屋上の使い勝手を左右する、水まわりとアクセス方法
せっかく屋上をつくるのなら、使いやすくしたいものですが、そのためにはいくつかのポイントを抑えておく必要があります。そのひとつが、キッチンなど水まわりの位置です。屋上は、実際には毎日は使わないものの、「天気がいいからちょっと上がってみよう」とか、お花見や花火、お月見などのイベント時に利用することが多いものです。そのため、食事や飲み物を持って行くには、やはり水まわりが近いほうが便利。キッチンは2階または3階にあると都合がよいでしょう。
また、洗濯物を干すにしても、洗濯機のある場所から屋上までの動線が近いほうが楽になります。積極的に物干し場として利用することが前提なら、できれば洗濯機は3階か、2階の階段近くには配置したいところです。
洗濯物を干すといったいつものお手伝いも、屋上でパパと一緒なら、楽しい親子のコミュニケーションにもつながりそうです
もう一つのポイントは、屋上へのアクセス方法です。
一般的には階段を設けるわけですが、屋上にアクセスしやすい場所につけるというのは大前提です。その上で、内階段にするか外階段にするかを選ぶのですが、それぞれに注意するポイントがあります。
内階段の場合は、ペントハウスを設けることになります。ペントハウスの位置によっては、斜線制限にかかってしまうこともあるので、気をつける必要があります。
それに対し、外階段は斜線制限の影響を受けにくいので、法規制の厳しい地域での採用に向いているともいえます。また、外階段には、通常の直線的な階段以外に、らせん階段などのタイプもあります。取り付ける階の間取りなどによって、階段のスペースにゆとりがない場合は、直線階段に比べると必要な面積が小さくてすむ、らせん階段を選ぶという方法もあります。
リビングから上がれる外階段は、気分次第でサッと上がれるので便利でしょう。らせん階段は他の階段に比べて省スペースで設置できるのもメリットです
実は、斜線制限のほか、手すりの形状によっても、北側斜線にかかる場合とかからない場合があります。例えば、プランや方位などにもよりますが、縦桟よりも横桟の手すりのほうが影ができやすいので北側斜線にかかることが多く、この場合、屋上の面積が狭くなってしまう場合があります。その場合は、光をより通しやすい縦桟を選ぶと、制限をクリアできる可能性が高くなります。
(地域により規定が異なるため、詳しくは営業担当にご確認ください)
ペントハウスを設けるなら、エレベーターで屋上に直接行けるようにする方法もあります。これは二世帯住宅などで1階が親世帯スペースになっている場合に採用されることのあるプランです。高さ制限や斜線制限など、法律上の制約がクリアできれば、両世帯が屋上を利用したいご家庭に向いています。
3階建て住宅で、屋上をつくるなら用意したいもの3つ
さらに、屋上の使い勝手を左右するアイテムとして、次の3つの設備を設けておく必要があります。1つめは水道です。
水遊びをしたり、食事をするときには、水が使えると便利なことはもちろん、ちょっと手を洗いたいとか、屋上を掃除するときにも水道があると重宝します。
ビニールプールを出して子どもと一緒に、水遊びは楽しいものですが、そのためには、屋上に水道を引いておくのを忘れずに
2つ目は照明です。
照明は、夜間に屋上を利用するための必須アイテムです。夜の居心地がぐんと高まるだけでなく、ホームパーティーやバーベキューをする際に必要なのはもちろん、花火や天体観測をしたり、テントを張ってプチキャンプをする場合でも、あったほうが安心な設備です。ただし、屋上から明るい光が外部に漏れると近隣の迷惑になることもあります。使用方法に合わせてよく検討することが肝心です。
3つ目は電源です。
これも照明と同じで、屋上でイベントをする場合にあると便利なアイテムですね。また、屋上で電動工具を使うなど、ちょっとした作業をしたり、屋上自体を掃除する際にも有効です。
遮るものがないので、天体や星の観測も思いのままです。お月見をしたり、秋の夜長を楽しむのも一計。照明やコンセントを確保しておきましょう
都市型住宅の新たな屋上スタイル 「太陽光発電×屋上利用」
屋上も限られた空間ですから、欲張ってみるのもよいと思います。近頃では、屋上スペースの一部に太陽光発電を搭載し、残りの空間を屋上として活用できるようにするというプランもみられるようになりました。最新の太陽光発電モジュールは発電効率が高く、従来よりも発電量が期待できます。4kWくらいの発電量が確保できると、光熱費もかなりの節約になります。自然の恵みを暮らしに活かし、同時に屋上アウトドアライフの楽しさの両方を叶えることで、満足度も高くなるようです。
太陽光発電と屋上利用を両立することで、いっそう暮らしを豊かに。
屋上設計・施工の実績が多い会社を選ぼう
これだけ多くのメリットがある屋上ですが、「つくるのは難しいのでは?」とか、「かなりコストがかかるのでは?」と思われる人も多いと思います。ヘーベルハウスの場合は、屋上をつくるからといって、特別な構造にする必要はありません。屋上にアクセスする階段や手すりを設置したり、歩行用の床仕上げにする必要はありますが、元々、上下左右に強い角柱を採用しているため、下のフロアの間取りに制約が生じるといったことはないのです。
ヘーベルハウスでは以前から屋上利用を勧めており、最初に商品化した1979年から、すでに30年以上の実績があります。前述した外階段や屋上の手すりの桟ひとつとっても、斜線規制にかかる/かからないで、広さが変わってきたりします。こういった個別の条件に影響する法律のほか、使い勝手のよいプランの設計や、屋上防水の性能・施工力の高さなどについても、経験豊富な会社であれば安心して計画を進めることができるでしょう。
モデルハウスで体験してみて
ここまで屋上のメリットについてお話ししてきましたが、その快適さは実際に見て感じていただかないと、今ひとつ実感できないものかもしれません。また、屋上のある家そのものがそれほど身近にない場合もあるでしょう。ヘーベルハウスの展示場の約8割が屋上付きプランを採用しています。屋上アウトドアライフの参考にお近くの展示場を見学してみてはいかがでしょう
その快適性を簡単に体験できる方法があります。それは、モデルハウスに行ってみることです。全国にあるヘーベルハウスのモデルハウス8割以上が屋上付きプランです。実際に上がってみて、その広さや快適性をじっくりと検証することが可能です。
屋上に上がるとどんな景色が見られるのか、どのくらい風や光を感じられるのか。きっと想像以上の爽快感を味わえることだと思います。そして、屋上で過ごす楽しい時間や家族の様子が目に浮かぶのではないでしょうか。「百聞は一見にしかず」です。展示場を訪れて、実際に体験してみてはいかがでしょうか。
【関連サイト】
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