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空港で上手に「飛行機撮影」するには?【羽田空港編】

空港の展望デッキ、または周辺で飛行機撮影を楽しむ人が性別、年齢を問わず増えています。日本各地の空港にはさまざまな撮影スポットがあり、四季ごとに異なる飛行機写真が撮れます。特に民間機は、初心者でも撮影しやすいのも魅力。今回は日本で最も発着数が多い東京国際空港(羽田空港)での飛行機撮影をご紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

東京国際空港(羽田空港)で飛行機を撮影するポイントは?

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第1旅客ターミナルの展望デッキからA滑走路と国際線ターミナルを眺望する羽田空港の定番の撮影スポット。天気が良かったので奥に富士山がはっきり見えました。午前撮影。Nikon D810 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6 ED VR 1/1000秒 F5.6 WB:オート ISO100

空港で飛行機を撮るのを楽しむ人が増えています。日本各地の空港には「展望デッキ」が設置されていて、誰もが気軽に撮影できる環境が整っています。また、空港の周辺に撮影スポットが設けられている場所もあり、四季を通じてさまざまな飛行機写真を狙う人も。空港に発着する民間機は軍用機と異なり、ある程度「動き」のパターンが決まっているので、カメラ初心者でも撮りやすいのも魅力といえます。

今回ご紹介するのは、日本で最も多くの発着数を誇る「東京国際空港(羽田空港)」です。近年、国際線の便数がどんどん増え、日本はもちろん海外のさまざまなエアラインの機体を撮ることができます。空港の展望デッキも3ヶ所あり、いずれも無料。首都圏在住者はもちろん、出張や旅行などのついでに撮影するのもおすすめです。

<目次>  

空港に3ヶ所ある無料の展望デッキ

羽田空港には、3つあるターミナルにそれぞれ無料の展望デッキが設置されています。早朝から深夜まで立て続けに飛行機が離着陸するので、ずっと撮影していると時間が経つのを忘れるほど夢中になれます。

滑走路はAからDまで4本あります。風向きなどで滑走路の運用がめまぐるしく変わり、また光線状態や時間帯によって撮影場所を選べるのも特長。3つのターミナルは巡回バス(無料)で移動できます。
 

第1旅客ターミナルの展望デッキの撮影ポイント・開場時間

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夕暮れ時の飛行機撮影は、幻想的な雰囲気の中で撮れるのでおすすめです。Nikon D810 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6 ED VR 1/60秒 F5 WB:曇天 ISO2000

主に、JALグループ便やスカイマークなどが利用する第1旅客ターミナル。A滑走路を正面に望み、南北2つある展望デッキにはそれぞれ6階と屋上にあります。屋上は南北でつながっていますが、下層との行き来は階段のみなので、重いカメラ機材やスーツケースなどを持参した場合は要注意。

展望デッキから眼下にはJALグループの機体がズラリと並び、正面にはA滑走路をはさんで国際線ターミナル、視程の良い日は遠方に富士山が眺望できるのもポイント。南西の方向には工場群もあり、発着する飛行機と工場が合わせて撮影できます。午前中が順光。駐機する飛行機には標準ズーム、A滑走路上の飛行機を撮るには焦点距離300~400mm以上あるレンズがおすすめ。

【開場時間】 6:30~22:00 ※天候によって変更の場合あり
 
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旅客ターミナルの展望デッキ、ターミナル6階南側部分。テーブルやベンチもあります。

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B滑走路から離陸するソラシドエアの737。第1旅客ターミナルの展望デッキ(屋外)から、工場群を背景に撮影しました。Nikon D810 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6 ED VR 1/640秒 F5.616 WB:オート ISO100

 

第2旅客ターミナルの展望デッキの撮影ポイント・開場時間

エアドゥ,羽田,737

C滑走路から離陸するエアドゥのボーイング737型機を、第2旅客ターミナルの展望デッキから撮影。Nikon D500 AF-S NIKKOR 300mm f/4 PF ED VR 1/160秒 F16 WB:オート ISO200


ANA、ソラシドエアやAIR DOなどが利用する第2旅客ターミナルは、C滑走路に面しています。5階の中央部分にガラス張りの屋内展望スペース「FLIGHT DECK TOKYO」があり、その南北に屋外の展望デッキがあります。

展望デッキのほぼ正面のC滑走路に発着する機体を撮ると、海がバックの飛行機写真が撮影できます。また、滑走路の運用によっては、東京スカイツリーと飛行機が一緒に撮影できるチャンスも。駐機する機体を撮影するなら標準ズーム、C滑走路の飛行機などを撮るなら焦点距離300~400mm以上あるレンズを推奨。午後が順光です。

