韓国には芦田愛菜ちゃんや、鈴木福くんクラスの名子役がたくさんいます。実はあのグンちゃんこと、チャン・グンソクも子役出身。そこで今回は、韓国の子役事情に迫ります。


日本よりも多い子役の需要

2本に1本の割合で子役が出てくるほど、子役の需要が高い韓国ドラマ。その理由は大きく2つあります。まずは、全50~全150話程度の長編ドラマが非常に多いこと。長編ドラマでは、物語を主人公の幼少時代から描くことが多く、序盤をけん引する子役の演技力がドラマの視聴率を左右する重要なカギになります。物語の1/3くらいを子役時代が占めることもあるため、演技力に長けた子役は有名になるわけです。

もうひとつは、核家族が中心の日本に比べて大家族が多く、家族の絆を大切にするお国柄の韓国では、日本よりもホームドラマの数が圧倒的に多いことです。

地上波3局がそろって夜7時~8時台に30分ものの帯ドラマをオンエアしており、さらに週末夜にも1時間もののホームドラマ枠があるのが定番。その大半が、お年寄りから子供までの3~4世代が同居する大家族もの。当然、子役の需要も高くなります。ホームドラマでは、騒動の絶えない大家族の中で子役がマスコット的な存在を担うため、愛らしい子役が活躍しています。

では、人気子役はどのように育成されるのでしょうか? 日本では、1950年代前後から劇団若草や劇団ひまわりなどの老舗の劇団兼芸能事務所で子役が育成され、多くの有名子役を輩出していますが、韓国では日本より歴史が浅く、1987年に創立された「MTM」という芸能アカデミーが“韓国版劇団ひまわり”と呼ばれ、ソン・ヘギョ、ユ・スンホといった有名子役を多数輩出しました。

2005年あたりからは、子役需要の高まりゆえに、子役専門の育成学院やマネジメント会社が多数設立され、出演料や処遇の面でも子役の市場を広げていったそうです。