「冷蔵庫」は万能食品庫?

万能食品庫と化している「冷蔵庫」

万能食品庫と化している「冷蔵庫」

住まい方や暮らしの価値観は移り変わり、かつて家の端っこ、冷たく暗い所におかれていた「台所」は今、リビングのように明るく居心地の良い「キッチン」であることが当たり前になっています。

しかしその反面、冷蔵するまでもない食物(根菜などの野菜や、調味料や、お米など)を保管していた「冷暗所」という場は、住まいから消えつつあります。そして今「冷蔵庫」は、もはや「なんでもBOX」、万能食品庫と化しています。

加えて共働きの増加や増税などの影響で「まとめ買い」ニーズが高まっており、ますます家庭用冷蔵庫の大型化が進んでいる今日このごろ。そのうち、けっして小さくない体積を占める「野菜室」が、今回の主題です。

「野菜室」は細菌天国?

常温保存では心配なものも、とりあえず野菜室に詰め込めば安心?

常温保存では心配なものも、とりあえず野菜室に詰め込めば安心?

「野菜室」は名前のとおり、一般的には収穫・購入した野菜類を一時保管するための空間です。しかし近年の高気温・高室温下では、「常温保存が当たり前」と言われている根菜をはじめとした「常温保存ではちょっと心配」と思われるあらゆる食品が「野菜室」に詰め込まれがち。「実はわが家もそうだ」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな便利な「野菜室」に警鐘が……。兵庫県立生活科学研究所が行った家庭用冷蔵庫の検査(※1)で明らかになったのは、冷蔵庫の中でもっとも汚染されているのはなんとこの「野菜室」であること、またその掃除の仕方によっては、清掃後の方が汚染度が増してしまうという衝撃的な事実でした。

※1 兵庫県立生活科学研究所 「家庭用電気冷凍冷蔵庫の細菌汚染状況に関する試験研究」(2008年3月18日)

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「ふきんで水拭き」は菌が増える!?