ダイエット中でも、お米を食べていいんです!

ご飯

日本人なら、炊き立てご飯には目が無いはず! 提供:iStock

ダイエットの大敵とされがちな炭水化物の代表格「お米」。実は最近、「ご飯を食べてダイエット」という、一見マユツバ情報かと思われてしまいそうな方法が、巷で注目を集めています。

前回の記事では、糖質と脂質を同時に摂取すると脂肪の合成を高めるので、ダイエット中の人には糖質を控える様にオススメしました。

けれど、さらに細かくその糖質の種類や加工方法、そして摂取のタイミングなどを調べていき、身体にとって糖質がどの様に働いているのかを紐解き理解する事で、むやみに糖質を我慢しなくても、ダイエットを成功させる事が可能という事がわかったのです!

ボディビルダーがご飯を食べながら減量に成功したのは何故?

ダイエット,ボディビル

減量前:73kg→減量後:66kg

筋肉美を競うボディビルの世界では、コンテスト前の減量の際、炭水化物を一切カットする方法が一般的です。

しかし、全国でも有名なパーソナルトレーナーであり、ボディビル選手でもある高津 論さんは、『ご飯を1日2合食べながら減量に成功してコンテスト入賞した』とのことで、詳しく話しを聞いてきました。

高津さんは4ヶ月で体重を73kgから66kgまで7kg落とし、ボディビルコンテストでも見事に入賞を果たしました。今まではもちろん、減量期は炭水化物を一切カットする方法を採用していたそうですが、今回のお米を食べながらの減量方法はそれよりも楽だったそう。

高津さんはどうして、ご飯を1日2合食べ続けても減量に成功したのでしょうか?

次のページでは、「ダイエット成功の秘密」を紹介します。


【お米を1日2合食べながら、ダイエットに成功したのは何故?】
理由1 腸内環境を整え、消化活動をよくする

腸内環境とダイエットの関係

腸内環境とダイエットの関係

ボディビルダーをはじめ、「低炭水化物&高たんぱく質」の減量メニューとなると、どうしても肉中心の食生活になります。そうなると必ず起こる現象が、腸内環境の悪化です。

便秘や下痢をおこす事も多く、体調を崩すとトレーニングの質も落ち、結果的に筋肉のサイズダウンを招くという悪循環につながります。

高津さんは、肉などの高タンパク質なおかずに加えて、食物繊維も豊富な雑穀米をプラスしたご飯をしっかり食べたおかげで、腸内環境が整い体調が良かったとの事でした。

腸内環境を整えるという意味では、食物繊維の他にも植物性の乳酸菌である漬物や納豆や味噌なども有効で、ご飯とおかずにこれらを追加する事はダイエット中は特に重要と言えます。

さらに腸内環境は体臭にも影響を及ぼすので、腸内環境を整える事はミドル世代の男性にとっては、気になる臭い対策にもつながります。


理由2 加工度の低さも重視する

ダイエット,お米

出来るだけ加工度の低い玄米がオススメ

食品を選ぶポイントの一つに、「加工度」というものがあります。加工されるプロセスが多い程、自然の形から遠くなり、身体への負担が増すという考え方です。

例えば、パンが良い例で、小麦という状態から小麦粉に加工され、小麦粉から色々な添加物を加えてパン生地に加工され、最後に焼いてようやく完成されます。
その間に、本来小麦が持っている食物繊維や栄養素は削ぎ落とされ、ショートニングなど身体に悪影響を及ぼす添加物が加えられます。

加工されればされる程、人間の消化器官にとっては不自然なものとなり、正常な胃腸の働きを失ってしまいます。

特に柔らかく加工された麺類などは要注意で、咀嚼率がかなり下がり、満腹中枢に刺激が入らず食べ過ぎの原因につながることも。

一方、粒の状態が維持されているご飯は加工度が低く、消化のプロセスが自然であり、栄養価も高く維持されているので、正常な胃腸の働きを維持したままダイエットを行う事が出来ます。特に、白米よりも玄米がオススメです。


理由3 食べるタイミングをコントロールする

美味しくごはんを食べよう!

美味しくごはんを食べよう!

「ご飯なら、いくらでも食べても太らない」という訳ではありません。食べ過ぎると当然脂肪に変わってしまいますから、食べる量は気をつけなければなりません。気になるその量ですが、男性は2合、女性は1合半くらいを目安にしましょう。

そして食べる時間帯は、出来れば活動している昼間に食べる事がベストで、運動や筋トレをしている人は、運動前後に分けて食べると効果的です。

その理由は、糖質は主に筋肉の活動中に使われるので、たくさん筋肉が使われる時間帯の血糖値を上げ、効率良くエネルギー消費をするため。
筋トレなど激しい運動をする際にも、ご飯を食べる事で集中力が高まり、パフォーマンスが向上します。

食べるタイミングとして一番タブーなのは夜寝る前で、食事後はリラックスする時間なので、筋活動が少なく糖質を摂るメリットが活かせないどころか、逆に脂肪として合成されるリスクが高まってしまうからです。

まとめると……
「適切量の加工度の低いお米を、腸内環境を整えながら、昼間や運動前後に食べる」を実践すれば、お米を美味しく食べながらのダイエットも可能という事!

次ページでは「日本人の力の源であるお米のパワー」について紹介します。


歴史的に証明された「お米のチカラ」

飛脚

江戸時代の飛脚は江戸~京都を60時間で駆け抜けた

お米の持つパワーが、ドイツの栄養学者を驚かせた話について紹介します。

江戸時代の飛脚は、江戸~京都(約400km)の距離を、重い荷物を持ちながら60時間以内で届ける様に義務付けられていたそうです。

そんな飛脚の栄養の源は、一日二回玄米の乾飯(ほしいい)と漬物程度だったそうで、普段の食事も麦入り玄米ご飯、漬物、いわしの塩焼き、味噌汁、たまに豆腐や納豆程度と、現代の食生活と比べてもかなりの粗食でした。

ドイツの栄養学者による実験で、欧米型の肉中心の食事に変えてみたところ、すぐにバテてしまい、いつもの様に走れなかったという有名な逸話があります。
それほど、当時の玄米中心の食生活は、日本人の活力ある生活を支えていたわけです。

そんなパワーが秘められているお米は、ダイエット中だからとむやみに敬遠するのはやめましょう。バランスの良い食生活の中心として今一度見直し、賢く、そして無理せずダイエットを成功させていきたいですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。