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飛行機ファンの聖地!所沢航空発祥記念館の楽しみ方

明治時代から日本の航空技術開発が行われた所沢飛行場の跡地に整備された所沢航空記念公園は子どもたちはもちろん、飛行機好きの大人たちも夢中にさせるスポットです。公園の中心には所沢航空発祥記念館が建ち、展示フロアには様々な飛行機やヘリコプターの実機が、ぎっしりと並んでいます。休日のお出かけにもおすすめの所沢航空発祥記念館、そして所沢航空記念公園の魅力を解説いたします。

大林 等

執筆者:大林 等

埼玉ガイド

航空技術の開発を支えた試験飛行場跡地の公園

ジェット機のエンジンのような外観をもつ所沢航空発祥記念館

ジェット機のエンジンのような外観をもつ所沢航空発祥記念館

現在では地球上の空は世界各国を繋ぐジェット機が飛びかっています。気軽に海外に行けるようになるには、航空技術の開発が必要不可欠でした。埼玉県の所沢市は、「日本の航空発祥の地」と言われています。西武新宿線の航空公園駅の東に広がる所沢航空記念公園は、かつての試験飛行場の跡地を利用して整備され、公園の中心に1993年、所沢航空発祥記念館がオープン。以来、所沢を代表する人気スポットとなっています。

2013年に開催された「零戦エンジン始動&タキシング見学会」は連日、大勢の人が訪れメディアでも大きくとりあげられました。その後も航空に関する興味深い企画展を繰り返し実施しています。

今回はそんな所沢航空発祥記念館の見どころや割引の裏ワザといった楽しみ方を紹介します!
 

エントランスの天井に吊るされる日本初の国産軍用機飛行機

エントランスの天井から吊るされる会式一号飛行機

エントランスの天井から吊るされる会式一号飛行機

所沢航空発祥記念館の外観はまるでジェット機のエンジンのようです。エントランスを入ると、トンボの翅(はね)に自転車の車輪をつけたようなオブジェが天井から吊るされています。会式一号飛行機は、日本で初めて国産軍用機として1911年に所沢飛行場の上空を飛んだのです。パイロットは空中で車輪を回していたのでしょうか。1世紀前の空の旅はアクロバティックだったことでしょう。
 

目の前に並ぶ個性的な飛行機の機体

入口から展示フロアに入ると、個性的な形をした飛行機やヘリコプターが並んでいます。
飛行機やヘリコプターがぎっしり並ぶ展示フロア

飛行機やヘリコプターがぎっしり並ぶ展示フロア

戦後初の国産ジェット練習機の富士T-1B、世界33ケ国で使われた中間練習機のノースアメリカンT6G、ヘリコプターの父と賞讃されるシコルスキー製作のH19などが、実機で技術開発の足跡を物語ります。
最初の国産ジェット練習機の富士T-1B

最初の国産ジェット練習機の富士T-1B

中間練習機のベストセラー、ノースアメリカンT6G

中間練習機のベストセラー、ノースアメリカンT6G

中央のセスナT310Qでは操縦室の中に入ることができます。操縦席に座って方向舵や昇降舵を操作すれば、機体各部の役割が手にとるように理解できます。
操縦室の中にも入ることができるセスナT310Q

操縦室の中にも入ることができるセスナT310Q

 

航空技術の発展を支えた所沢の歴史

世界で初めて空を飛んだのはライト兄弟です。1903年にフライヤー1号で動力飛行に成功しました。日本でも航空技術を研究するために1909年、所沢に軍用気球研究会が設立されました。大空を地平に水平に飛ぶ飛行機の技術は、空に向かって垂直に浮かぶ気球の研究から始まったわけです。館内の研究室やメモリアルギャラリーでは、所沢飛行場の歴史と日本の航空技術の進歩が折り重なるように解説されています。
気球が展示される1F研究室入口

気球が展示される1F研究室入口

所沢飛行場と日本の航空技術の進歩が物語られる2Fメモリアルギャラリー

所沢飛行場と日本の航空技術の進歩が物語られる2Fメモリアルギャラリー

 

