上海の住宅地にあるショップで、景徳鎮の最新の器を手に入れる

器スペース

個性豊かな美しい陶磁器が揃います。場所がややわかりにくく、買い付けなどで休むこともあるので、訪れる際はなるべく事前に電話を。定休日や営業時間外でも予約をすれば開けてくれることがあります。


景徳鎮は中国を代表する陶磁器の産地として広く知られています。上海にも専門店がいくつもありますが、現在作られているものの中から景徳鎮らしい一品を探すのは結構大変。極端に高級だったり、安価でも質のよくない量産品だったり、あるいはアートのようなモダンすぎるデザインだったりすることが多いのです。

庭

お店は器の展示スペースと畳の部屋、庭から成り、自然と調和した暮らしを提案。静かで落ち着いた雰囲気です。

しかし、ここ最近状況が少し変わってきたようです。
それを実感できるのが2015年にオープンしたショップ「常楽 CHINALE」。ここには景徳鎮で作られた陶磁器を中心に、中国の若手作家による作品が揃っています。中国茶を楽しめるスペースも併設しています。

場所は市内中心エリア。長楽路沿いに入口を構える住宅地の奥にあります。番地どおりに進んでいくと古びた黒い扉があるので、閉まっている場合はノックしてみてください。奥にある建物がそのショップです。

オーナーは金融やメディアの仕事をしていたアレックス・ルオさんと、建築家の甘泉(カン・チュワン)さん。ショップは古い住宅の1階部分を甘さんが自らリノベーション。畳を敷いた和室のような部屋や小さな庭もあります。日当たりがよく、自然と調和した気持ちのいい空間は、お茶を飲んだり、ゆっくり器を眺めるのにぴったりです。



現代の暮らしに合う、若手作家による日常の器

器

和食器のようなデザインの器もあります。中華にも和食にも合いそう。自分のためのお土産にいかがですか?


器類はオーナーが自分たちの感性にかなうものをセレクトしています。
「僕自身、景徳鎮には時代後れのイメージがあったのですが、あるとき友人の案内で現地に行ってみたら全然違ったんです。若い作家が何人も活動していて、クリエイティブでいい器を作っている。そして、彼らが今の景徳鎮に大きな変化を起こしています。彼らの作品をもっと広く世に出していきたいと思ったんです」と、アレックスさん。

中国茶

中国茶を楽しむこともできます。予約制で個室の貸し切りも計画中だそう。

常楽では10~20人の作家の作品を扱っていますが、作家はほぼすべて1985~88年生まれという若さ。アレックスさんによれば、この年代の作家たちは中国の伝統を尊重しつつ、海外の技術を学んだ経験のある人も多いのだとか。イマジネーション豊かな洗練されたデザインと、実用の美を兼ね備えていることが特徴だそうです。

価格の目安は小さな茶杯(湯のみ)が60元~、お碗が180元前後、お皿が160~360元といったところです。そのほか急須や花器、アクセサリーなども取り揃えています。どれも作家によるハンドメイドです。

今、上海の若い人の間では「豊かなライフスタイル」に関心が集まっています。日本やヨーロッパの器が人気ですが、中国本来のいい器を作る人、それを見つける人、そして買う人も少しずつ増えてきています。
ここの器はモダンすぎず、レトロでもなく、現代の暮らしにしっくり合う等身大のものが中心。今まさに変化しているという、景徳鎮の最新の器が手に入る一軒なのです。


器2

景徳鎮の新しい時代を感じさせる陶磁器に出会えます。器によってはすぐに完売してしまうものも。

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■常楽 CHINALE
住所:静安区長楽路774弄 22号101
TEL:152-0171-4520 ※なるべく事前に連絡を。英語でも対応可能
営業時間:11:00~18:00 日曜、月曜休 
アクセス:地下鉄1、7号線「常熟路」駅より 徒歩7分 

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