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「運命の人と出会ったらビビッとくる」はウソ?

「運命の人」というと、どんな恋を思い浮かべますか? 「運命の人」についての6つの通説・俗説について、私がちょっと疑問に感じることを挙げて解説します。「運命の人と出会ったらビビッとくる」は本当なのでしょうか。

執筆者:藤嶋 ひじり

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運命の人にはビビッとくる?

運命の人にはビビッとくる?

「運命の恋人」とは、心の繋がりを強く感じるでしょう

「運命の人」「運命の恋人」にまつわる「ちょっと違うかもしれない」と筆者が思う6つの説について、お話ししたいと思います。
 

運命の人と出会うと一瞬でビビビッと感じる?

これは違うかもしれません。ただ、そうである場合も否めないと思います。筆者の場合、一目惚れのようなビビビッはありませんでした。ただ、初対面から「なんとなく親しみやすい」とか「どこかで出会った気がする」ということはあると思います。
 

運命の人とは一生添い遂げる?

これは「そうとは限らない」と思います。恋愛だけじゃなく「人間関係」すべてに言えることだと思いますが、どんな関係も「互いに何かを学ぶ必要があるから出会う」もしくは「サポートし合うために出会う」ということを大前提として、筆者は考えています。

ゆえに、学び合うことが無くなったので別れる……というパターンもあるはずです。
 

運命の人はひとりだけ?

すでに何度かお伝えしているように、私は、運命の人はひとりとは限らないと思っています。ひとりだけの人もいれば、数人いる人もいるでしょう。

それは、それぞれの人生において、それが必要だからなのだと思います。「ひとりだけ」と決めつけてしまうと、そこに執着が生まれてしまいます。愛情が執着に変わるとき、あまり良いことが起こらない気がします。経験と相談のなかから感じたことです。

愛情があっても必要がなくなれば別れることもあるでしょうし、愛情がなくなっても最期まで見届けるために別れないということもあるでしょう。
 

運命の人は「救い出してくれる」?

「運命の人」とはずっとラブラブ。確かにそうではありますが、まったく喧嘩をしないわけではありません

「運命の人」とはずっとラブラブ。確かにそうではありますが、まったく喧嘩をしないわけではありません

これも違うと思います。「運命の人」=「白馬の王子様」ではありません。二人で支え合い、励まし合い、ときには別々に歩いたり、どちらかが背負わなければならないこともあるでしょう。

「このしんどい状況から誰か私を救い出して!」と思っている人のところには素敵な恋はやってきません。「得したい」と思っている人のところには、「騙してやろう」という人がやってくることが多いものですよね。

筆者自身、一番辛い時期には、いつも必ずひとりでした。そして、ひとりで乗り越えた後に、なぜかいい出会いが待っていました。

「運命の人」=助けてくれる人、ではなく
「運命の人」=がんばった人へのご褒美、……ではないでしょうか。
 

運命の人とは何もかもわかり合える?

これも違うと思います。言葉にしないといけないこともあれば、わかり合えず喧嘩することもあるでしょう。ただ、「黙っていても伝わってしまう」ということは、普通の恋人よりも多いと思います。そして、ごまかしがききません。

女は演技も上手ですし、多少のことは演じたり口で上手にごまかせたりすると思います。でも、運命の人相手だと、そういった「ずるさ」については効力が弱い気がします。自分の弱さ、汚さを、逆に強く感じるできごとが起きるかもしれません。それぐらい、自分と向き合う覚悟はできていますか?
 

運命の人と出会うと苦労しない?

年老いてなお手をつないで仲よしのカップル、憧れますよね

年老いてなお手をつないで仲よしのカップル、憧れますよね

これも、人生で何を学ぶかによるのではないかと想像します。

たったひとりの運命の人と出会って穏やかで平穏な夫婦になって一生添い遂げるというカップルがいますよね。セックスすら必要のない関係である場合もあるようです。

そんなカップルは、「すでに何度も輪廻転生しており、最後にそういう静かな人生を送る」という説もあれば、「何度も輪廻転生するなかで、少し休憩のような時期があり、そのときに穏やかなパートナーとの人生を送る」という説もあるのだそうです。スピリチュアル系の雑誌の取材でそんなことを聞いたことがあります。

筆者には真偽のほどはわかりません。自分が面白いと感じる説を信じればいいのではないでしょうか。

物語のエンディングによくある「二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」に憧れているのなら、それをどう解釈するか……いろいろな方法があるはずです。「二人は一切喧嘩もしなかった」「二人は何をしてもうまくいった」という意味なのか。それとも、「喧嘩や離婚の危機を乗り越えつつ、結局、最後まで添い遂げた仲よし夫婦だった」という意味なのかは、読者の受け止め方次第ではないでしょうか。


恋愛だけじゃなく仕事も環境も、「好き」や「快」だけに包まれて生きることは困難です。特に、子育てをすると、子どもを通じて未知の思考や価値観に出会い、驚くこともたくさんあります。

どんな説でも、自分の胸に問うてみて、「ラクしたい」と思っていないか、胸がざわつかないか確かめてみましょう。

「楽しむ」ことは大切ですが「ラクすること」は違うはずです。自分を苦しめる必要も、あえて苦労を買って出る必要もないと思いますが、「ラクしたい」「得したい」「ずるしたい」は、心や魂の成長を妨げる可能性があるのではないでしょうか。

長い人生、山あり谷ありをいかに楽しめるか。責任を持って、自分の足で歩いていったほうが、運命の人にも出会えるのかもしれません。

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