早期教育・幼児教育/子供のおけいこ・習い事

幼児期の習い事、能力や技術を向上させる親の関わり方(2ページ目)

幼児期の習い事において、なかなか成果が出ないと「子どもに合っているのかしら?」と思うことはないでしょうか? この時期は「楽しい」と感じることから「分かった」「できた」に繋げていくことで能力や技術は向上していきます。先ずは子供が楽しく取り組めるように親がフォローすることが大切。では具体的にどのように関わっていけば良いのでしょうか。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

その1 行く前に、楽しさを予感させる言葉をかける

習い事に行く前に、「今日は新しいことをするって、先生が言っておられたわね。楽しみね!」など、楽しさを予感させるような言葉がけをしておきましょう。また「しっかり頑張りなさい」と言う励ましの言葉よりも、「もう少しで〇〇ができるようになるわね……」と声をかける方が子供はプレッシャーを感じず、楽しく意欲的に取り組めるでしょう。

その2 終わってから何度も「分かった?」「できた?」と確認しない

終わってから、「今日の先生のお話し、分かった?」「習ったことはできた?」など、度々確認をすることは、習い事に対し「楽しさ」を感じさせなくなります。この時期の子供は、大人に聞かれると、分かっていなくても「分かった」と答えたりするときがあります。そうすると、子供に確認する意味はなく、ただ威圧感を与えるだけになってしまいます。ですので「今日も楽しかったね」「今日は、新しく○○を習ったね」くらいの会話が良いでしょう。

その3 達成した時の喜びを予感させる言葉をかける

もし、ピアノやスイミングや体操などの習い事の場合、「○○ちゃんの好きな曲を弾けるようになったら素敵ね」や「お魚みたいに水の中で泳げると楽しいね」また「跳び箱、跳べるとカッコイイね」など、普段から声をかけましょう。

また幼児教室などの学習系の習い事の場合、文字に触れた日は「文字を覚えると絵本が一人で読めるね」「お友達にお手紙が書くことができるね」と声をかけたり、数に触れれば「階段を上る時、長い階段でも数えられるね」「キャンデイーを弟と分ける時、いっぱいあっても数えられるね」など、生活に結び付けて、それを習得すると便利になることなどを伝えておきましょう。

幼児期の習い事は新たな「楽しい」を繰り返し、向上していく

幼児期の習い事は、無理強いして通わせるものではありません。たとえ習い事を始めたきっかけが親の希望からだとしても、経験が広がり、そこから「楽しい」と感じることで、新しい世界が開けるでしょう。

「楽しい」から「分かった」「できた」へ繋げていく際、新しいことが分かったり、今までできなかったことができたときの喜びが、より大きなものとなるように、親は普段の生活の中で子供が「楽しい」を感じるような関わりを心がけておきましょう。そしてそこからまた、更なる楽しさを見出し、ワンステップ上の達成感を感じるようにし、能力や技術の向上に繋げていくのが良いでしょう。

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