ミスコリア

国民的なミスコンテスト「ミス・コリア」

日本では「国民的美少女コンテスト」「東宝シンデレラ」「ホリプロスカウトキャラバン」などが女優への登竜門として知られていますが、韓国では芸能関係の企業が主催するコンテストはなく、韓国日報主催のミスコンテスト「ミス・コリア」が多数の有名女優を輩出しています。


ミス・コリアとは、どんなコンテスト?

1957年に始まった「ミス・コリア」のそもそもの目的は、終戦後の希望が持てない時代に国民にお祭りの場を設け、また国際的な美人コンテストに出場する韓国代表を選ぶことによって、国家を盛り上げるといったものでした。したがって、ミス・コリアの上位入賞者には国際大会への出場権が得られるのが大きな特徴です。

1位に匹敵するのが「真」、2位は「善」、3位には「美」であり、「真」の受賞者にはミス・ユニバース、「善」と「美」にはミス・ワールド、ミス・アースへの出場権が与えられると同時に、1年間、韓国の美や伝統を広めるための外交使節団として活躍します。美貌の象徴であるミス・コリアに選ばれることは大変ステイタスで、就職に有利になったり、玉の輿に乗ることもあったそうです。

1977年になると、理想的なルックスとプロポーションで“伝説のミス・コリア”との今でも語り継がれているキム・ソンヒが、史上最年少の17歳で「真」を受賞したのち、芸能界に進出。歌手、CM、司会業で活躍しました。この頃から、ミス・コリアが女優への登竜門と変化してゆくようになったのです。

では、ミス・コリア出身で有名な女優を一部、挙げてみましょう。

・韓国を代表する童顔美女コ・ヒョンジョン
・ファッションからライフスタイルまでが韓国女性のお手本となっているキム・ナムジュ
・美貌と演技力とカリスマ性を兼ね備えた実力派女優キム・ソンリョン
・都会的で謎めいた魅力を持つヨム・ジョンア
・大韓航空の元客室乗務員という経歴を持つイ・スンヨン
・俳優クォン・サンウの妻ソン・テヨン
・2013年の演技大賞を総なめにした人気女優であり俳優チソンの妻でもあるイ・ボヨン

などなど、そうそうたるメンバーが名を連ねています。

また、ミス・コリア出身女優で最近人気急上昇なのが2006年にミス・コリア真に輝き、ミス・ユニバースで4位となったイ・ハニ

西洋的な顔立ちとグラマラスボディの現代的な美女でありながらも、芸能人が農村で暮らすバラエティ番組「4男1女」では気どらない素顔を見せるなど、そのギャップで好感をもたれています。

イ・ハニが悪女役でドラマ出演した「パスタ~恋が出来るまで~」も大ヒットしました。


近年では権威の失墜も…

ゴールデンタイムでテレビ放送されるほど、国民的な関心事であった「ミス・コリア」でしたが、次第に、出場者の整形審査員の買収などが横行し、権威が失墜。“疑惑のデパート”という不名誉な異名まで持つようになり、2002年からは地上波ではなく、ケーブルテレビでの放送に切り替わりました。

歴代受賞者の中には整形手術を認めた者もおり、近年では出場者の顔が整形によって同じ顔になって見分けがつかないと皮肉る報道も。そのためか、ミス・コリアに選ばれても以前のように簡単には、芸能界への道が開けない状況になっています。また、ミス・コリア出身女優につきまとうのが演技論争。ビジュアルだけで演技力がともなわないと非難され、目立った活躍がないまま姿を消してしまう女優も少なくありません。

とはいえミス・コリアの称号はやはり栄誉なこと。2013年には、1997年を舞台にミス・コリアを目指すヒロインの奮闘を描いたドラマ「ミス・コリア」が制作されて話題を集めました。

国際通貨危機(IMF)のために倒産しかけた化粧品会社の経営者がミス・ミスコリアを育てることで、自社を有名にしようとするストーリーで、白羽の矢がたったのは美貌だけが取り柄のデパートガール。学歴も教養もない彼女が厳しい特訓を積み、何度も挫折しかけながらも成長してゆく姿を爽やかに描いて好評でした。コンテストのシーンもリアルに再現されているので、このドラマを見れば、ミス・コリアについて興味がわくこと間違いなしです。

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