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二世帯住宅で暮らす/二世帯同居の実態データ・アンケート

経験者の98%がメリットを感じる二世帯住宅での介護

今は元気でも、いつかは訪れる親の老後。では、親の介護が必要になったら、どうなるのでしょうか? 今回は、30年間二世帯住宅に住んでいる子世帯がどのように親の介護をしていたか、二世帯同居での介護をどう評価しているか、その結果をお伝えします。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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介護を経験した子世帯の98%は二世帯同居メリットを実感

今回も、前回の記事に続き、「二世帯住宅研究所」が行った『30年暮らした家族による二世帯住宅の評価と住まい継承の実態』の調査をもとに解説していきます。

まず、前回の記事で紹介したように、子世帯の二世帯住宅に対する満足度は91%と非常に高いものでした。さらに同調査の中には、多くの子世帯が「親世帯の介護に際して、二世帯住宅のメリットは大きかった」と答えているのです。なお、ここで言う介護とは、食事や洗濯をするなど親世帯の生活サポートも含め、お話していきます。

親世帯が逝去している子世帯の介護経験者割合とその中に占める介護時二世帯同居評価者割合

介護経験者のうち、二世帯同居にメリットを感じているのは98%と非常に高い割合になりました


では、介護を経験した子世帯はどんなメリットを感じていたのでしょうか?
二世帯住宅のメリットとして8割以上の方が「様子や気配が分かる」「すぐに親世帯に行ける」を挙げられました。
この結果から、「二世帯住宅」で日常の生活は別々でありながらも、二世帯同居ならではの”距離“と”気配“が、介護時に有効であることが分かりました。

介護にあたって二世帯住宅でよかったこと

二世帯住宅でよかったこととして、8割以上の方が「距離の近さ」に関連したことを挙げています。すぐ親世帯に行けることと、気配が分かる安心感のメリットが大きいのが二世帯住宅だといえそうです


外部サービスの活用で、子世帯の負担を軽減

ただ、親と同居することで、「将来、親の介護を一手に背負わないといけないのではないか」と心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか? では、二世帯同居での介護はどのように行われているのでしょうか。またそれは子世帯がすべて行っているのでしょうか?

介護保険制度が2000年に施行されてから、デイサービスセンターに出掛けて入浴したり、専門のヘルパーさんに自宅に来てもらうなどの費用が介護保険で賄われるようになり、介護サービスを利用しやすくなりました。なお、介護保険制度では、介護が必要な度合に応じて要介護度が決まり、その要介護度別に支給限度額が決まるため、利用者はその範囲内で受けられる介護サービスを選択して利用することとなります。そして、調査結果を見ると、介護を経験した子世帯も、介護保険制度を利用して、外部のサービスを活用していました。

介護時に利用した介護保険サービス

「介護用品のレンタル」のほか、「デイサービス」や「訪問介護」を利用している世帯が半数を超えます


つまり現在では、介護保険制度の整備によって、多くの二世帯住宅では、子世帯のみが介護を担うのではなく、親が受けている要介護認定の範囲内で「どの介護サービスを利用するか」を選択しているのです。つまり、介護保険を使うことを前提に、外部のサービスを上手に活用しているともいえるのです。

ところが、外部のサービスを利用するには、利用しやすい二世帯住宅と、利用しにくい二世帯住宅があるようです。そのことは、調査結果にも如実に現れています。

次ページでは、外部のサービスのうち、訪問介護を受け入れやすい二世帯住宅について、調査の内容を掘り下げて紹介します。
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