一度検証してくださいね。


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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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