シミュレーターで飛行体験

飛行機に技術改良を加えるには、飛行実験が欠かせません。館内には各種の飛行体験のシミュレーターが設置されています。スペースウォーカーでは、地球脱出、月面探検、宇宙探検の3つのコースから一つを選んで重量体験ができます。正面のディスプレイの映像を見ながら上下すると宇宙飛行士気分です。
宇宙飛行士気分のスペースウォーカー

宇宙飛行士気分のスペースウォーカー

他にも、ジャンボジェット機のフライトシミュレーター、軽飛行機のマイクロシミュレーター、ヘリコプター・シミュレーターなどが揃っています。
マイクロシミュレーターのスカイドリーム

マイクロシミュレーターのスカイドリーム

ヘリコプター・シミュレーターでヘリコプター操縦

ヘリコプター・シミュレーターでヘリコプター操縦

 

ランチはここで! 地場野菜を食材とした旬の料理が味わえるレストラン・カフェ

地場野菜を食材とした旬の料理が味わえる「エコトコ・ファーマーズカフェ」

地場野菜を食材とした旬の料理が味わえる「エコトコ・ファーマーズカフェ」

航空発祥記念館は展示ばかりではなく、併設するレストラン・カフェの「エコトコ・ファーマーズカフェ」も魅力的です。地元・所沢の契約農家から仕入れた新鮮な無農薬野菜を中心とするメニューを揃えています。地元の名産、里芋で作ったコロッケを、狭山茶を練りこんだバンズで挟む「里芋コロッケバーガー」、「所沢牛スペシャルミックスグリル」、地元の養鶏場の新鮮な卵を使ったオムライスなどが人気メニューです。

・エコトコ・ファーマーズカフェ
https://hitosara.com/0006026887/
 

入場料・割引情報やアクセスなど、所沢航空発祥記念館の基本データ

【所沢航空発祥記念館】
住所:埼玉県所沢市並木1-13
TEL:04-2996-2225
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人510円,小中学生100円
割引情報:時期によっては公式HPで割引券(入館料が大人410円になるなど)を発行していることもあります。訪れる前にHPをチェックしてみましょう。公式サイト「割引券」ページへ
アクセス:西武池袋線航空公園駅東口より徒歩約8分,関越自動車道 所沢ICより国道463号を所沢方面へ約6キロ
駐車場:航空記念公園内に4ケ所あり(2時間まで無料、以降100円/1時間)
レストラン・カフェ情報
地図情報
詳細は所沢航空発祥記念館公式ホームページを確認
 

所沢航空発祥記念館の周辺情報。滑走路の跡地に一直線に整備された花壇

放送塔に向かって滑走路跡地に一直線に並ぶ沈床茶園の花壇

放送塔に向かって滑走路跡地に一直線に並ぶ沈床茶園の花壇

所沢航空発祥記念館を取り囲むエリアは、かつての飛行場跡地で今は所沢航空記念公園と呼ばれています。放送塔を中心に約50ヘクタールにわたって広がり、埼玉県でも屈指の規模を誇っています。かつての滑走路跡は沈床茶園に生まれ変わり、一直線に並ぶ花壇は季節ごとに彩りを変えます。
 

自然にふれる日本庭園やロウバイ園

のんびりと過ごせる日本庭園

のんびりと過ごせる日本庭園

例年1月には黄色の花で包まれるロウバイ園

例年1月には黄色の花で包まれるロウバイ園

広い公園内には航空機のモニュメントや記念碑、野球場、テニスコートなどのスポーツ施設が点在しています。アクティブに利用する人が多いようですが、南側の日本庭園でのんびりとした時を過ごすこともできます。庭園横のロウバイ園は例年1月には黄色一色になります。

【所沢航空記念公園】
住所:埼玉県所沢市並木1-13
TEL:04-2998-4388
詳細は所沢航空記念公園公式ホームページを確認
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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