子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

学習がはかどらない「間違った」勉強部屋の見直し法

子供が小学校に入学すると同時に、個室を与え、勉強に集中できる環境を用意したのだけれど、思ったように勉強がはかどっていないようだ、と感じたことはありませんか? もしかすると、その空間は勉強に取り組むには、合っていないのかもしれません。小学校低学年の子供の勉強がはかどる部屋について考えてみましょう。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

家庭学習が大切になってくる小学生生活

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子供の勉強する空間を見直すことで、グッと学習効率が上がることがあります

小学校に入学すると今までとは異なり、「授業時間」「休憩時間」がチャイムの合図で分かれます。そして学校での生活面や学習面に対しての評価もされるようになります。また、ゆとり教育が是正され、学校での勉強の量もスピードもアップされているのが現状です。そのような中で家庭学習は、より重要になってくることは言うまでもありません。

小学校入学と同時に個室を与え、勉強に集中できる環境を用意したのだけれど、思ったように勉強がはかどっていないようだ、ということはありませんか? もしかするとその部屋は、子どもが勉強をするのには合っていないのかもしれません。勉強がはかどらない部屋の原因と見直し方をまとめてみましてので確認してみて下さい。
 

リビングか個室か、子供の性格や家族の状況から考える

先ず子供の性格から勉強する場所はどこが良いのかを考えてみましょう。

例えば子供が人と関わることにより安心感を持ったり、賑やかな雰囲気の方が好きで、一人が苦手というような性格ならリビングで勉強をする方が合っています。小学生になったので、とりあえず個室を用意したのに、あまり勉強がはかどらない様子が見られたら、リビングの方が合っているのでは……と、考えてみましょう。

また反対にマイペースで、人から関わられるのがあまり好きでなく、自分で段取りし進めるのが好きな子供だったら個室が良いでしょう。最近はリビング学習で、成績優秀な子が育つ、という調査もあり話題にもなりましたが、子供の性格や家族の状況によっては個室が合うケースもあります。例えば幼い弟や妹がいてリビングで騒いでいたり、おじいちゃん、おばあちゃんがおられ勉強中の孫に、全く関係のない話を度々喋りかけてくるといった状況でしたら、個室の方が良いかもしれませんね。
 

個室は開放を、リビングは家族の協力を

注意したいのは、個室の場合、ドアを常に閉めきるのではなく、家族と繋がっている空間、と感じるようにすること。閉めきった部屋の中で子供がどのように過ごしているのか分からない、という状況は、小学生では好ましくありません。ドアを開放したり、時々親が覗きに行き、子どもの様子を見守る必要があります。

リビングの場合は、ゲーム機やマンガの本などは、見える場所に置かないよう気を配った方がいいでしょう。また勉強している横でテレビをつけたり、大きな声でお喋りしたりしないよう家族が協力することも必要です。
 

勉強部屋は楽しい、明るいイメージのある空間に

子供に合う勉強場所が見つかったら、学習がはかどる空間の工夫の仕方を考えてみましょう。

一般的には、勉強をする部屋の壁紙やカーテンの色はブルー系やベージュ系が向いている、またカラーペンなどの本数も最低限に…と言われています。確かに派手な色彩が目に入ると、なんだか落ち着かないこともあるかもしれません。カラフルで綺麗な色のペンが目の前にたくさん並んでいると、勉強に集中しなくなる子供もいるでしょう。

ですが子供によっては、勉強一色のイメージの部屋より、明るい雰囲気の空間の方が、リラックスして取り組める場合もあります。ポップな柄や鮮やかな色彩のカーテンは気持ちを軽やかにし、お気に入りの可愛いグッズは、勉強に取りかかることを楽しみにします。

取り分け小学校に入学し、初めて勉強と出会うこの頃は、「耐える」「我慢する」というようなイメージと勉強する空間を繋げないようにし、「楽しい」「面白い」という気持ちに繋がるようにしましょう。日常生活の中で、自然な雰囲気で、勉強に取り組めるような空間を考えることが良いでしょう。
 

忘れてはいけない、お母さんの声掛けが勉強をはかどらせること

そして最後に、子供の勉強する部屋を考える時、子供側の立場からのみ考えるのではなく、お母さん自身が、子供に対し、励ましやねぎらいの声を掛けやすい空間であるかも、考えてみてください。

忘れてはいけないことは、「子供はお母さんが大好き!」ということです。いつもお母さんが見える、お母さんが関心を持ってくれている、お母さんも一緒に勉強に向き合ってくれていると感じることが、子供の勉強をはかどらせる最も大きな要因です。

勉強はこれから長く続けていくものです。親も子も疲れないように、自然な形で取り組んでいけるような空間づくりを考え、スタートをきりましょう。

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