Soul・R&B・HIP-HOP/ヒップホップの歴史

ヒップホップの歴史を学ぼう!2000年代編

70年代に生まれたヒップホップも約30年の時を経て、その姿は大分形を変えていきました。今回は2000年代に活躍したアーティスト達をいくつかご紹介したいと思います。独自のスタイルを確立し、活躍が目覚ましかったアーティスト達を見てみましょう。

Atsuko Tanaka

執筆者:Atsuko Tanaka

Soul・R&B・HIP-HOPガイド

2000年代のヒップホップ

2000年代のヒップホップ

2000年代のヒップホップ

ヒップホップアーティストがメジャーで活躍するのが当たり前になった2000年代は、オリジナリティー溢れるアーティストや曲が多かった80、90年代に比べ、段々と似たようなサウンドが増えていったように感じます。そんな中、独自のスタイルを確立し、活躍が目覚ましかったアーティスト達を見てみましょう。
 
<目次>
 

最も有名なラッパー、エミネム

Eminem

Eminem photo by Atsuko Tanaka

まずは世界中でラッパーとして最も知名度が高いであろう、エミネム。大御所プロデューサー、ドクター・ドレーのプロデュースによって、99年にメジャーデビューし、一気にスーパースターへの階段を駆け上がりました。アルバム、シングルのセールスが計1億5500万枚を超え、世界で最も成功したミュージシャンのうちの1人でもあるという脅威の存在。
 
Eminem “The Real Slim Shady”
 

大きな変革をもたらした女性ラッパー、ミッシー

ヒップホップ界で女性が活躍するのは難しいとされている中、ミッシー・エリオットはラッパー/シンガーソングライター/プロデューサーとして、大きな功績を残します。90年代半ば頃から多くのヒップホップMV監督を努める奇才、ハイプ・ウィリアムスとタッグを組んで、毎回クリエイティブなことに挑戦したミッシーのMVはいつも注目を集めていました。
 
Missy Elliott “Get Ur Freak On”
 

バンドエイドがトレードマークだったネリー

Nelly

Nelly photo by Atsuko Tanaka

ミズーリ州、セントルイスで育ち、主に中西部の人々からのアツい支持を受けて、スターの座を獲得したネリー。当時の彼のトレードマークと言えば、左の頬のバンドエイドでしたが、その意味は当時獄中にいた親友への友情と敬意の証として貼っていたそうです。
 
Nelly “Hot In Here”
 

タトゥーの数は100個以上、リル・ウェイン

9歳の時からラッパーとして活動を始め、現在32歳にして既に芸歴が23年にもなるリル・ウェイン。最初はホット・ボーイズというグループで活躍していましたが、99年にソロデビューを果たします。フィーチャリングアーティストとしても未だに不動の人気をキープ。全身と顔に入っている100個以上のタトゥーとドレッドが彼の特徴です。
 
Lil Wayne feat. Static “Lollipop”
 

不死身の男、50セント

50cent

50 Cent photo by Atsuko Tanaka

12歳の頃からドラッグディラーとしてお金を稼ぎ、自分の身は自分で守ってきたというフィフティー・セント。Run DMCのDJに可愛がられ、ラッパーとしての名を上げ始めた2000年に何と9発もの銃弾を受けてしまいます。危うく命を落とすところでしたが、5ヶ月後には見事に復帰。その2年後にエミネムとドクター・ドレーのプロデュースにより、メジャーデビューして一躍ヒップホップのスターに登りつめた、まさに強運の持ち主です。
 
50 Cent “In Da Club”
 

サウスのキング、T.I.

T.I.

T.I. photo by Atsuko Tanaka

ヒップホップはごついイメージのアーティストが多い中、アメリカ南部、アトランタ出身のティー・アイはスリムでイケメンのラッパー。彼は自身のことを「サウス・オブ・キング」と呼んでいますが、その名に等しく、10代の頃からドラッグディーラーとしてハッスル(ストリートでドラッグなどを売ったりしてお金を稼ぐという意味)し、その他にも拳銃保持などで何度もの逮捕歴を持つ、正真正銘のハスラーです。
 
T.I. “Big Things Poppin’ [Do It]”
 

クリエイティブな新風を起こしたカニエ

小さい頃からアートが好きで、8歳でヒップホップにはまり、曲を作っていたカニエ・ウエスト。20代前半からジェイ・Zのレコードレーベル、ロッカフェラ・レコードのアーティスト達をプロデュースするようになり、多くのヒット曲を生み出します。念願であったラッパーとしての活動も希望が見え始めた頃、車の大事故に合い大怪我を負いますが、無事に生還。クリエイティブなセンスでヒップホップ界に新たな風を吹き込みました。
 
Kanye West “Stronger”
 

未来のヒップホップ

ここに挙げた以外にも本当に数多くのアーティスト達がメジャーで活躍した2000年代。消えていったアーティストも多かった一方で、音楽だけにとどまらず、ファッションやお酒、スポーツや不動産業界など幅広い分野で新たな才能を発揮するアーティスト達もいました。

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