【開場時間】 6:30~22:00 ※天候によって変更の場合あり
 
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B滑走路に着陸する直前のJALの機体を、東京都心のビルなど背景に撮影。Nikon D7000 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6 ED VR /800秒 F7.1 WB:オート ISO200

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第2旅客ターミナル5階の展望デッキ中央部分にある「FLIGHT DECK TOKYO」。ガラス越しになりますが、雨が降ってきても濡れることなく飛行機撮影ができます。


次のページでは、国際線ターミナルと空港の外周にある撮影スポットについて解説します。
 

国際線ターミナルの展望デッキの撮影ポイント・開場時間

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国際線ターミナルの展望デッキで、夜に撮影すると、スポットにズラリと駐機する飛行機が撮れます。

3つの展望デッキで唯一、24時間オープン。特に、羽田の国際線は深夜便が多く、カップルの人気デートスポットにもなっています。近年の国際線増便により、就航する航空会社も増え、多彩なラインナップで撮れるようになりました。

ターミナルのスポットに駐機する機体は標準ズーム、ランプエリアを動く機体は70~200mmレンズ程度、正面に位置するA滑走路の機体は300~400mm以上のレンズが必要となります。他の2つの展望デッキよりも機体との距離がやや遠いです。基本的に午後が順光となります。

【開場時間】 24時間 ※天候によって変更の場合あり
 
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24時間オープンの国際線ターミナルにある展望デッキ。ワイヤーフェンスが張られています。


なお、いずれの展望デッキにも一部ワイヤーフェンスが設置されていますが、標準的な超望遠レンズであれば撮影にほぼ支障はありません。
 

空港の外周にある飛行機撮影スポット

羽田空港には、空港の展望デッキのほか、空港周辺にもいくつか撮影スポットがあります。ターミナルからは車で、また公共交通機関を使って行ける撮影スポットもあります。
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城南島海浜公園から羽田空港方面を眺めると、B滑走路がほぼ並行に見え、駐機する機体も。

 

城南島海浜公園

外周にある撮影スポットはいずれも、空港の展望デッキに比べると機体との距離がやや遠いです。ただし、RWY22運用時には着陸機が多く、かなり近い距離で撮影でき、RWY16運用時には離陸機も。海岸などの風景と絡めた飛行機写真が撮れるのもポイント。標準ズーム~超望遠レンズがおすすめです。JR大森駅、京浜急行線大森海岸駅などより「城南島四丁目停留所」下車で徒歩3分

【スポット情報】 有料駐車場(7:30~21:00)、トイレ、自動販売機、売店

城南島海浜公園 | 東京港南部地区海上公園ガイド
 

京浜島つばさ公園

公園の東西から撮影できるスポット。RWY22運用時に公園東側から撮ったり、西側からはB滑走路に着陸したりする機体が狙えます。300~400mm以上の焦点距離があるレンズを推奨。JR大森駅東口、京急大森海岸駅、平和島駅の各バス停から京急バス京浜島循環で「京浜島海上公園」下車すぐ(日曜日はバスの本数が少なくなるので注意)

【スポット情報】 駐車場(無料)、トイレ、自動販売機、BBQエリア

京浜島つばさ公園ホームページ(東京港南部地区海上公園ガイド)
 

浮島町公園

川崎市にある海釣り施設のとなりにある公園。多摩川をはさみ、D滑走路やA滑走路の34Lに離着陸する機体が撮影できます。特に、ほぼ北風運用になる冬場がおすすめ。JR川崎駅から市バスなどでアクセス可能です。焦点距離150~500mm程度のレンズを推奨。

【スポット情報】 トイレ、自動販売機 ※公園近くに民間コインパーキングあり
 

撮影可能エリアでは三脚の利用も可能!羽田空港での撮影申請が必要なケースとは

羽田空港で飛行機などを撮影する場合、空港内であれば「展望デッキ」では基本、撮影申請などは不要です。三脚なども使用できます。

その他、商業利用などを目的とした撮影をはじめ、立ち入りが制限されている管理区域といったエリアなどで撮影したい場合、それぞれのターミナル会社へ事前問い合わせが必ず必要です。すべて認められるとは限りませんのでご注意ください。

■ 国内線ターミナル
お問い合わせ・ご意見
■ 国際線ターミナル
お問い合わせ・ご意見
構内撮影申請書 - TIACT(XLF)


※掲載の情報は2018年12月現在

<参照URL>
羽田空港国内線旅客ターミナル
羽田空港 国際線ターミナル

 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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