貯蓄/1000万円貯めている人の習慣

1000万円以上貯蓄がある人は、0円の人に比べコレが2倍!

貯蓄が1000万円以上ある人と、貯蓄が0円という人とでは、生活習慣にさまざまな違いがありますが、その一つに「生活設計を立てている」という点があることをご存じでしょうか。今回は「2人以上の世帯」についてのデータをもとに、1000万円以上貯めている人の思考を探ります。【2021年9月更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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「生活設計」への考え方、あなたの場合は?

以前の記事『貯蓄アップのコツは「生活設計」にある!』では、「生活設計を立てている」と答えた人ほど、貯蓄額が多い傾向にあるとお伝えしました。

今回は、貯蓄が1000万円以上ある人と、貯蓄が少ない人のデータを比較してみました。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(2020年)の「生活設計策定の有無」から読み解きます。ぜひ、ご自分の場合と比べながらご覧ください。

※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。一部、ガイドがデータを再集計して算出しています。
 
まずは「生活設計を立ててみる」ことも、貯蓄を増やす近道!

まずは「生活設計を立ててみる」ことも、貯蓄を増やす近道!

 

「生活設計を立てている」割合に大きな差が!

「あなたは、生活設計を立てていますか」と聞かれたら、以下Aタイプ、Bタイプ、Cタイプのどの回答になるでしょうか。
  • 「生活設計を立てている」……Aタイプ
  • 「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである」……Bタイプ
  • 「現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない」……Cタイプ
では、貯蓄0円の人、貯蓄1000万円以上の人、中間くらいの貯蓄300万~400万円の人の回答の割合を見てみましょう。
  • 貯蓄0円……Aタイプ29.7% Bタイプ36.7% Cタイプ31.5% 
  • 貯蓄300万~400万円未満……Aタイプ38.4% Bタイプ40.7% Cタイプ18.6%
  • 貯蓄1000万円以上……Aタイプ54.6% Bタイプ27.1% Cタイプ16.9%
貯蓄0円の人のうち、「生活設計を立てている」というAタイプは3割近くで、「生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない」というCタイプは3割もいます。ところが、貯蓄300万~400万円未満の人では、Aタイプが4割近くに増え、Cタイプが2割未満に減ります。

では、貯蓄1000万円以上の人はどうでしょうか。Aタイプが半数以上と、いっきに増えます。貯蓄0円の人(29.7%)に比べると、大きな差です。「生活設計を立てている」ということと、貯蓄額との関係性が高いことが、なんとなくわかりますね。
 

「今後は生活設計を立てるつもり」というBタイプにも注目!

次に、「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである」というBタイプの割合を見てみましょう。「貯蓄0円の人」は、このBタイプが4割近くですが、「貯蓄1000万円以上の人」では、3割未満と少なくなっています。

とはいえ、「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである」というBタイプの人は要注意! 「~するつもり」と思っていても、ずるずる先のばしになって、結局着手しないままという経験はないでしょうか。

「明日からダイエットをする“つもり”」と言っていたのに、翌日も同じことを言っているパターンに似ていますよね。Bタイプの人は、少しでも早く生活設計を立て始め、ぜひAタイプを目指しましょう。
 

貯蓄が1000万円以上あっても、生活設計を立てることは大切

貯蓄1000万円以上の人は、他の貯蓄額の人に比べるとAタイプが多めですが、一方で、Bタイプ+Cタイプを合わせると4割超。つまり、貯蓄1000万円以上でも、半数近くの人が「現在は生活設計を立てていない」ことがわかります。

貯蓄が1000万円以上と多く、余裕があるので「生活設計については必要がない」と考えているのかもしれません。今はよいとしても、10年後、20年後になると状況が変わるかもしれませんので、貯蓄に余裕があるという人も、ぜひ一度生活設計を立ててみてはいかがでしょうか。

以上、「生活設計」についての考え方を、貯蓄1000万円以上の人、貯蓄300万~400万円の人、貯蓄0円の人で比較してみました。Bタイプ、Cタイプの人は、「生活設計を立ててみる」ことに少し関心がわいたかもしれません。

以前の記事『貯蓄アップのコツは「生活設計」にある!』でも紹介しましたが、生活設計をざっくり立てるために、1)人生における「お金の使い時」を考え、2)「貯め時」にガッチリ貯めて「お金の使い時」に備える、という2つのステップにぜひ取り組んでみてください。


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